ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101186351

作品紹介・あらすじ

蝶空寺嬉遊、桜月淡雪、美神二瑠主、名探偵たちは華麗な推理を披露してゆく。果たして、ミステリー作家・暗病院終了の怪死とパインハウスが秘めた謎は解明できるのか。そして、二〇〇六年七月十五日二十三時二十六分にいったい何が起こるのか?真実は逃げ水の如く近づけば遠ざかる。「無駄ですよ。この事件絶対終わりませんよ」。行け、ディスコ、世界がお前を待っている。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻にまとめます。

  • 感想は全て読み終わってから。

  • 途中で断念。もうね、飽きた(笑)こんなんなんでもありだし、ぐちゃぐちゃといろいろ並べられてもストーリーになってんのかなってないのか…わからない。単純なわたしには合わない話でした。普通のストーリーでいいです。

  • ふう。中巻まで読みました。空間図形とか立体思考がとことん苦手な身にはかなりつらい展開…。そして、この小説はたぶんとてつもないメタ推理小説なんだと思うので、もっと推理小説に詳しいほうが楽しめるのだろうと思ったり。とは言え、最後どう着地するのか見届けずにはいられないので、必ず下巻にも挑みます。

  • 様々な探偵による推理がおわり、ようやくディスコが事件解決。
    その直後、ディスコが時間や場所を一瞬で移動できるようになるまさかの展開!
    無敵になったように思ったけど、ラストで梢が…。
    下巻はなかなかエグいところから始まりそう。この話、どう終わるのか…!

  • 名探偵が次々現れては推理を繰り返す・・もう凄すぎてね... (^^;; 時空を飛び越え、奮闘するディスコ。只々眼を丸くするばかりです。こんなこと考えるなんて舞城凄いジョウwww 下巻はどうなる事やら。

  • 推理合戦の応酬、しかも全てがぶっとんでる。永遠の終わりなきループに彷徨いこんだか?と、先の見えない冗長さに辟易、もう私の脳はキャパオーバー、限界か。ところがこの混沌の中に突如として浮かび上がる一筋の天国への階段。もちろんのこと私の脳内にはツェッペリンが流れ始める。なんだかよくわからないホロスコープよりずっと明晰で壮大で神々しい。真っ直ぐ光ある場所へ導かれる、こういう展開大好きだ。そしてようやくディスコ動き出す。意志の力で踊り出す。もうこうなったらとことん付き合いますぜ。共に踊り狂おう。さあ下巻へ!

  • 110407

  • 下巻へ

  • 「例えば極端な話、昔、人が世界は大きなテーブルだと信じていた頃、その世界はテーブルだったんじゃないですかね。でもそれを疑い始めた人がいて、初めて地球は球形に丸まり始めた。
    人の意識は世界の形を変えられるのだ。
    自分一人の世界だったらそれこそ何でもありかもしれませんね。でも他人はいる。だからこそ《共通理解》とか《常識》ってものができるし、それが世界を縛るんです。」

    中巻終了。まだよく分からない。

  • 『どう信じればいい?・・・ってどういう自意識悲劇の主人公だよ。』
    『信じるにやり方はない。信じるということはそのまま飲み込むことなのだ。』
    『世界は相変わらずなのだ。』

    『犯人はここで一網打尽にします』

    『パインハウスの事件の真相なんか知るか!』

    『うふふ、判りましたよ判りましたよ。そういうことだったのか』

    『梢のためと言われたら俺に躊躇はない。エニシングフォーハーだぜマザーファッカー。』
    『梢のためなら何でもする。何でもだ。』

    『お前だけが世界を正しく救えるんだ!梢のことだけを考えろ!』

    『影響?お前みたいな奴が何をベラベラ喋ってようが俺の世界はびくともしねえよ』
    『しますよ。他人の存在って大きいんです。そして世界は絶えず揺らいでる』

    『でも人の意識が世界を作るなら、誰もそれを証明できない』
    『意識が世界を作るなら、いろんな《発見》が《発明》なのかもしれませんね』

    『いつも俺が仕事に向かうときに言ってくれてる台詞だ。いつも寂しいのを我慢して言ってくれる《いってらっしゃい》』

    『待たせたな。よし、じゃあみんなでここの謎、解いてくぞ』

    『全てに意味がある。』
    『さすがは名探偵だ。結局のところ、誰も完全に間違えてはいなかった。』

    『ここで始まるのか。俺の目の前で。』
    『やめろ!頼むからやめてくれ!』


    『楽しいふりはできるよ?私だって十七歳で、まだ大人ってわけじゃないけど、他の人に気ぃ遣うくらいはするもん、普通に。でも寂しいの。すっごく寂しいの。』
    『私ちっちゃかったけど、本気でディスコのことが好きだったの。』

