すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101180311

感想・レビュー・書評

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  • 読んでおいて損はない

  • タリーズジャパン創業者松田公太氏の著書。
    タリーズを創業したときスターバックスはすでにメジャーブランドであり、日本にも進出していた。
    そういった状況の中で、裸一貫の松田がタリーズを日本で立ち上げるには、いくつもの壁を乗り越えなければならなかった。すべての壁を乗り越えた情熱に驚かされる。この情熱はどこからくるのか。
    弟の死。母親の死。自分が自分らしく生きるということ。
    必ず成し遂げる。そうきめることが、不可能を可能にする。

  • 7年前の本なので、いろいろ情勢は変わっている。作者は今や政治家だし、2006年、タリーズ・ジャパンは伊藤園系列の子会社になった。しかし、ひとりの男性の立身出世物語としては、まあまあおもしろい。
    自分がエネルギーがない人間なので、怯まずどんどん前進していく姿を見るのは悪くない。
    まず、知らなかったのだが、彼は帰国子女で筑波大出身。私はつくば市に住んでいたので、とても馴染みの深い店などが出てきて興味深かった。あのゴンや井原のいた時代の筑波大のサッカー部にいたとか。
    母や弟の病死の時の悔しさを胸に病院内店舗を作る、アルバイトや共同経営者のキャラの立った話などもなかなか読ませる。
    ただ、たまたま、ネットで検索をかけていて、この本で出てきた「ミッキー」という彼の共同出資者が「この本はでたらめ」と反論していることを知り、ちょっと話半分で聞いていた方がいいのかな、と。
    読み物としては、悪くないと思う。学生時代のスポーツの話とかは、ちょっと長いと感じたけれど。

  • 起業に関する話が結構ふんだんに盛り込まれているのかとおもっていましたが、回想録みたいな感じです。

    読んでいて違和感を感じたのは、特定できる個人の失敗談を平気で記載しているところです。いくらなんでも・・・と思いました。
    書かれた人が読んだらどう思うんだろうか・・・。

  • 駆け足ではあるが著者の起業家として情熱をかけてきたストーリーを感じることが出来る。

  • 数あるコーヒーチェーンの中で一番好きなのはタリーズ。
    そのタリーズの魅力のモトがどこにあるのか知りたくて、
    タリーズを日本に送り出し、育て上げ、そして、現在もさらなる成長をめざし
    日々戦っている経営者(今は政治家でもある)、松本公太氏の奮闘記を手に取りました。


    「普通のサラリーマンだった男になぜできたか?」と本の後ろに書かれていますが、
    いえいえ、けっして「普通」のサラリーマンではありません。
    幼少期を海外で過ごし、「普通」の日本人にはできない生活をして、
    でもやっぱり日本人だからと、日本の大学に入学し、その後は銀行に就職。
    入行後は、優秀な営業マンとして実績を積んでいきます。


    頭がよくて、イケメン。
    仕事ができて稼ぎもいい。
    悪いところなし、です。
    神様って、なんて不公平なんでしょ。

    おそらく、今にいたるまで人には言えない苦労もたくさんしてきたのでしょう。
    でも、本当に困ったときはそっと助け舟がでてくる。
    それはけっして偶然ではなく、
    普段の努力がひきよせたもの。
    そしてその「ラッキー」を見逃さず確実に自分のものにする力。


    この力は、勉強じゃ、手に入らないんだよね~・・・。

    どうすれば手に入れられるんですかね。

    けっこういいトシの私でも、今から身につけることはできますかね。


    ともあれ、
    自分探し中の学生さんにオススメしたい本です。

  • タリーズ創始者の物語。
    筆者のタリーズに懸ける想いは痛いほど伝わってきた。ただ、それ以外に得るものは多くなかった。
    読み終えて、タリーズというカフェが一層好きになった。

  • やっぱやりたいことを自らビジネスとして立ち上げるのが一番かっこいいよなぁ。
    そして専門家じゃなくても情熱があればなんとかなる!という励みを得た。

    自分の足を使って夢に向かって頑張るってのは楽しいだろうなー。

著者プロフィール

松田公太(まつだ・こうた)
1968年12月3日生まれ。5歳から17歳までの大半をアフリカとアメリカで過ごす。90年筑波大学卒業後、三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。96年に三和銀行を退行し、97年にタリーズコーヒー1号店を銀座にオープン。98年タリーズコーヒージャパン株式会社を設立。日本にスペシャルティコーヒーの文化を根付かせる。2001年ナスダックジャパンに株式を上場。04年MBOにより非上場化。 07年タリーズコーヒージャパン株式会社代表取締役社長を退任。世界第2位サンドイッチチェーンのクイズノス社アジア環太平洋社長に就任。08年タリーズコーヒーインターナショナル(シンガポール)を設立。09年Eggsn Things International Holdings Pte. Ltd.を設立し、CEOに就任。10年、原宿に1号店を出店し、パンケーキブームをもたらす。同年参議院議員選挙に出馬し、当選。現在は日本を元気にする会の代表として、直接民主型政治の実現を目指して奔走する。

「2016年 『愚か者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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