スープ・オペラ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101184531

感想・レビュー・書評

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  • 古さを感じられない。
    展開や優しさや、色々とてもよかった!

  • 初めて阿川佐和子さんの本を読んだけど、面白かった。
    こういうジャンルの本は普段あまり読まないけど、
    読みやすかった!
    もどかしい感じが、何かいい。
    トバちゃん、サイコー(笑)

  • 恋愛小説なのかな?と読み進めていたら温かい家族の話でした。最初の方にでてくるトニーのセリフ
    「(前略)この歳になるとね、もう残り少ないんだから、どうでもいいやって思うことと、残り少ないからシャンとしなきゃって思うことと、あるのね」
    に何故か感動したのでメモ。

  • こんな経緯で、見ず知らずの他人とある日突然、暮らすことになるなんて、スリルがありすぎるなぁと思いつつ、面白そうだとも感じました。
    実際、ハウスシェアはこれに近いものがあるのでは?

    トニーさんが渋くていいですね。かなり風来坊ではあるものの、そこも魅力の一つなんでしょう。
    現実にこんな人がいたら、私はうっかり惚れてしまいそうです。
    そんなトニーさんとルイの関係性にも、ドキドキしちゃいました。
    叔母さんもかなり自由人。
    登場人物各々の個性が引き立っていて、どの人も印象的でした。

    ルイ、トニーさん、康介の三人の同居生活はバランスが取れていて、こんな風に暮らせたらどんなに楽しいだろうと、こちらもウキウキする思いでした。
    そのバランスが保てるのは、お互いが寄りかかり過ぎず、個人がきちんと自立しているからこそなのではと感じました。

    そして、物語に出てくるスープが、なんと美味しそうなことか!
    シンプルだけど丁寧で、澄んだスープが目に浮かんでくるようでした。これ、映像だとどうなってるのか気になります。

    ほっこり温まる物語。タイトルも良いですね。
    想像以上に読後感の良かった小説なので、再読したいです。

    2014年8月25日 ☆4から5に上げます。

  • 久しぶりに面白い本見つけた!
    寝なくちゃなのに続きが気になる!
    でも読み終わっちゃうのももったいない!

    読み終わっちゃった!!!
    電子書籍だと、無意識に終わりまでのページ数を把握することがないから、突然終わりが来る感じでちょっと新鮮。

    阿川さん、エッセイだけじゃなくて小説も書くんだなあ。
    そして面白い。
    文章も違和感もなくてするーっと入ってくる。
    ルイ、どうなったかなあ。
    ルイという名前にも惹かれる。

  • タイトルが気になって購入。
    初・阿川佐和子さんの本。
    ちょっと古臭い表現が散らばっているものの、人とのつながりを描いた爽やかな良作だった。
    女性作家にありがちな、恋愛やら嫉妬やらと、ベタベタしたところがなくて素敵。飄々としたタッチで一気に読んでしまった。
    人種や性別を超えた人間愛。私の好きなテーマ。

  • 雰囲気が好き

  • とても暖かいお話。

  • 好きなタイプの話。映画の方も観たい。読み終わった後は、とにかくスープが飲みたくなる。

  • あの阿川佐和子さんの本ですよ~。
    へ~、あの人ってこういう本書くんだぁ~。
    とっても良かったです!!
    500ページもある長編ドラマなのに、最初からぐいぐい引きこまれていって、ミステリーでもないのに次がどういう展開になるの分からない。

    楽しいし面白いし、それでいていい所は突いてるし、登場人物がみんなそれぞれ面白くって、自分がこの物語の世界に入ってみたい!って初めて思った本です。
    結局最後、トニーさんはルイのお父さんなのか単なる他人なのかその真相は定かにはならなかったけど、そんなのどうでもいいなぁ~。って私も思う。
    肝心なのは人と人との絆。
    あの下品な小説家も言ってたように
    「人間と人間の出会いというものは、そこに恋愛感情とか特別の感情が付随しない場合でも、あるいは関わった期間がどれほど長くても短くても、それには関係なく、人生にとってかけがえのないものになる場合がある」
    まさにこれを阿川さんはこの小説で言いたかったんだなぁ~。
    あの下品小説家のジジイ。奥様にはひどいことしたのに、良いこと言うじゃん。
    講演のときに話しは涙が出てきそうになったもんね。

    ほんと、この本はとってもいいお話でした。
    読後感がとっても清清しい。

  • 冬読むと、めっちゃスープ飲みたくなる~
    登場人物が愛嬌ありすぎてすごい好きになっちゃいます。

    エッセイ以外、阿川さんの本は読んだことなかったけど上手い人なんやなぁって

  • スープのレシピをいただいたりしました。日本語がキレイで、文が品よくまとまっているところが気に入りました。後味よしです。

  • ハワイへの道中で読了。
    ほっこりとシアワセになりつつも、ちょっとピリッとスパイシーなストーリーで、おもしろかった。

    ルイの父親に関してはうっすらと予感はしたんだけど(笑)、それをすんなりと持っていかないテクニックにヤラレタぁ~!

    怪しげな登場人物ほど素敵に映ってしまうのは、やはりフィクションだからなのでしょうか。小心者のワタシはなかなかルイのようにあーゆー人たちに心を開けません。

  • 阿川佐和子好き。

  • 食べ物が出てくる話に弱い。特においしそうなスープが出てくるお話。鶏がらから作るスープ、想像しただけで、幸せな気分になる。3人のおかしな(?)共同生活。なんだか、ありえないのに、いいなと思ってしまうのだ。おいしいものを作りあって、おいしいと食べ合える関係は絶対だと思う。

  • 家族のスタイル、恋愛のスタイルがうまく交差している一冊。
    題名は「ソープオペラ」と作中の重要な小道具である「スープ」とかけてあるのね。普通に生きていること、あがくということ・・・そんなこと全てがソープオペラということね。出てくる食べ物、特にスープが美味しそうです。

  • 20110413

  • 登場人物がみんな魅力的だし、何と言っても料理が美味しそう!
    わたしはひねくれ者なので女性が描く『愛される女性の主人公』がたいていあまり好きになれないけど、ルイちゃんは大好きになった。
    コンプレックスや毒があって、人間らしくて。

    恋人でも家族でもない曖昧な関係、それでもちゃーんとみんなの真ん中に大事なものがある。こういうカタチの楽しさを、阿川さんはよく知ってるんだろうなぁ。
    結論付けないラストも、これからの3人の姿を想像できて、すごく好き。

  • 生きてるって楽しいなぁと思えるお話。家族とか恋人とかはっきりした人間関係ではなくても、大切な人というのがありうる。
    でも・・はっきりしない人間関係はやっぱり不安定さが増すので、安心するには心理的壁があるなと思います。シングルの人が増えていったら、こういう暮らし方もありなのかも。私は心のタフさをアップしないと、適応できないな。

  • 最後の最後、「トバちゃん日記」。ほっとした。

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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