知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 新潮社
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レビュー : 289
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183183

感想・レビュー・書評

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  • 手頃なサイズと価格で,対談形式で読みやすく,多くの人に薦められる本。科学的な考え方とは,信頼できる人を見つけるには,といった人生にとって大事なことが学べる。
    311後の早野先生のツイートはほんとに有り難かった。人々の不安につけこむ根拠の乏しい声高な雑音にどう対処していくか。それはもう地道な事実の積み重ねと冷静な議論によるしかなくて,それを率先して(それも本業とは別の活動として)やってくれたのが早野先生だった。陰膳調査やWBCでの測定など,3年間の活動を振り返っている。
    そして対談相手の糸井さん。科学に疎いとは言え,原発事故後の情報が錯綜する中で,誰が誠実で誰がそうでなかったか,どの意見に耳を傾けるべきかの見極めはちゃんとできていた。センセーショナリズムへの警戒感,正義を叫ぶ人への不信感,攻撃的態度や暴言への嫌悪感といった健全で常識的な感覚は,結局のところ自分や家族を守る武器になるんだと思う。

  • 極力客観的である姿勢、なにが真実なのかを見極めようとする姿勢が素晴らしいなと。それをどう実現していくか、そして具体的にどう物事を解決していくか、を学びました。客観的な数値を重視し、解決は地道に、という点が私の仕事(経営コンサル)と共通しているのが興味深いです。

  • 自分で情報を手に入れようとすることなく、流れてくる情報を目にして怖がっていた。それが間違いとも知らずに。情けなく思った。そして、自分から情報を掴まないといけないと感じた。その姿勢だけで、大丈夫なんだと思う。

  • 1冊目が綺麗でも下から2冊目を取ってしまうというたとえに納得。
    でも内部被曝は問題ないという根拠が今ひとつだったのがちょっと気になります...

  • ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。

  • 一度は目を通して損はないと思う。

    糸井さんと早野さん掛け合いがすごく分かりやすい。お互いの視点からの言葉。それがスーっと入ってくるし、考えるキッカケを与えてくれた。

    138億年前の水素で自分はできてる話。
    難しいなともっていた物理学ってそういう視点でみて、想像するとワクワクした。

  • 知ろうとすること、ってゆう本でした。知らないままではいちゃだめだと思ってる自分と、知るなら正確な情報でなきゃ意味がないと思ってる自分とがいたんだけど、だからちょっとめんどうで、いまは余裕がないからなあってゆう言い訳めいた気持ちがあった。読んだことでようやく折り合いをつけられたかな。

  • 3年前に東京を離れるきっかけになった、灰色の目に見えないおばけのような、重苦しい存在。その後ずっと避けてきたけど、読んでみた。正しい理解をアップデートして、発すること。状況はずっとよくなってる。自分も前に進まなければ。

  • twitterでおなじみ?「東大」の早野龍五教授と「ほぼ日刊イトイ新聞」の糸井重里氏が、福島第一原発事故から3年を経て、現状を改めて語り合った対談集。

    糸井氏は2011年に
    「ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます」とツイートした。(あとがきより)
    たしか、別の機会にWeb上で引用したものを自分も保存した記憶がある。

    放射線の影響については科学的に未知な部分も多いので、怖くても仕方がない、用心するのも仕方がない、実際に体調が悪くなった方もいることは否定できない。それでもなお、科学的に正しい情報を前提に語ることが、福島の復興には必要だよね、と改めて思った。

    1ベクレルでも体に入れたくないのも、少しでも汚染したところに行きたくないのも、個人的感情としてはありだし、体調にしたってひとそれぞれ耐性がちがうから、反応しやすい人もいるだろう。
    けれど、それが全員にあてはまるかといえば、けっしてそうではない。

    そういうことは伏せて、一方的に危険を叫ぶようなやり方はどうだろう・・・?
    それでは多くの人に届かないんじゃないかなぁと思うが
    対談者の二人は、実に冷静に事実だけを肯定して話をすすめているので好感がもてるし、信頼できる。

    「5万円入りの財布」とか「振り子の話」とかたとえ話が秀逸。

    薄い文庫本なのでいろんな人に読んでもらいないなぁ。
    ただ今Amazonでは在庫切れ?早く増刷してほしいな。
    自分は近所の書店で手に入れることができました。

  • 今読むべき本。薄いのに何度も何度も戻って読み返したので、時間がかかった。初めて付箋を貼った本です。たぶん何度も読み返す本になる。硝子バッチからD-シャトルの話は特に興味深かった。優れた道具があっても、どう使うかによって全然違うんだな。マスメディアに不評な理由というのが、また本質とかけ離れた理由で唖然とさせられた。6章が福島の高校生の活躍立ったのもすごくよかったな。

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