花探し (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.16
  • (9)
  • (24)
  • (84)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 332
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101191201

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 小説の素晴らしいところの1つは、自分の知らない世界を見せてくれるところだと思います。
    本書の主人公は、プロの愛人。
    お金持ちの人たちが作り出す煌びやかな世界と、自分とは全く違う価値観の人々に触れられておもしろかったです。

    中村うさぎさんが素晴らしいあとがきを書かれてるんですが、私も主人公には1ミクロンも共感できずに、とはいえ、その確固たる価値観に圧倒させられました。
    人の価値観は、若い頃の環境に影響される部分が多いと思いますが、若いうちから愛人として囲われている彼女の価値観が本当に独特で。

    愛人とは、いわば妻のいる人とお付き合いするということですが、魅力的な男性に女性が集まるのは当然のことと言い、よくある不倫と違うのは、愛情や未来なんていう不確かなものを彼女が一切求めていないところ。
    彼女は誠実さはお金として表れるものだと信じてやまない。

    彼女にとっては、類まれなる「女の魅力」と引き換えに、相手がどれ程大切にしてくれるか(=お金を遣ってくれるか)が、重要なのです。
    そして何がすごいって、彼女がその美貌や身体(あとは相手との駆け引きのための知略もそうですが)のみで、生活の基盤から貢物まですべてを手に入れているところ。

    あとがきにも書かれていましたが、私もいつか無くなるそんなものだけで勝負をするなんて怖い、と考えてしまいがちですが、そういった若さを全力で享受するのも1つの生き方ですよね。

    「週刊新潮」で連載されていたもののようですが、かなり官能的でもありました。10年後の彼女の話が読んでみたい。

  • プロの愛人が主人公の話。
    働かなくてもお金もらえていいなーと思ったけど、わりと大変そうだった。
    私は貧乏でも自分で働くほうがいい

  • 愛人の女が、次のパトロンを見つけようとする話

  • 林真理子お得意のバブルかぶれした、お高くとまった女が主人公
    美人でスタイルも良く、いい服を着てブランドものの高いバッグや靴を身につけ、清楚な雰囲気だけど、それはすべて貢いでくれる愛人のおじさんから得たものばかり。
    この女から身ぐるみはいだら何にもなくなる。
    昔だったら、こんな人生つまんねーだろって思ってた
    でも遠い未来のことはあまり考えず、淡々と自分に高い宝石やお金をくれるちょうどいいおじさん探しをひたむきにしてる姿は、なんかこの人なりにできる精一杯のやり方で生きてるんだなって思ったら女の生命力みたいなのも感じて、尊敬してしまう。

    ただ今の時代にはそぐわない価値観かもね
    今もこんな人はいるのかな

  • プロ愛人のマイコが、次の男は自分で探す!と男たちを品定め…。品定めしてるつもりが品定めされていたり、遊ぶつもりが遊ばれたり。長年愛人をやっていた大沢の娘に、面倒臭くなってきた恋人をあてがおうとするのがなんだか痛快でした。

  • 自分の美貌を武器にして「愛人」という立場になり、贅沢な生活をする舞衣子。
    プレゼントの値段で自分の価値を測り、男性に対して傲慢で、全く共感できないけどここまで徹底して突き抜けていると、といっそ清々しいくらいで、虚構の世界を楽しめた。
    女性の旬の時期なんて短いのに……でも、最後の強かさを見ると彼女は年齢を重ねても、うまく世の中を渡っていきそうだ。
    林さんは、肉食系というか、こういうギラギラした女性を描かせるとうまいと改めて感じた。
    それにしても、この作品「大層」という単語がやけに目についた。林先生の文章の癖なのかな?

  • 男女の愚かさいやらしさ最骨頂。
    表現も他作よりエロいです。
    さすが週刊新潮連載作。おじさん好みね。
    これを最後にさすがにもう読むのはやめよう林真理子。
    若さと美しさはお金に換算できるものなの。
    作者の私怨か、妄想か。

  • バブルをいつまでも引きずっている痛々しい女、でもそのセルフプロデュース力はすごいと思いました。真似したいとは思わないけど、とても勉強になりました。参考にはさせてもらいます。
    自分の魅せ方を知ってる女は強いですね。いちいち頷いてしまいました。
    客観的に見ると舞衣子も若くないんだし、チヤホヤされる歳はもうすぐ終わりに近づいてると思うんだけど、ここまでくるといっそ潔い。まさに愛人のプロなんだと感心しました。
    歳をとったら逆にそれさえも利用しそうな気もします。こんな女とは友達になりたくないですね。向こうもきっと願い下げでしょうが。
    舞衣子と愛人の娘、意外と2人は気が合うんじゃないかと思います。この組み合わせをもう少し見てみたかったです。

  • 愛人として生きる主人公。こんなことを考えて、こんな生き方をする人生もあるのですか。自分とは無縁の世界をちょっと垣間みた気分になりました。しかし、愛人として生きた場合もだんだん年はとるはず。その場合も大丈夫なんでしょうか・・・?いつかは破綻がくるのでは。その辺をにおわせつつ終わっている気がしました。

  • 図書館にて。

全29件中 1 - 10件を表示

花探し (新潮文庫)のその他の作品

花探し (新潮文庫) Kindle版 花探し (新潮文庫) 林真理子
花探し 単行本 花探し 林真理子

林真理子の作品

花探し (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする