みんな元気。 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 122
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101186320

感想・レビュー・書評

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  •  表題作は、一時期の筒井康隆っぱい( ´ ▽ ` )ノ
     イタロ・カルヴィーノとか( ´ ▽ ` )ノ
     いわゆる実験小説のたぐいだね( ´ ▽ ` )ノ
     想像力とそれを文章に落とす技術力、その限界を極めたいというのは作家としてのサガなんだろうね( ´ ▽ ` )ノ

     ジャンルとしては超絶ファンタジーかな?( ´ ▽ ` )ノ
     児童文学(メリー・ポピンズとか)っぽい設定・ストーリーに、人骨傘やらジェットマンやら首チョンパやら、闇鍋チックになんでもかんでもぶっこんで( ´ ▽ ` )ノ
     ラスト、テーマ(運命の選択、偶然と必然)の自己解説が入っちゃうのはO太郎さん「若さ」のあらわれかな?(´ε`;)ウーン…
     こういうのは分かる人には分かる、分からない人には分からないでいいと思うんだけどな……(´ε`;)ウーン…

     のこり二編は、O太郎さんが見た夢の散文化かな?( ´ ▽ ` )ノ
     誰にとっても、どんな創作物より深くのめり込めるのは自分の見てる夢だろうけど、それを作品化して他人にも共有させるのは非常に困難(>_<)
     本作はまあ、うまく行ったほうじゃないかな?( ´ ▽ ` )ノ
     読んでるうち何度もウトウトし、話の続きの夢を見た( ´ ▽ ` )ノ

    2019/04/10

  •  好きかと聞かれたら、それほどでも。面白いかと聞かれても、それほどでも。それでも気になるし魅力的な作家であるのは間違いないのが舞城王太郎。タイトル「みんな元気」。とても伸び伸びとした表題が気に入った。

     ただ、まあ内容はよくわからんとしか言いようがない。表題作「みんな元気」はまだましとしても、同収録の「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」に至ってはほとんど支離滅裂としか思えませぬ。

     「みんな元気」は中盤の誘拐事件でのあの勢いと超展開がちょっと面白かった。文章が口語的なのでこういう対話を中心として話が進む部分はナチュラルでよい。特にこの部分はエンターテイメイントあふれていてなおよい。そもそも作風がユーモラスなわけなんだけども、このあたりは特に設定物語ぶっ飛んでて見もの。

     おそらくこの人の小説全般に言えることなんだけど、時たま激しく生理的な嫌悪感を催させるところがあるのがひとつ困りもの。さらっと前触れなく気持ち悪いことを書くから嫌だ。きっと人の気持ち悪いと思うツボを心得てる。嫌だと言いつつもなかなか無い感覚なので悪い気はしてないのだけどもね。

  • 朝ちゃんの頭足人の絵がかわいくてもう・・・・
    パラレルワールドの概念の表現が面白くてすごいよかった。

    選択すること
    選択しないこと

    どちらにも責任があるということ。

  • 自己の周囲に家族を置いて
    それとの関係に正しさを見出して駆動する作者に良くみられる形式は謎
    そこが根底であるのはなぜだろう

  •  三編からなる短編集。
     三編のうち「Dead for Good」がわりと判りやすいが(他の二編と比べて、ということだが)残りの二編は奇想天外というか、めちゃくちゃというか、とにかくカオス。
     僕としてはそこが面白い。
     特に表題作である「みんな元気」は「何が書いてあるのか判らない」と思う人も多いかと思うが、書かれている内容をそのまま素直に受け取ればいいのだと思う。
     つまり、15cm程ベッドから宙に浮くお姉さんがいて、同じ名前の女性が何人も殺され、そのうちの一人は、皮をはがされ、肉をそぎ落とされた骨と共に傘にされて、空飛ぶ家の所在を見つけたらそこに数パターンの自分の息子がいると。
     そういう話なのだ、と受け取ればいいのだと思う。
     僕としては、物語に意味を持たせて綺麗に収束させよう、と意図したように感じさせるラストにはちょっと不満。
     どうせならカオスのままに終わらせて欲しかった。

  • <元気でいるから心配してね.>

    さっきまで見ていた夢を言葉にしたような,あることのない脈絡のない語り.
    気づけばこれまで,選択の連続.
    きっとこれからも,選択の覚悟.
    夢であろうと現実であろうと.

