智恵子抄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.86
  • (364)
  • (213)
  • (475)
  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 2139
レビュー : 314
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101196022

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 私の1番好きな本です。
    高村光太郎が妻・智恵子を思って書いた詩集。
    出会ってから亡くなってしまっても。
    有名な詩ですが「あどけない話」が好き。
     智恵子は東京に空が無いといふ、
     ほんとの空が見たいといふ。

    智恵子のように純粋になりたい。。。

  • チープなラブソングが交差点に吹きだまるこのご時世。恋なんて愛なんてそんなもんだと思ってましたが、どうやらそうでもないらしい。この詩が教えてくれました。誰かを愛したくなる詩です。

  • たまにこれを読まないと心が曇るのですよ

  • 2018/8/10読了

  • こんなにも人を愛することができるのだろうか。
    今風に言えばニヤニヤが止まらない。
    好きがダダ漏れ作品。

  • 詩は高村光太郎詩集で読んだものが多かったけど、「智恵子の半生」(高村光太郎)と、「悲しみは光と化す」(草野心平)を読んで衝撃を受けた。特に光太郎さんが草野さんのところに急に来て「智恵子が死んだら僕はどうすればいいの?」って手を握りながら言った話は壮絶。

  • 智恵子抄は高村光太郎の作品の中でも淡々と描かれているものが多い。
    自然の描写の多さや美しさを全面に表したもの、それこそが高村光太郎から智恵子への愛であり、智恵子へのすべての感情なのではないか。
    一見するだけではわからないような、深みのある言葉の連なりから高村光太郎の本当の気持ちを推測することはとても面白いと思う。
    詩だからこそ美しい言葉を重ね、その中にたくさんの感情を詰めることが出来るということを体現しているような本だ。

  • 『智恵子抄』は、文字通り細君の高村智恵子に対する愛情を高らかに謳ふ一冊。智恵子の死までに書き溜めた詩や散文を一堂に集めたものであります。
    智恵子は、光太郎と結婚後、現在でいふ統合失調症を患ひ、療養するも好転の兆しを見せることなく、息を引き取るのでした。最愛の人を亡くした光太郎も、しばらくは何も手に着かず、病人同様だつたらしい。本書所収「智恵子の半生」にも、その時の心境が実に正直に綴られてゐます。時には恥かしくなるほどに。

    本音を言ひますと、中学生時に教科書で読んだ時は、それほど心に届かなかつたのでした。当然ですな。恋愛といふものを知らぬ餓鬼が読んでも、精精表面上の意味をなぞるくらゐのもの。
    しかしかういふものは、わたくしのやうな莫迦でも、夫れなりの経験を積めば十二分に鑑賞できるのであります。事実、大人になつて再読した際には、涙なしには読めなかつたことを白状しておきませう。

    本来なら、こんな詩集は邪道かも知れません。いはば惚気話を読者に読ませる訳ですからな。しかし、死後60年を経ても衰へぬ人気を鑑みれば、光太郎智恵子の二人だけの狭い世界の作品ではないといふことでせう。読者は、「光太郎は俺のことだ!」と自らに重ね合はせ、慰め、心を満たしてゐるのではありますまいか。

    あへて「若い人」にではなく、人生経験をある程度積んだ人に、もう一度読み直してはどうでせうかと、お薦めするものであります。わたくしのやうに、涙するかもしれません。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-623.html

  • 単純明快な「愛してる」「好き」を連呼するJ-POPやドラマ、英語的でシンプルな"love"の語感に慣れた私には、そんな言葉をひとつも使わずにいっぱいに愛を表現する詩の集まりが新鮮で、それでいてしっくり来る気がする。

  • 詩で感動したのははじめて

著者プロフィール

詩:詩人・彫刻家。高村光雲の長男。東京美術学校卒業後、欧米に留学してロダンに傾倒。帰国後、「スバル」同人。耽美的な詩風から理想主義的・人道主義的な詩風へと転じる。代表作:「道程」「智恵子抄」「典型」「ロダンの言葉」等。


「2013年 『女声合唱とピアノのための 組曲 智恵子抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

智恵子抄 (新潮文庫)のその他の作品

高村光太郎の作品

ツイートする