ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)

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レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181318

感想・レビュー・書評

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  •  ローマ教会が何かおかしい、から始まって400年もかけてローマ教会の支配を解放。
    解放したというより、芸術科学の進歩により、ローマ教会の矛盾点が炙り出され、自滅した時代。

    「神がそれを望んでおられる」が、通った、今から見たら偽りの世界。
    今の世も、数百年後の人類が見たら、偽りの世界と言われる点があるのだろうか。

    なお、異教徒の遺産といって、古代ローマの遺産を破壊しつくしたのが惜しい。

  • 地元の駅で購入し、ドトールで読む。読んでいて、疲れました。その理由を考察すると、以下のようになります。歴史の本を読むには、客観的知識と心理的共感を必要とします。客観的知識とは、豊臣秀吉は関白になったが、将軍にならなかったという事実です。心理的共感とは、豊臣秀吉が好きだとか嫌いだとかいう感情です。前者は、新書等を読めば、学ぶことができます。また、塩野さんの本は、知識がなくとも、ストレスを感じさせず、解説を加えてくれます。この部分に問題はありません。問題は、後者です。テレビドラマ、映画、演劇、小説に触れることより、後者は生まれるものです。日本の歴史であるならば、大河ドラマ、映画、小説に触れることは自然なことです。それに対して、イタリアものは、塩野さんの小説だけなのです。少なくとも、僕には、イタリアの英雄たちに、心理的共感を持つ人物はいません。これでは、イタリアの歴史の本をよめるはずがありません。

  • この人の本は「チェーザレ・ボルシア」に続き二冊目だが、塩野七生は天才だと思った。

    司馬遼太郎にしろこの人にしろ、歴史をこれだけ面白く、好奇心を擽りながら伝えることが出来るというのは本当に偉大だ。

    聖フランチェスコやフリードリッヒ二世、コシモ・ディ・メディチ・・・時代の変わり目に活躍した人々の生き様を、この人の著作からもっともっと知りたいと思った。

  • 引用
    「創造すると行為が理解の本道である。ダンテも考えているだけでは不十分で、それを口であろうとペンであろうと画質であろうとノミであろうと、表現して初めて知識ないし理解になる」
    「人間ならば誰しも現実の全てがみえるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない」 ユリウス・カエサル
    「強烈な批判精神は強烈な好奇心と表裏の関係にある」
    「人間は個性が強いほどその人の好みがはっきりと出る」

    内容
    理系のボクでも楽しく読めた。ルネサンスの入門書としてはいいかと。次はもう少しダークな視点からルネサンスの歴史と背景を見てみたいな

  • フィレンツェに始まり、ローマを経て、ヴェネツィアへと、舞台を移しつつ、自由について考える文章。
    そしてルネサンスは歴史的事象と考えるよりも心のあり方ととらえる、著者の自由さこそルネサンスらしい。
    文庫のために加えられた対談で、80年代、90年代と日本の歴史学会から無視され続けたことが明かされている。今でも日本のいろんな学会が排他的で、ある分野のあるテーマは某先生の専門とみんなでたこつぼを作っているように思う。そんなことでは本当に知るべきものには至らないと思う。

  • 塩野さんの作品が「ルネサンス」を軸に繋がってきます。良い解説書とも言えるかも。逆に読み返そうと思う人には良い入門書。今度はもっと深く味わえる気がします。

  • 「ルネサンスとは何であったか」とは難しい質問であろう.学校で習った知識によれば「1000年近く続いた教会支配からの脱却,人間性の回復」だろうが,ではなぜ,どんな背景で1500年頃にイタリアで起こったのか?きっかけは何で推進力は何だったのか?がよくわかる.
    「哲学」に対する作者の評価は目から鱗.ギリシア哲学を勉強してみようかしら.

  • ☆☆☆2020年1月☆☆☆


    「ルネサンスとは何?」
    高校の世界史では絶対に答えの出ないもの。
    作者の名前と作品を暗記するだけでその意義なんて授業では習わない。


    物事をキリスト教というフィルターを通してではなく、「ありのまま」に見ようという意識の高まり。
    「見たい・知りたい・わかりたい」という欲求が下地として存在し、芸術はその表現方法の一つであるといえる。
    ルネサンスこそが、中世から近代への移行の始まりであり、大航海時代や産業革命につながっていく。


    歴史は暗記科目ではない!!
    そのことを改めて教えてくれた一冊。

  • フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェスコ、チェーザレ・ボルジアなど、時代を彩った人々の魅力を対話形式で説く

  • これも、トルコ旅行前の予習本

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