ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181547

感想・レビュー・書評

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  • ハンニバル、やばいー!そしてハンニバルを倒したスキピオもやばいーっ!アルプス越えってさ、現代の人だって、大変なのに、2200年も前のと期に象と越えてしまうなんて!もう、すごいってばよ。凡人ではござらんな。

  • 自宅療養で通院リハビリしながらこのシリーズを読んでいる。
    本巻はいよいよカルタゴのハンニバルが二十代で総司令官に就きスペインのサグントを攻め、それからピレネー山脈とアルプス、アペニン山脈を超えてグイグイと進軍する姿が描かれている。カルタゴ本国からほとんど支援を得ないまま周辺都市を寝返らせながらローマを脅かし南イタリアまで攻め入る。
    一方、ローマは焦るものの資力と人材を投入しながら周辺国に対するローマの姿勢を崩さずに協力を得ながら巻き返しの機会を伺う。そしてスキピオが、ローマのその登用が、そのチャンスをつくるのだ。もう、ワクワクさせられる。

  • ハンニバルとスキピオが出てきて、
    だんだん面白くなってきましたが、5巻に期待したい。

  • カルタゴの武将にして最強の智将ハンニバルの活躍により、ローマの喉元まで剣先あと一歩まで届いてからの両国の動き、そして、天才スキピオの登場までが描かれる第二次ポエニ戦争期。
    これほどまでに世界史を面白く捉えられる書籍はなかなかない。すでに刊行から30年という長い歴史ある塩野七生さんの著書だが、今でも十分に面白い。学生時代に世界史を履修していなくても、大人になった今こそ面白い、最高の歴史だった。

  • 象とアルプス越えくらいでしか知らなかったハンニバル。
    めちゃくちゃ格好いいです。
    第二次ポエニ戦争、名前位しか知らなかったカンネの戦いなどとても読み応えがありました。
    しかしスキピオもめちゃくちゃ格好いいです。
    大好きになりました。

  • ここが読んでみたいと思って、ローマ人の物語を読み始めた。期待に応えてくれる、ハンニバルの凄さよ。そして、次から次へと出てくるローマの執政官。対するカルタゴはハンニバル1人。後半、ハンニバルに感情移入して、苦しくなる。追い詰められていく感じ。特に合流予定の弟との再会シーンは、ハンニバルの気持ちを思うと泣けてくる。11年ぶりの再会が生首って。もちろん、現代の私たちの感覚ではないのだろうけど、それでもあんまりではないか。カルタゴのこれからを思うと読み進めたくない気持ちになる。

  • 当時の地中海世界を牛じる二大強国であるローマとカルダゴ。ついにハンニバルがアルプスを超え、ローマを蹂躙する。今でもイタリアでは「悪い子にしているとハンニバルが来ますよ」と脅すというが、2000年後まで響く強烈なインパクトだったのだろう。ローマ軍を相手に連戦連勝のハンニバル軍だったが、ローアの若き将軍スキピオの登場で風向きが変わる。天才同士の対決はスキピオに軍配が上がるが、まさに手に汗握る展開。これ、大河ドラマにしてほしい。

  • GSRアウトプット宿題

    1回目
    時間:15分
    目的:また忘れた!
    概要:ローマ軍、ローマ市民、持久戦、ルキウス、ファビウス、スキピオ、父親、兄弟、ハンニバルの弟、生首、ギリシャ、ガリア、ケルト、騎兵、象、身軽になった、ハミルカル、疲れ果てて、ローマ連合、長靴の先にこもったきり出てこなかった、次の年も、構造、執政官、総司令官、スキピオの弟、ヘクラ、元老院、山
    学び:はきっとsenateの語源だ。

  • 紀元前219年にハンニバルがスペインのサグントを攻めたことをきっかけに第二次ポエニ戦争が始まり、アルプス越えやカンネの戦いなどハンニバルがイタリア国内で優勢に暴れ回った後、徐々にローマが巻き返してイリパの戦いでスペインのカルタゴ勢力を退けた紀元前206年までの推移が時系列に語られる。

    この巻の最重要人物であるハンニバルは、会戦に臨めば天才的な戦術をもって勝利に勝利を重ねるので、ファンが多いのも納得である。

    戦記モノはカッコいい英雄が次々に登場するし面白いのだが、歳を取ってくると素直に楽しめなくなった。何万人も出る戦死者のひとり一人の人生などに気を取られ、人間の命の軽さに少し暗い気持ちになるから。

    しかし、これもまた人間の歴史であるし、今も繰り返されている出来事であるとも思う。

  • これは前に山田荘で読んでる。とはいえ、ハンニバルが強すぎて悔しくて早くスキピオに大人になってほしい!!!とやきもきしながら読む手が止まらない。
    カンネの会戦の後のローマの反撃も痛快。

    前にラジオCMで、かのローマ帝国と戦ったハンニバルは言った、と名言を紹介する何かの企業の広告がありましたが、ローマ帝国じゃなくて共和政ローマですから!!!
    と毎朝思っていたのですが、実は帝国じゃないからこそハンニバルが苦戦したのかも、という発見が面白かったです。
    ローマ連合の分解がどれほど大変かは、専制君主制の国の人には想像がつかなかったのかも。
    でもこれはCMの時間内には説明できないですね。

    個人的には侵略も殺戮も反対です。避けられるなら外交でもなんでも使って避けて欲しい、と思いながら読む。
    英雄、という言葉は先に素晴らしい、という意味を教えられ、その後に歴史上の英雄たちの活躍をみると戦争に勝った時の武将、ということがわかり、何が素晴らしいんだ?特に侵略した側の時は?というのが未だに謎です。
    アレクサンダー大王もナポレオンもどうして英雄なんだろう。

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