三好達治詩集 (新潮文庫)

著者 : 三好達治
  • 新潮社 (1951年2月13日発売)
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101198019

三好達治詩集 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 三好達治 詩集。最初の詩集「測量船」は難しい〜描かれた風景が思い浮かばない詩や心情がわからない詩があった。鴉(カラス)など 鳥がよく出るが、神を意味しているのだろうか。

    「艸(くさ)千里」以後は 孤独の心情と風景が わかりやすい。まさしく抒情詩。リフレインが 孤独の深さを感じる。「砂の砦」「百たびののち」など 戦後復興期の詩は 感動する。逆境の方が 詩は 心に響く

    測量船〜哀しい心情を伴う それぞれの風景
    「春の岬」船旅の終わり
    「雪」雪遊びに疲れた子供たち
    「乳母車」母への想い
    「甃(いし)のうへ」花びら、足音から孤独を連想
    「湖水」湖で人が死んだ様子
    「池に向へる朝餉」「冬の日」一人の哀しさ
    「鴉(からす)」命令に従わざるえない。鴉は神を暗喩か?
    「庭」庭で動物が撃たれて死んだ様子
    「僕は」笛は詩人の自分か?

    艸(くさ)千里〜リズムの良さ、死生観
    「涙」父と子の別れ、つながり
    「紅花一輪」神との出会い
    「あられふりける」あられは人生を意味するのか?
    「汝の薪を運べ」人生の厳しい局面に備えよ
    「おんたまを故山に迎ふ」戦争で亡くなった兵士

    一点鐘〜太平洋戦争中「一点鐘二点鐘」河盛好蔵の解説がわかりやすい
    朝菜集「師よ萩原朔太郎」朔太郎への弔辞
    花筐〜朔太郎の妹と再婚「遠き山見ゆ」「わが名をよびて」過去をふりかえる
    砂の砦〜終戦「氷の季節」敗戦に耐え、戦争を反省

    百たびののち「落葉つきて」「砂の錨」

  • 『鴉』
    ある声に囚われた男の変身譚。
    これを読むと鴉の鳴き声が哀れに聞こえてきます。

  • 終始、静かです。
    モノクロのサイレントムービーのよう。

    「村」「鹿」二つの詩で、鹿の姿が描かれていた。
    騒がず鳴きもしない、潤む瞳に澄んだ世界を映し出す・・・三好の詩に合っているのかも。
    人間に捕えられ、きつく縄を縛られた鹿の生命力とまなざしに作者の思いが重なってみえた。

    『私の詩は 三日の間もてばいい 昨日と今日と明日と ただその片身であればいい』

  • 綺麗な詩が多い

  • いかんせん、文語調で理解の及ばないところもありますが、
    それでも、非常にリズムがよい詩が多いですね。

    個々の詩をしっかり租借していくと、非常に噛み応えがあります。

  • 寂寥をここまで美しくつづる人が居てくれることに安堵する。

  • リズム感、語呂の良さ、フレーズ使いのセンス…心というか、体と自分のコアの部分にググッとキます。
    晩年の方が好みかもですが、最初あたりの整った文体と色彩がバッと目に浮かぶような作品も好きです。

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