ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)
- 新潮社 (2004年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181592
感想・レビュー・書評
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読みやすかったのですぐ読めた。何をやるにしても、1つのことを目的とせず、私益、他益、公益を図るというのが面白い。よくそう広く物事が見えるなあ。どうしてそのような視点を彼が持つことができたのか、が今後読んでいくうちに分かるの良いのだけど...。
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ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」、本屋に行ったら売っていた。2000年以上、読み継がれている。すごい。キケロも絶賛したらしいが、小林秀雄も絶賛している。一切の感情の起伏や自画自賛もなく、淡々と簡潔、明晰に書かれているらしい。緊迫した戦役中で、そうしたものを書くなんてすごい。興味深いのでぜひ読んでみたいところだが、ガリア民族の民族名、それに人の名前、さらに地名のオンパレードで、地図付きの塩野七生の9巻でも読むのが少々辛かった。地図と民族が頭に入っていれば、かなり面白いだろうな。確かに、カエサルはリーダーの中のリーダー、理想の指導者の様子。カエサルぞっこんの塩野七生が書いているので尚更だが、沈着冷静な判断力はすごい。
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FBノートにあとで。
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カエサルの40歳以降~ガリア戦役5年目までの巻。前の巻からさらに成長して頭角を現したカエサルの活躍が見られました。そもそもガリア戦役というもの事態がわからなかったのですが、当時の情勢も含め明快な解説があり(著者+カエサルによって)楽しく読めました。
カエサルの書いたガリア戦記の記述が引用されてましたが、たしかに作家としての才能も持っていたんだろうと思うような書き方で、ガリア戦記はガリア戦記で読みたいと思いました。。 -
カエサル40歳
学校で習った三頭政治は、水面下での合意で半年程度は誰にも気づかれなかったのだったと。
あまりに大きすぎる変化は、一般人の届く視界にはあたかも変化が起きてないかのようにしか見えないのだろう。
そして執政官に就任。続いてプロコンスルとし異例の任期5年を確定させてガリアへ赴任。なぜ未開の地ガリアなのか、より豊かな中東ではなかったのかは謎だが、著者の縦横無尽だが論理的な推論には納得的。
そしてローマ法の精神に則ったガリア、ブリタニア、ゲルマニア平定の戦いは続く。カエサルから目が離せない。 -
ガリアからブリタニアへ. ガリアが 100% 安定というわけではないのに, ぱっと見は差し迫った理由もなくブリタニアへ行ったのは, カエサルには, 周りの人には見えない何かが見えていたからなんだろう
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主にガリア戦記です。
ガリア人&ゲルマン人相手にフランスとドイツ内を縦横無尽に戦いまわります。カエサルはすでに40代ですが、ものすごく精力的でびっくりします。春から夏にかけては、戦闘をして冬には戦闘ができないので、それ以外の属州の管理をまとめてやっておく。
いったいどんだけ働いてるんだよ!、ってくらい働きまくってます。
ブリタニア侵攻は、筆者の書き方面白かったですね。英国紳士も、カエサルが来たときにはまさに原住民だった、的な表現をしています。確かに、カエサルが来るまで、フランス・ドイツ・イギリスが全く文明化されていないわけで、今ヨーロッパの主要国として文化水準がさも高いようにしているのが面白いですね。実は、日本はまだ弥生時代なんですよね。。。。