オドオドの頃を過ぎても (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 94
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101184524

作品紹介・あらすじ

嫌われるのが怖くて、バカにされるのが嫌で、いつもオドオド。それなのに好奇心は強く、おだてに弱く、気がつくと後先考えず一気に突進-。そんなサワコが、小心な自分をドオドオと励まし、人間と本に大胆に踏み込んで、その魅力をぐっと掴み取ったインタビューと書評の数々。出会った相手への、新鮮な驚き、素直な感動、豊かな共感が、瑞々しくきらめく。読み応え満点のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 前半は著名人との対談、後半は自身と本とのふれあいエピソード。
    阿川さんはなんて交流が広く、また相手の方々に可愛がられていることだろうと感心します。
    嫌味の無い明るいお人柄が文章に現れていてそれも納得。
    最後の「私の死亡記事」に大笑い。長生きしていつまでも楽しいエッセイを書いていただきたいです。

  • 読書録「オドオドの頃を過ぎても」3

    著者 阿川佐和子
    出版 新潮社

    p43より引用
    “因果なことに自分が小説家の家に生まれて
    このかた、父およびその周辺の同業者たるも
    の、総じて変人、わがままで情緒不安定。距
    離を置いて眺めていれば面白いけれど、近く
    にいると被害甚大なヤカラばかりと、かたく
    信じて疑わなかった。”

    目次から抜粋引用
    “もう一度会いたい
     お会いしてみれば
     娘としては
     あの頃から
     本のまわりで”

     インタビュアーで作家である著者による、
    過去の作品をまとめた一冊。
     本の解説からエッセイ・対談まで、数多く
    の作家達との交流がかいま見えます。

     上記の引用は、吉村昭氏の著作の解説での
    一節。
    著者の父の回りに変な人が集まるのは、著者
    の父がそうだからかもしれません。類は友を
    呼ぶというのは、こういうことなのかなと思
    いました。
     多くの本への解説やエッセイなどを、まと
    めて単行本で出したものの、文庫版なので、
    都合三回目の原稿利用となります。よほどの
    著者のファンでなければ、買わなくてもいい
    のではないかと思います。
    私は単行本で読んでいなく、その他の作家の
    著作でも読んでいないので、新鮮でしたが。

    ーーーーー

  • 今週、阿川さんの講演会があるので図書館にあった著書を読んでみることに。
    父・阿川弘之とのつながりで有名な作家さんとのエピソードや対談が載っており、阿川さんの視点を通して現代国語の授業だけではイメージつかなかった温かな人柄を知った。

    しかし・・・エッセイが今の気分に合わないのか、最後まで読むのは大変だった。
    正直、飽きてた……。

  • スッキリと読み終えた。
    「嫌われるのが怖くて、バカにされるのが嫌で、いつもオドオド。
     それなのに好奇心は強く、おだてに弱く、気がつくと
     後先考えずに一気に突進・・。」
    自分と似ているなぁ、と思いながら読んだ。
    なんども「そうそう・・、そうそう」と頷きながら・・。
    しかし、この人と同じくらいの長生きはできないなぁ・・と。

  • 阿川さんの本は嫌なことがあったときと前向きになりたいときに読む。読み終わるとカラリと晴れる。

  • k_23)長編の後だったので軽めのエッセイでもと思ったんだけど時間がかかった。黄沙のせいだけじゃない、と思う。でも、気になる本や作家さんが増えました。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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