化粧 (上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (628ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101176321

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  • 京都の料亭「蔦乃屋」の美人三姉妹の運命を描いた物語です。

    長女の頼子は、京都で舞妓をしていた頃、双子の姉の鈴子とともに、熊倉という男に処女を奪われ、彼の子どもをお腹に宿した鈴子は自殺をしてしまいます。その後、京都の家を出て、銀座で「アジュール」というクラブを経営することになった頼子は、世の中の男たちに対する不信感が解けず、一人での暮らしを貫いています。そんなある日、彼女の店に熊倉が現われます。そこで頼子は、彼の商売相手である秋山という男に身体を許し、そのことと引き換えに熊倉を窮地に陥れようとします。

    次女の里子は蔦乃屋の若女将として働いていますが、母親のつねの厳しさに気の休まる暇もなく、頼りにならない夫の菊雄には愛想をつかしています。そんな彼女は、客としてやってきた椎名という男に心を奪われ、やがて2人は男女の仲となります。これまで蔦乃屋を支えようと努めてきた彼女の情熱は激しく燃え上がっていきます。

    三女の槇子は、東京の大学に通い、何人かのボーイフレンドたちと楽しい毎日を送っています。彼女は交際していたバンドマンのジミー岡田に誘われてマリファナを吸っていたところを警察に押さえられますが、要領のいい彼女はジミーを見限り、すぐに新しい男と交際を始めます。

    「キャラクター」と言えそうなほどヒロインの3人の性格が分かりやすく色分けされており、単純に楽しんで読むことができました。

  • 資料ID:C0026848
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 京都の老舗料亭の3姉妹の話。長女はクラブのママ。双子の片割れは昔男に犯され自殺。次女は若女将。三女は奔放な大学生活。

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プロフィール

渡辺 淳一(わたなべ じゅんいち)
1933年10月24日 - 2014年4月30日
北海道空知郡上砂川町朝陽台出身。1958年札幌医科大学医学部卒業。医学博士。しばらくは医者と同人誌活動を兼業。この時期1965年、『死化粧』で第12回新潮同人雑誌賞を受賞している。整形外科医師として医科大に勤務していたが、そこで行われた日本初の心臓移植手術に対し疑義を呈し、移植手術を元にした作品を記して辞職。以降、作家専任となる。その作品『白い宴』は1970年直木賞を受賞した。
1979年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞、1983年『静寂の声 ― 乃木希典夫人の生涯』で第48回文藝春秋読者賞、2003年菊池寛賞、2011年『天上紅蓮』で第72回文藝春秋読者賞をそれぞれ受賞。ほか、2001年アイスランド隼勲章騎士章、2003年紫綬褒章を受章している。
その他代表作に、映画化されたベストセラー『失楽園』、『愛の流刑地』、そしてエッセイ集『鈍感力』などがある。

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