ローマは一日にして成らず(下) ローマ人の物語2 (新潮文庫)
- 新潮社 (2002年5月29日発売)
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感想 : 235件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101181523
みんなの感想まとめ
歴史の深さと魅力が詰まった作品で、ローマのイタリア半島統一までの過程が描かれています。長い歴史を二冊で表現し、著者の独特な視点が光る内容は、単なる教科書とは一線を画しています。ギリシャとの対比を通じて...
感想・レビュー・書評
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第1巻読破です。牛歩のごとく。。
はたして今年中に読み終わるだろうか。。
やっとローマがイタリア半島全域を支配下に収めた辺りです。描かれている期間は長い割にまだ国として確立する途上で記録が少ないからか、サラッとな感じでまだ物語感はないです。
元にした文献がギリシアの方が書かれたものだからかギリシア都市国家などとの対比に重きが置かれている感じで少々、取っ付きにくかったです。
次からはハンニバル戦記と書かれてたので、カルタゴとの抗争になるので、物語感が出てきそうな予感です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)」(塩野七生)を読んだ。
ローマによるイタリア半島統一まで。
建国から五百年におよぶ長い歳月が文庫本二冊で済んだ。
何も知らずに読み始めたけどこれはどこまでいくんだろうか。(確認はしないでおく) -
▼鉱脈を見つけた感が個人的にあります。塩野七生さんはこのシリーズが初読なんですが、ほどよくハードボイルドで、ほどよく歯ごたえがあって。つまりは歴史本なんですが、確かに「小説化されている」という箇所も多々あります。だけれども、基本は「筆者の視点」は現代からの目線で、その距離感を安易に感傷的に縮めることはありません。ならば歴史の教科書なのかというと、作者の主観解説が、どんっと覆っていて、教科書よりははるかにオモシロい。
▼つまりは作者が「オモシロい!」と思っている歴史という物語の魅力が伝わります。その裏にはハッタリや一夜漬けでは築けない、作者のオタク的な知識教養が滋味豊かにある気がします。かといって、歴史学者が書いたものとは異なる。「司馬遼太郎的な?解釈と省略」に溢れていて、そこが絶妙。
西洋史、いわゆる世界史をもっと愉しみたいと、この10年以上、さぐりさぐり色々読んできたんですが、これはイイぞ、と嬉しく読み進めています。
▼第2巻の細かい内容はもはや記憶の霧の彼方なんですが(笑)、ローマという、イタリアのごく一部を統治していた国家、集団が、徐々にイタリア半島に勢力を広げる様が描かれ。そこには、
「ギリシャを他山の石としつつ、独裁制と民主制を織り交ぜていく仕組み作り」
「併合・征服した地域を圧制支配せずに取り込んでいく仕組み」
「傭兵に頼らず市民皆兵制で作り上げる軍隊」
みたいな、さまざまな
「ヒトの集団の仕組み作り、ヒトの集団の幸福の追求のカタチ」
が展開されて、オモシロイ。
▼いろいろ並行しながらですが、持ち歩きに最高に適した薄い文庫本というコンセプトも素晴らしいと思います。
そして今後、
「やがてカエサルが出て来るんだなあ」
「イエス・キリストの物語もこの視点で読ませてもらえるのか」
「キリスト教が席巻していく物語、そしてこのローマ帝国の繁栄、そして没落はどうなるんだろうか」
などなど、世界史無知な当方もわくわくさせるところがいっぱいで、楽しみです。 -
ハンニバルとピュロスの会話、面白い〜!
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1の内容を既に忘れたけど!笑
とりあえず通読することが目標!
高校で習ったときはサラッと覚えただけだけど、その裏には膨大な歴史や物語が存在していて、それを味わえるのがとても幸せ。-
うわー、すごく同感です。読み終えた途端に忘れますよね。でもオモシロイところはオモシロイ(笑)。こちらも全く同じに読み飛ばし読み飛ばしでもとに...うわー、すごく同感です。読み終えた途端に忘れますよね。でもオモシロイところはオモシロイ(笑)。こちらも全く同じに読み飛ばし読み飛ばしでもとにかく通読を目指しています。2026/02/08
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ローマ人の開放性
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歴史を学ぶ1歩目としては最適だと思う
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共和政ローマの初期の物語。ローマの政治システムの説明、ケルト人の来襲、そこからの復興まさにローマは1日にして成らず、の物語で引き込まれた。次からはついにハンニバル戦記となる。ここが読んでみたいと思って、ローマ人の物語を読み始めた。まずはローマの建国、王政、共和政の始まりをみていきながら、ローマについての概要を知った感じ。いよいよ始まる感じがたまらない。
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★★★2021年8月★★★
ローマの誕生期から、成長期の歴史を描く。
アテネの民主制の話に始まり、ローマがイタリア半島南部に勢力を拡大するところまでを記述する。
「ローマは、アテネの模倣をしていない。
・・・絶頂期にある国を視察して、その国の真似をしないのは常人の技ではない」
この時代のローマを塩野氏はこう表現する。
アテネの模倣はせず独自路線をゆくローマ。
十二表法、アッピア街道など、これぞローマというものを着々と整えてゆく。
