ローマ人の物語 (25) 賢帝の世紀(中) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181752

感想・レビュー・書評

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  • ハドリアヌス。
    ギリシャに行った時の気持ちを思うと、胸踊る。満喫したんだろうなぁ。
    先を見越して今、動く、行動するということが苦手な私としては、このハドリアヌスの巡行は憧れでしかないが、やはり皇帝といえるべき人物だったのだなと自分レベルで思う。比較対象が申し訳ないほど貧弱だが。

  • トライアヌスの軌跡。
    成長したハドリアヌスの大旅行。
    精力的な彼の躍動を感じた巻でした。

  • 五賢帝の3人目、ハドリアヌスの巻。
    映画「テルマエ・ロマエ」で市村正親さんが演じたのがハドリアヌス帝。イギリスにあるハドリアンズ・ウォールでも有名な皇帝なので、興味深く読んだ。

  • ハドリアヌスのお話し。
    この人も変わった人でとても好きです。
    14、インペラトール・カエサル・トラヤヌス・ハドリアヌス・アウグストゥス

  • ハドリアヌス帝、出かけて行っても平和だから平気だったんですね。

  • ハドリアヌスは一つの目的のために動く男ではなかった。
    一つの行動で複数の目的を果たす、効率と機能性を重視し、無駄な時間は嫌う男であった。
    カエサルのように。

    そして自分自身で13年間ものあいだ
    帝国全土を見て周り
    足を使って防衛対策を施していった。
    45〜58歳という年齢で。

    頭脳、肉体、人格
    ともに優れた傑出した人物であった。

  • 賢帝として有名なハドリアヌス。
    ローマ史をほとんど知らない私でも、それだけは知っているくらい。
    だけど今回これを読んだけど、彼が突出した賢帝とはちょっと思えなかった。

    パクス・ロマーナの頃、必要な時に必要な能力を持った皇帝はちょくちょくいたような気がするのである。
    もちろんカリグラのような皇帝もいたけれど。
    キリスト教がなければ、もう少し帝国は永らえたのではないだろうか。

    しかし、ハドリアヌスのすごいところは、就任直後に自分のやりやすいように素早く反対派を粛清したことと、皇帝が不在でも機能するように法を、組織を整備したこと。
    通算すると10数年も国を空けた皇帝なんてちょっと考えられないが、行く先々できっちり仕事をこなし、帝国を盤石のものにしたのである。

    この当時、北アフリカもローマ帝国の支配下にあったが、当時の北アフリカは緑地の多い一体だったのだそうだ。
    それは、カルタゴやローマが農業の振興に熱心だったから。
    ”ローマ帝国滅亡後の北アフリカの住民は、かつての流浪の民が定着民化したケースが多く、緑があってこそ雨も降るという道理が理解できないのではないかと思ってしまう。そして、緑を確保するための唯一の方策は、「平和(パクス)」でしかないという道理も。”
    一度砂漠化してしまったら、元に戻すのは難しい。
    今もまだ元の緑地に戻すことはできていないのだから。

  • まだ没落(多分キリスト教をターゲットにしてそう)の話が出てこない。だから基本良い話に終始。正直あまり面白くないんですなぁ。
    やっぱり堕ちていくところを待っているとは、当方も単なるゴシップ好きみたいなもんですな。

  • ハドリアヌスの治世。全国を訪問して必要な整備を行ったり、法律を整理したり、優秀な皇帝だと思う。

  • 特になし。
    時代的に退屈。

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