  • この小説は全部意味が分からない。

  • なんかよくわからなかった覚えがあるのでまた読み返したい。

  • ひとり語りの饒舌な文章
    独特の擬音

    好きな人にはたまらない世界なんだろうと思うけれど
    どうにも読んでてしんどかった!

  • 2016年2月3日読了。
    2016年54冊目。

  • 表題作は、まるでコマ割りのない漫画を読んでいるような文章だった。舞城さんの文章は思考と理屈と情景が感覚的なのが魅力だけど、特にこの作品はその境界線が限りなく曖昧である。
    けれども、読んでいて理屈は理屈とわかる。 

    個人的には、「みんな元気。」は非常に身につまされる話だった。選択しなかったということも、選択に含まれること。
    人生は一度きりで、やり直しはできない。<私>以外の人生を<私>が生きることだって、不可能だ。
    私たちは生きている限り選び続けなくてはならないし、たとえ選ばなかったとしても、否応なしに人生は続く。失敗しても、間違っても……家族が家族でなくなってしまっても。

    平行世界が文字通り同時進行で描かれる場面は圧巻である。それは存在しえたはずの世界であり現実なのだが、<私>の体は一人なのだ。いつだって現実は、経験と感情に振り回される。

    「Dead for Good」もとてもよかった。現実に振り回されながらも、何が自分にとってリアルなのか、何を自分は選択していくのかに向き合っている作品なのではないかと思った。
    でも、「矢を止める五羽の梔鳥」は全然わからなかった(笑)。

  • なんだかぐちゃぐちゃ。破天荒といえば聞こえはいいがよくわからんというのが本音。表題作は途中まではクソかと思ってたけどラストが良かった。みんな元気。

  • 【みんな元気。/Dead for Good/矢を止める五羽の梔鳥】家族もの。超展開ばかりだけど表題作は比較的綺麗にまとまっていた感じ。愛に溢れている!

  • 「みんな元気。」★★★
    「Dead for good」★★★
    「矢を止める五羽の梔鳥」★★

  • 『目を覚ますと、隣で姉の体がベッドからだいたい十五センチくらい浮いている。』

    『また弱さと欠点を人間味ってことにしてる。違うよ。新田君の良さは、顔とポーズだよ』

    『あんたの親の方がそんなの絶対におかしいんだから』
    『んなことは分かってんの!でもそこでやってくしかねーじゃん!』

    『透明魔人、やっつけるー。だー』

    『感謝されるようなことでもないよ。そういうことじゃない。俺を諦めさせようとするなら、もっと本当の理由を持ってこなきゃいけないってこと』

    『さ、選べよ』
    『枇杷の選択なんだよ』『ちゃんと考えて選べばいいだろ』
    『なんで』
    『人生は一つだからだよ』

    『みんな選んでんだよ。こういう選択いくつもいくつもやってって人生生きてんだから。首はいくつも切り落とされてんだよ。このちょっと錆びた植木バサミでちょきんちょきんとさ』

    『家から出ることが裏切りだとは私は思わない』

    『愛されている。』
    『これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。でもそんなふうに言えば、実は全てがそうなのだ。みんな大丈夫。みんな元気。』

    『そうして増やした選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような重い決断をしていかなくてはならないのだ。』
    『みんなそうやって生きているんだ。』

    『まっすぐ落ちる私の目の前にまずは三つの選択肢。』『迷うことなく私は手を伸ばす。』

    『言わなくちゃ。』

  • とにかく書くのが好きなんだろうな。言葉だけで生まれる世界。

  • 数年前に読んだので記憶が曖昧だが、面白いという記憶よりも、よくわからないという記憶の方が強い。面白くないわけではないが、舞城ワールド全開というイメージ。

  • 2013.2.24読了。

    予想以上におもしろい。ぐっとくる。

  • パラレルワールドの考え方の一つに、

    「本当は、今まで起こったかもしれないすべての可能性が同時に存在していて、私たちは、たまたまその中の一つを認識しているにすぎない。」

    というのがあって、このお話の終盤では、その「可能性」が全部認識されたとき、いったいどう映るのかを、ものすごく感覚的に描写していると思った。

    量子力学やパラレルワールドの理論の説明を、文系が表したらこういう風になりそう。

  • ぶっ飛び系。
    時々溺れそうになりながら、
    なんとかギリギリ対岸まで辿り着けたパターン。

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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