  • 資料ID: C0032178
    配架場所: 本館2F文庫書架

  • 超展開!早く下巻を読まなければ。。。

  • [37][121230]<m市

  • 中巻以降の展開が「世界の在りかた」講座になるとは思わなかった。でもこの舞城氏の超自慰的次元論が私には非常に面白かった。意識が空間を決定する、という考えは哲学的には古くからあるが、それを小説の中で物理学的に真理としたのはまさにエポックメイキングな発明で、そうなりゃ当然「なんでもアリ」になるのだけれども、その「なんでもアリ」の中で大風呂敷をとんでもない大きさに広げきったあげくラストまでの綱渡りを渡りきる、という離れ業に成功している。80点(100点満点)。

  • 2012/8/28購入
    2013/5/11読了

  • 『そんなのちゃんと説明してあげれば大した罪にはなるはずないよ。女の子の恋心を誰が責められるの?』

    『梢のためと言われたら俺に躊躇はない。何でもする。何でもだ。』

    『影響? お前みたいな奴が何をベラベラ喋ってようが俺の世界はびくともしねえよ』
    『しますよ。他人の存在って大きいんです。そして世界は絶えず揺らいでいる』

    『怯えるんじゃねーよ探偵 ー 怯えてるうちは十分戦えねーよ』

    『信じるも良し、信じないのも良しだ。大事なのはどっちかに決めることなんだよ。いつまでもどっちにしようか迷ってるからいちいち動揺したり考え込むんだ。ビシッとしろ!』

    『いつも俺が仕事に向かうときに言ってくれる台詞だ。いつも寂しいのを我慢して言ってくれる《いってらっしゃい》。』

    『強い意志が運命を引き寄せるなら、ある出来事は、その鉄の意志だけの力で起こすことができるのだ。』

    『慣れてることだけで生きてっと鈍るし腐るな。壊して新しいもん作ってる奴だけが本物だ。お前に和菓子作りは無理だぜ? あれは本物だけが就ける仕事だからな』

    『どっちにしろ行くのだ。運命も意志も揃ってしまっている。』

    『意志と運命が俺をそこに連れて行ってくれる。鉄の意志。それが肝要だ。』

    『人には、時空を超える方法を教えることはできても、何かを愛する方法を教えることはできないんです』

    『私にとって、本当のことはディスコなの。私ちっちゃかったけど、本気でディスコのことが好きだったの。愛してたの。本気だよ? お願いだから馬鹿にしないでね。これしか私、ないんだから』

  • 面白かった。推理モノという擬態をしていた上巻から、いよいよ奇天烈なプチ「セカイ系」スメルが香りはじめ、おお。そういえば舞城ってこんなだったかも。とノスタルジックな感傷を起こさせる中巻。でもところどころ「んん?」ってなり始めたところだったかな。

  • ミステリー作家・暗病院終了こと三田村三郎の死の謎を名探偵が次々に推理していくが、その後に自ら目を潰していく名探偵たち……いよいよ皆に煽られたディスコがとうとう推理を始めた♪ てことで、福井県西暁町パインハウス事件解決☆ くわぁ〜まじイカれ過ぎ!! 伏線の散らばりようがハンパない(≧ω≦)b さぁー頑張れー迷子探偵ディスコ・ウェンズディ(p^-^)p いざ!! 完結編【下】へ進めε=ヾ(*~▽~)ノ

  • 全体のレビューは下巻で。

    えええここで終わるの?
    すべて解決したような気でいたけれど終わったのは推理合戦と伏線回収「だけ」だったという。
    根本的解決はなにもしていなかったとかもうね…。
    にわかに終盤は時間モノ・SFチックになってきて予想を裏切られた。

    さて今後の展開のカギを握るのは水星Cだと思うんだがどうだろう。
    エンジェルバニーズの連中は本当にウザい。なにか意味があるんだろうか。それともただの大道具係なのか。

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著者プロフィール

1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』など著書多数。2012年『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳、短編映画『BREAK』や短編アニメ『龍の歯医者』『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などを手掛けている。

「2015年 『深夜百太郎 入口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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