兵士に聞け (新潮文庫)

著者 : 杉山隆男
  • 新潮社 (1998年7月発売)
3.93
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  • レビュー :18
  • Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101190136

兵士に聞け (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 自衛隊の真の姿、隠れた裏の姿をまざまざと表す作品。
    新潮学芸賞受賞。

  • 自衛官に密着取材してて、よくここまで書けたなと思います。レンジャーを志す陸自幹部、護衛艦のベテラン海曹、奥尻島のレーダーサイトの空自隊員、PKOでカンボジアに派遣された隊員が主役的な。それぞれの生々しい想いが見えてきます。海自の話は亡国のイージスまんまだったりです。書かれてから10年くらいなのかな、この組織の中身はあまり変わってないのかな。

  • 誰もが二度とやりたくないというレンジャー訓練に同行し、訓練生の志願動機を掘り下げる。
    海上自衛隊の護衛艦に同乗し、その狭いスペースに乗り組む隊員達の日常と彼らの思いをしたためる。
    わたしがこの本で一番と思う部分は、北海道南西部に浮かぶ奥尻島のレーダー基地、転入希望者のいないその地に暮らす隊員達の物語。深夜に北海道南西沖地震に襲われ、津波や山崩れで多くの死傷者が出たとき、彼ら隊員とその家族は何を思い行動したか。島の人たちとの交流の難しさ。東日本大震災が起きる前にこれを読んでおきたかった。
    インタビューからこれほどに生々しい個の思いを引き出せるものなのか。なかには上官への批判もあり、隊員名は一部匿名で配慮されているものの、これを受け止める組織としての懐の深さがあると信じたい。
    次に良かったのが、カンボジアPKOに参加した施設部隊の隊員達と留守を守る部隊のこと。武器の携帯、使用における法解釈上の疑問点。なにかあれば個人が法廷に出る覚悟だとは、聞きしに勝る極限状況。派遣先で起きたこと。日本ではけっして体験できない緊張状態。さらには、それを経験した者とそうでない者との間に溝が生まれる。
    選抜された者、機会を与えられなかった者の葛藤。その葛藤とストレスは、濃密な人間関係と相まって一般社会とは比べものにならないだろう。兵士シリーズ三部作の第一作ですが最後に読みました。生き方や自衛隊という組織のあり方など、様々な思いがよぎる良書です。

  • 瞠目させられっぱなしです。

  • 久しぶりに再読自衛隊に対してきちんと取材したことがとてもよくわかるルポルタージュ自衛隊に反対の人も賛成の人も読んでみるといいと思います

  • 自衛隊大好き加減が加速した。
    特に奥尻島のところ、レンジャーのところ。
    自衛隊ってなんてかっこいいんだ!!

  •  この本に一貫してあるのは、リアルという要素です。これをもたらしているのは、筆者の経験と、筆者の考えとを、限界まで練り上げた成果と言えましょう。文庫としても分厚い本と言えましょうが、個人的に楽に読みきることができたのは、このリアルという要素ゆえだと思います。
     本書の内容を概して言うことは困難ですが、自衛隊の問題点と、それがわかっていながら解決できない兵士たちの苦悩が、描かれているということはできるかもしれません。
     それにしても、どうして国を守る兵士が、兵士たることを許されず、理解されず、疎んじなれなければならないのでしょうか。私にはこれが正常であるとはとても思えません。

  • 兵士を見よ、は航空自衛隊。「聞け」は陸上自衛隊。レンジャーの訓練など知らないことばかり。

  • 軍隊と呼ばれない軍隊の矛盾。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    まぎれもない「兵士」の集団でありながら軍隊とは呼ばれない、いまだに国民の拒否反応も根強い―。そんな「日蔭者」の存在、自衛隊の隊員たちは、何を思って日夜、厳しい訓練に耐えているのか。護衛艦やレンジャー訓練への同行など徹底した密着取材により、彼らの素顔を浮き彫りにする。日本人が直視してこなかった「戦後」を敢えて問うた渾身のノンフィクション。新潮学芸賞受賞。

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