彗星の住人―無限カノン〈1〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101187105

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  • とてもとても壮大な物語。自分の父のことを知るために、父が養子に入った常盤家で、主人公の椿は曾祖母、そして祖父の悲しい恋をも知ることになる。出てくる人が蝶々夫人や、マッカーサー、小津安二郎、原節子をモデルにしたような人たちで、壮大すぎてくらくらした。次巻は天皇まで出てくるらしい。

  • 無限カノン三部作の1作目。
    主人公の両親、祖父母、曽祖父母の出会いと恋が語られる。
    曽祖母は蝶々夫人、その息子が祖父。祖父は通訳として占領軍と関わる。その息子である父は占領軍元帥の愛人を寝取る。そんな血脈を主人公は受け継ぎ、自身も恋が生きる目的とする人生を無意識に歩む。
    二部への布石という役割は否めないが、それぞれが個性的であり共通点を持っている。本当に欲した人とは悲恋に終わるが、結果的には添い遂げる相手があり子も授かっている。まぁ、それはそれでな感じ。
    やはり文章がきれい。

  • 赤い琉金には喜びという名を、黒出目金には悲しみという名をつけた。どうせ人がやっていることだ。長くは続かない。ピンカートン、JB、野田蔵人、野田カヲル、椿文緒、ダダ、マム、常磐シゲル、マモル、アンジュ、松原妙子、麻川不二子、小津安二郎、キリコ、花田貴志、蝶々夫人、日本語教師ミススズキ、野田那美、ナオミ、マッカーサー、帝国ホテル、雲取山、東京で一番高い山、全国大学入学模擬試験一位の伊能、美智代という名の巨乳娘。

  • 久しぶりの再読ですが、とてもワクワクしながら、読み進めました。カヲルと不二子の手紙のやり取りは、なんとも言えず、心が締めつけられます。

  • 敗北し、語られなかったものは永遠に消え去るだろうか。

    第一部は越境の物語である。
    彗星とは所在不明でありながらも別の場所へと向かう住所を指し示している。

  • 「歴史は恋によって作られる」エリクソンばり壮大な恋愛アクロバットを楽しめます。かなり強引に史実と絡めてドラマティックな悲恋を拵えてしまった無理矢理な設定です。けどスタイリッシュな作家はちゃんと登場人物に美しくステキな台詞を吐かせることでピリリと物語を引き締めます。こういった技巧ひとつで文学に昇華してしまう島田雅彦はやっぱりカッコイイのです。無限カノン三部作の第一部。最後まで見届けたいぐらいの愛着は芽生えております。

  • うーん、独特の二人称がきもい・・・
    そして、蝶々→JB→蔵人→カヲル の中で
    どうにか好きになれそうなのは蔵人だけ・・・

    メンズに好みのタイプがいないと、
    恋愛小説、入り込めないのです。

  • 野田カヲルとその一族の恋を描いた「無限カノン」の第一部。
    カヲルの一人娘である文緒が、幼い頃に別れたきりの父を探しに旅に出るところから作品の幕が開く。文緒に“君”と呼びかける二人称で始まる作品世界になかなか慣れず、ちょっとした違和感さえ感じてしまったが、物語が次第に見えてくると、先を急ぐように読んだ。
    カヲルの系譜のルーツとして、かの有名な蝶々夫人とアメリカ兵の恋が語られ、そのあとの世代の恋にもマッカーサー元帥が絡んでくるなど、とことん日本の歴史と一族の恋とが結びつけられていく。そこを壮大な恋として受け入れるか、ちょっと鼻白んでしまうか、好みが分かれそうなところではある。

  • ロマンチックかつ残酷な恋物語。といっても単なるラブストーリーではなく歴史や国家などの要素が絡んできて読むものを飽きさせない。

  • 歴史をめぐった恋愛と出世の物語。残酷甘美な、過去へと遡るお話。重たくて暗くて、ロマンチックで先を知りたくない。悲劇がまっていたら、すごくいやだもの。

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