オトナ語の謎。 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183121

作品紹介・あらすじ

「バンザイ」と「バンバンザイ」の違いとは何か。家でも学校でも教わらないが、カイシャのオトナたちが、自由自在に使いこなす不思議で奇怪な言葉の数々。全国津々浦々のオフィスで密かに増殖していた未確認言語を大発見!オトナはときに「とんでもございません」とへりくだり、ときに「無理は承知」で果敢に攻める。言葉に込めたオトナの意図、意志、謀略を伝授する社会人の新教養。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    最初に読んだのはまだ学生だった頃。
    この本に紹介されているオトナ語は私にとって「変な言葉」だった。
    何だそりゃと笑いながら読んだ記憶がある。

    でも会社員も6年目になってみると、オトナ語の30%くらい(?)は「日常の言葉」になっていた。
    そうそう!言う言う!と笑いながら読んだ。
    30%は少ない気もするけど、カタカナ編の言葉をほとんど使っていないからたぶんそれくらい。
    本物のオトナはややこしいカタカナも覚えなきゃなんですね…。
    まだまだ修行が足りません。

    メールや打ち合わせでの意思の疎通の難しさを痛感する日々。
    オトナ語は先輩達の苦労の結晶なんだろうな。
    思わず笑ってしまうくらい茶目っ気のある言葉をたくさん生み出しているオトナの皆さんは素敵だ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「茶目っ気のある言葉を」
      辞書があるわけでもないし、新聞で使われている訳でもないのに、、、言葉を研究されている先生なら、略し方の共通項を見...
      「茶目っ気のある言葉を」
      辞書があるわけでもないし、新聞で使われている訳でもないのに、、、言葉を研究されている先生なら、略し方の共通項を見出そうとするのだろうか?
      言葉に敏感な糸井重里に◎
      2014/05/01
    • takanatsuさん
      「言葉を研究されている先生なら、略し方の共通項を見出そうとするのだろうか?」
      それは大変そうですね。
      でも面白いかもしれません♪
      また...
      「言葉を研究されている先生なら、略し方の共通項を見出そうとするのだろうか?」
      それは大変そうですね。
      でも面白いかもしれません♪
      また何年後かに読み返してもこの本の中の言葉は現役なのか…それとも世代交代しているのか…。
      その辺りも興味深いです。
      2014/05/02
  • 発売当時に購入したものを再読。
    社会人として長年を経てから読むと以前とは違ってもうあるあるだらけで可笑しくて仕方なかった。
    自分の周りだけかと思っていたなかなか古そうだったりうざかったりするフレーズも次々網羅されていて面白すぎた。特につぼに入ったのは”ヘチマ”!!!
    およそ日本語としての正しさは無視!
    そして自らも疑いなくふつーに使ってるワードもたくさん。
    私もすっかりオトナの世界に染まってたんだなあ…

  • 出版されたのはだいぶ前なのに、オトナ語ってやつは今も変わらず世のオトナの中でごろごろ流通してるんだなと思い知らされた。
    とにかく例文が面白くてにやにやしちゃう!
    わかって使えればかっこいいオトナなのか、はたまた社会に転がされているオトナなのか。

    ちなみに私は
    「うまいことやる」
    をめちゃくちゃ使っています。笑

  • 此処に掲載されている語のほとんどが判ってしまう、オトナになってしまったワタシだけれど、解説のツッコミがいちいち面白いので、知ってる知らないに関わらず楽しめる。
    そも、そのツッコミがなぜ面白いのかというのが判るぐらいの、オトナになってしまったってことだよねぇ…(しみじみ

  • オトナ語なんて使っていたつもりはなかったけれど、ここに挙げられている言葉どれもこれも使っていることに驚きました。

    ちょっと涙目になったのは「なるはや」。6月に癌で亡くなった弟が、まだ意識のはっきりしているときに連絡してきたなぁ、「爪切り持ってきてもらえますか、なるはやで」って。母にこの本を見せながら、「なるはやでって言ってたよ(笑)」と言ったら、「なるはや」なんて言葉を使ったことのない母が「へ~っ、そう」と感慨深げにうなずいていました。

    弟よ、空の上でほかにほしいものはないか、なるはやでは届けられないけど。

  • 社会人あるあるだとクスクス笑ってしまいました。

  • 投稿作が採用されて嬉しかったので。
    オトナの社会科見学的な楽しみ方も。

  • 社会人であるあるとならない人はいないでしょう!笑い泣いた。

  • サクメシ・折りテル・NR・リスケ・ペラいち・選手・いまいま・フィックスさせる…
    収録されている言葉の8割くらいは、うちの会社で飛び交ってます!恐ろしい。
    昔々入社した当時は、「変な言い方するなぁ」と面食らってましたが、今や何とも違和感を感じない。
    本書をときどき読み返しては吹き出してしまう。

  • そういう意味だったのか!
    と、素直に勉強になりました。

    ビジネス系の方々の言い回しでよくわからなかった言葉が、この本で解けました。
    念のために手もとに置いておきたい一冊です。

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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