やけっぱちのアリス (新潮文庫 し 29-6)

著者 : 島田雅彦

• 新潮社 (1999年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

挑発的だが媚がなく、冷たく澄んだ眼差しのアリスはアリゾナから来た"キコク"。美少女転校生へのやっかみから、アリスは、男をとっかえひっかえ遊びまくって家出し、日本に戻ってきた淫乱女、という噂を立てられた。でも、アリスはこの学園で恋に落ちた-。恋をする者、嫉妬する者…誰もが様々にやけっぱちになる高校生たちの学園恋愛小説。

感想・レビュー・書評

[Norikoさんの感想 · 2016年10月29日]

2000.01.01

[funahashiiiiiiiさんの感想 · 2014年12月24日]

島田雅彦先生の本にハマるようになったきっかけ。登場人物全員正直過ぎてひねくれてるように思えて、そんな人達の青春群像劇。

[kemulilyさんの感想 · 2014年2月10日]

下手な漫画よりも漫画っぽい、ドギツイ登場人物たちがおりなす普通じゃないのに普通な青春学園恋愛小説！文庫の表紙が金子國義せんせーですね、いいですね。タイトルも以前の『流刑地より愛をこめて』から変わってこのタイトル。手塚御大が思春期の性を扱った名作『やけっぱちのマリア』にかかってるタイトル。そう、やたら騒々しいこの話のど真ん中は実はとてもシンプルで、“恋愛”ではなく“恋”を的確に書いている。キーワードは文中に出てくる“正しい勃起”という言葉です。この言葉のもつ笑える感じと潔さがまさにこの物語の面白さ。こういうものを積極的に支持してゆきたい。

[MS-Kさんの感想 · 2013年11月10日]

筆者作品の中にあって、相当爽やかに青春している話だと思う。
好きです。
どうせならもっと徹底的に爽やかにすれば、いつもの島田節(セックスへの拘り)が嫌いな人にも人気になると思う。
ただ、そうなると島田作品じゃなくなるような心配も…

[あさりさんの感想 · 2013年3月5日]

ハイティーンの頃にドンナ・アンナを読んで
なんじゃこりゃーと思ってでも気になっていて
ジャケ＋タイトル買いをしたら
思いのほか楽しくてすぐ島田雅彦の世界のトリコになってしまった。

何年か後にドンナ・アンナ読み返したら
ものすごくよかったので、私も大人になったのでしょう。

[pepe873さんの感想 · 2013年1月31日]

ちょっと不思議な高校生たちの学園恋愛小説。

非日常的な出来事の中で、登場人物は結構大胆に動きまわる。
特に性的描写が多くて個性的のように思う。

目指せ、下半身の革命！！

[Ferdinand さんの感想 · 2010年10月9日]

収まるところに収まった感じ。
もっと弾けて混ざった展開を期待した。

[utah ( 旧 )さんの感想 · 2009年11月2日]

海外からの転校生…好奇な目で見られることは経験がありますけぇ、共感出来て、やさぐれ感っていうのは分かる。
ぶっとんでるんだけど、どことなく理解出来て不思議。

[ラコステさんの感想 · 2009年2月12日]

作中にでてくる火鍋を食べたい。

[鑑継汀さんの感想 · 2007年10月4日]

島田雅彦はコラムに限るな・・・などと思ってしまった。
でもドンナは積んである。

[ミコさんの感想 · 2006年8月13日]

とても青くさい、恋のお話。
登場人物のキャラクターが濃くて、それぞれの欠点がリアルで面白い。ジメジメしているようで、語り口はカラっとしている。実に読みやすい本。
島田雅彦サンの人間観察眼ってすごいんだろうなー。

[きかさんの感想 · 2006年5月26日]

この本との出会いは古本屋。
「アリス」と名のつくものに弱い私はジャケ買いをしました。
そして、これが私と島田さんの運命的な（？！）出会いとなったのです。
十代だった私は、「こんな素晴らしい本がこの世にあったなんて。」と深く感動したのでした。

[ミコさんの感想 · 2005年11月29日]

島田雅彦さんの手にかかると、青春小説はこんなにも生々しく軽快になってしまうのです。
言葉の魔術師です、とっても真っ直ぐで、とってもひん曲がった恋愛や友情。
ロココ町も面白いけど、負けてないです。

[ヒトミさんの感想 · 2005年9月21日]

高校のころ、見た目で買った。あんまり記憶にない。印象には残らなかったけど、つまらなくもなかった。と、思う。

[みゅうさんさんの感想 · 2004年10月14日]

変な人ばっかり登場するわけでこういう歌舞伎町のようないかがわしさを表現できるのは凄いな。

著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」