- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101186214
感想・レビュー・書評
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08.6.29
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200507
ノンフィクションだけに、「面白い」という感じはしなかった。しかし、こんな最期ができたらいいなと思うが、自分は妻に看取られる方がいい。この本を読んで、退職後は妻と日本全国を時間をかけて回ってみようとひそかに計画をし始めました。 -
死に行く妻と一緒に車で半年逃げ続ける。癌よりまったく仕事がない悲壮感がつらい。ただ、最後は希望がある
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まだこんな事を考える年齢ではないのかもしれないけど、私は時々自分の最期を考える。
誰に看取られ、誰に支えられ、どんな最期を送るのだろう。
けど、どんな最期であれ、大好きな人に見守られて逝きたいと思う。
このお話は本当のお話です。
高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくも充実した日々を送っていた。
長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽きた時、妻のガンを知る。
「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの50万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった。
このお話の中の私は、結局妻を病院に連れて行かなかった―。
正しくは連れて行けなかった…
「病院は嫌。オッサン(私の事を妻はそう読んでいた)と一緒におれるだけでいいの。」
そんな妻の言葉があったから。
放浪に出て9ヶ月間、私は妻の看病をした。
妻の最期から目をそらしていた私も、妻の苦悩を知り、逃げずに向き合った。
そして、二人はいつも一緒だった。
妻が最期に望んだコト。
それは自分の愛する人と一緒にいること。
それだけで良かった。
そして私も、妻を一人にしないと約束した。
妻は古ぼけたワゴンの中で息を引き取った。
私は「保護者遺棄致死」という容疑で警察の取り調べを受けた。
延命だけじゃなくて、"自分が望む最期を選ぶ"
そんなことが言われている今だからこそ、読んで欲しい。
本当の幸せな最期って何なのだろうか。 -
ベタではありますが、やはり泣けます。
堕落しとるな、あほやなあと思いつつ、共感できます。
弱いから、人間は素晴らしい! -
2007.12.20 設定からして絶対泣けると思っていたのに、ちっとも泣けない。優柔不断で無責任な主人公に感情移入できなかった。
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末期癌の妻と逃避行物語。泣けるか?と聞かれれば「そうでもない」て感じ。友人の保証人になってしまって、金が回らず、借金に借金を繰り返し、でも自己破産はせずに逃げまくる男。彼の人生は「逃げる」ことで成り立っている。妻への思いは認めるし、「夫婦の物語」ととればそれなりにいいんだけれど、「男の逃避行」ととらえるとイラつく話。逃げててもどうしようもないでしょうに。現実を見られない人なんだなあと。でもそんな人、結構ゴロゴロいるんだよねえ。この人だけじゃなくて。困難にぶち当たった時、どんな対処をするかで人間の価値って決まると思う。なぜ自己破産しない?なぜゆっくり、畳の上で妻を死なせようとしない?そのへんが謎。あたしが「死にゆく妻」なら、静かな最期を送りたい。
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離れたくない妻の気持ちがすごく切なく、そんな状況になってから後悔しているオッサンは馬鹿だなぁ…と思いつつ…男なんてそんなもんなのか…??とも思いつつ…いろいろ考えさせられた。
でも、結局、夫婦は良いものだと思える、寂しくもあり、あったかい話だった。 -
実話。
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2005.01.04