- Amazon.co.jp ・本 (757ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101197128
作品紹介・あらすじ
第二次大戦直前、世界中にキナ臭い空気が漂う1935年。左翼運動に挫折しパリにやって来た、子爵家出身の日本人青年がいた。偶然、目にしたトリポリ・グラン・プリに魅せられ、青年はレーサーを目指す。ナチスの足音、スターリンの影に震える欧州で、国際諜報戦に巻き込まれつつも疾走する熱い青春-。冒険小説の枠を超えた面白さで圧倒する超大作2500枚。'95年、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会特別賞受賞。
感想・レビュー・書評
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極上のエンターテイメント。時間を忘れるおもしろさ。一気読み必至。
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過去の既読本
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感想は下巻で
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「汚れた英雄」の北野晶夫はゼロからのスタートだったが、本作の千代延義正は貴族の子息である。ゆえに、資金からマシン、メカニックから指導者、恋人まで、すべて与えられ、降りかかる事件も義正と関係なく、勝手に解決していく。義正は兄殺しの十字架を背負っている割に、あまり気にしてないように見える。実に貴族的だと思う。
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話がギュウギュウに詰まり過ぎてて、
何の話なのかよーわからんかった。
でもって、上巻でこの分厚さ(700P)だから
話の展開が遅い遅い。
社会情勢とか人間関係が複雑に絡み合っていて
いろいろ説明しなきゃいけないかも知れないが
読んでる方は飽きてくる。
車のレースの話に特化したほうがいいと思た。
下巻読むかどうか悩ましい。 -
おもしろい! 好き!
第2次大戦という時代背景、パリという舞台設定もいい。ルパンもどきが出てくるのも、まあ、それはそれで良いとしよか…。原作モデルってあるんでしょうか?それともモデルなしで構想だけ?
いや、とにかく速攻で下巻いきますよ! -
白洲次郎さんのような主人公だというのが第一印象。
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第二次大戦直前、ナチやスターリンの台頭で近づいてくる軍靴の響きに怯える欧州で、国際諜報戦に巻き込まれながらも自動車レースに魅入られた一人の日本人青年の冒険活劇。あまりにも長く、上巻で中だるみがして読むのが面倒くさくなったが、下巻の途中からスピードが倍化し、一気に物語の終わりまで連れてってくれた。「なぜ革命に惹かれるのか?」という現代に生きる自分にはあまりにも遠い命題を、物語の終盤で著者は鮮やかに解いてみせる。その答えには普遍的なものを見出すことができ、充分に読者を納得させる力がある。革命という謎を解く壮大なミステリだと思えば、この半端ない長さも冗長ではない…かも?
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今の恋愛路線からは考えられない作品。文章は一品だし、傑作でしょう!
日本のスパイ活動ってどうだったのかな。ジョーカーゲームでは大活躍だったけれど、実際...
日本のスパイ活動ってどうだったのかな。ジョーカーゲームでは大活躍だったけれど、実際は太刀打ちできなかったのではないかと思います。小説でしか知らないですけどね。
お薦めいただいてありがとうございました。
寝ます(笑)