- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101200729
作品紹介・あらすじ
「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。親戚にあたる星祭家では独特な七夕祭を執り行っており、異様な事件が連続する。《毒草師》御名形史紋らは、京都に乗り込んだ。和歌に織り込まれた言霊を手掛かりに、笹・砂々・金・星の言葉を読み換え見えてくる禍々しい真相、日本人を縛る千三百年の呪。「七夕」に隠された歴史を明察する傑作民俗学ミステリー。
感想・レビュー・書評
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20210810 読了
3.4評価で四捨五入☆3つ評価
覚書:プロローグ
彦星 笹竹 牽牛 天の河 織姫 羽衣 織姫
エピローグ
毒草師シリーズ4巻目
この作家さんの蘊蓄のしつこさが大好きだったり、
稀にそうではなかったり(苦笑)
次回は、毒草師としての御名形が夢中になれる事件が
起りますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毒に関連する情報は少ないが、七夕に関する情報が多く、勉強になる。地名、行事、言葉、神社などにまつわる意味や歴史を知ることができて楽しい。読み物としても気楽に読めて楽しい。
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家系図プリーズ。
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シリーズ4作目。
七夕の歴史は、平安時代の枕草子や唐の詩人、更には
ギリシャ神話や日本の神話まで絡めとって、
えらいこっちゃになってた。
恐るべし黒歴史!
今回もお勉強になりましたが、蘊蓄が多すぎて
たぶん、ほとんど忘れるだろうなぁ~(^◇^;)
西田君も、一度痛い目にあいますが、いつものような
史紋との絡みもなく、メインの出番も少なかったです。
でも、科捜研でもできなかった毒の特定をした史紋も凄いけど
百合さんの毒探知能力がすごかったぁ~
さりげなく史紋に危険を知らせるところがステキ♪ -
広漠な歴史のテクスチャを解いていくように七夕に呪われた一族の悲劇を明かしてゆく、読み込み甲斐のあるお話だった。解説の長さに比して、人物の心情やそれに至る動機があまり語られずに話が進むので、事の顛末が早すぎるように感じてしまう。終盤からエピローグにかけてはもう少し秘して読み手の理解と解釈に委ねても良かったのではないか。シリーズ物と知らずに読んだから前作も読んでみたい。