やがてギリシャは、マケドニアのアレクサンドロスに支配される。アレクサンドロスが東でなく、ローマを攻めていたら?というのは楽しい想像だ。
このころ、ローマはイタリア半島南部に手を伸ばし、ギリシャ人と対決し、半島全体を統一することになる。
イタリア半島南部はずっとギリシャの植民地だったのだが、ついにローマの軍門に下った。
そして時代はカルタゴとの対立へ。
世界史のスケールの大きさ、なんと面白いのだろう。 -
「ローマは一日にしてならず」
建国紀元前753年~イタリア半島統一完成紀元前270年の約500年のうち、下巻では紀元前460年以降が書かれています。
ギリシャへの視察、ペリクレス時代からギリシャの衰退。
ローマとしてはケルト族、山岳民族サム二ウム族、エピロスの王ピュロスとの戦いでかなり痛い目にあいながら、ついに統一にたどりつきます。
著者による「ひとまずの結び」では原史料について書かれているのが興味深いです。四人中三人がギリシャ人です。
「栴檀は二葉より芳し」といいますが、この上下巻であつかったローマは二葉より少しは成長したとしても、30歳に達したかどうかという年頃のローマだとのこと。 -
建国から約250年間続いた王政に変わり、市民集会で選ばれた二人の執政官が統治する共和政に移行したローマは、その時代、地中海の先進国だったギリシアのポリスに視察団を派遣します。当時のアテネはペリクレス時代であり繁栄と力を誇っていたのですが、この政治体制をローマは何故か模倣しませんでした。その後ローマは貴族対平民の抗争で80年間揺れ動きます。そして、紀元前390年ケルト族の来襲によって深刻な打撃を受けます。そこから、周りの民族と勢力争いを繰り返し、同盟を結んだりしながら紀元前270年前後にイタリア半島の統一を成し遂げます。ここまでがこの巻で書かれています。民主主義の創始であるアテネの政治体制、軍事国家だったスパルタのことなど、ギリシアの都市国家と比べてローマはどうだったのか。高度な文化を築いたギリシアが衰退して、ローマが興盛をつづけられたのは何故か。それはローマ人の開放性にあるのではないかと指摘しているのです。
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ローマが共和制になってから、イタリア半島を統一するまでの物語。
このあたりから、アレクサンダー大王のif(もしもアレクサンダー
大王が東ではなく西に進んでローマと対決していたら)や、
アッピア街道が検察された背景、財務官アッピウス、戦術の天才
ピュロスなど、政治システムとそれに関わる人物がより
描かれるようになっており、物語として読むことができた。
イタリア半島統一までの物語を読むにつれ、
「ひとまずの結び」で塩野七生氏が述べている、
「古代のローマ人が後世の人々に残した真の遺産とは、
広大な帝国でもなく、二千年経ってもまだ立っている遺跡でもなく、
宗教が異なろうと人種や肌の色がちがおうと同化してしまった、
彼らの開放性ではなかったか」
というローマ評が実に的確であると言わざるを得ない。
偏狭なナショナリズムはいずれ行き詰まりをみせる。 -
ペルシア戦争後のギリシア史と,ローマがイタリア半島を統一し,カルタゴとの戦争を始める直前までが物語られています。
やはり塩野さんは戦争の叙述をなさると上手いなと思います。興隆期のローマの記述は読んでいても気分が前向きになります。また,共和制ローマがどのようにローマ連合を構成し,それがどのように昨日したのかということと,その利点を淡々と述べるのも塩野さんらしい記述だと思って読み返していました。 -
ローマ人の都市国家がローマで王政で始まり、二人の執政官と元老院と市民集会からなる共和制に移行して、イタリア半島を勢力圏に治めるまでの物語。日本ではまだ縄文時代だけど。。よくこれだけの文明の差に追い付いたな。二千年以上かかったけど。
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紀元前5世紀~前3世紀頃の古代ローマならびに周辺諸国の興亡について書かれた史伝。
当時のローマやギリシャのポリスなどの社会構造、諸外国との戦役における駆け引きなど、いくつかの視点でローマ世界について書かれている。
特に、私は、現在の日本と照らし合わせ、何か現状打開の知恵があるのではないかと思いをめぐらせながら、本書を読み進めた。
例えば、ペロポネソス戦役中のアテネ。この国は、優秀な人材が多数いたにもかかわらず、滅亡の一途をたどってしまった。この理由として、自国滅亡の危機を身をもってささえようとした者はいなかったと筆者は述べる。
また、アテネとならぶギリシャの強ポリス、スパルタ。質実剛健で戦力も高かったが、閉鎖的な民族ゆえに、結局、弱体化してしまった。
一方、戦力・国力ともに弱小国家であったにもかかわらず、ローマは着実に力をつけ、後に大帝国へとのし上がる。大国家にならしめた所以は、高い愛国心、戦争で勝利すると敵側を国民として受け入れてしまう柔軟さ、そして、模倣の民と軽蔑されるくらいに、他民族から学ぶ国民性。戦争に負けても、必ず何かを学び、それをもとに既成の概念にとらわれないやり方で自分自身を改良し、再び起ち上がる性向にあった。
国際競争力が低下しつつある日本。ローマもケルト人の侵略等、数々の破滅的打撃を被っている。それでも、国力をつけつづけたこの国のように日本がなれるのか?それとも、アテネのごとく人材の国外流出、または政治無関心に陥ってしまうのか?はたまた、このまま国際社会から目を背けスパルタのようになってしまうのか?
時代も民族も異なるローマの物語を理解したところで、日本の諸問題を解決できるわけはないとは思うが、参考になる点はおおいにあると感じた。
物語自体の愉しさゆえに、このような考え方もさせてくれた、良書。歴史とは本来愉しいものなのだと思った。次の物語を早く読みたい。
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