- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101200927
作品紹介・あらすじ
藩命により友を斬るための刀を探す武士の胸中を描く「春山入り」。小さな道場を開く浪人が、ふとしたことで介抱した行き倒れの痩せ侍。その侍が申し出た刀の交換と、劇的な結末を描く「三筋界隈」。城内の苛めで病んだ若侍が初めて人を斬る「夏の日」。他に、「半席」「約定」「乳房」等、踏み止まるしかないその場処で、もがき続ける者たちの姿を刻みこんだ本格時代小説の名品。『約定』改題。
感想・レビュー・書評
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初めて青山文平さんの著作を読んだ。藤沢周平さんの小説を彷彿とさせる。江戸時代の下級武士の信条のようなものがじわりと重みを持って感じる。他の作品も読みたくなった。2024.4.8
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子憎たらしい文章と、その文言は読者を次のページに誘う。 短編集ではあるが、一篇一遍が長編のそれと同等に感じるのは作家の力量であろう。
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この本を味わうにはまだまだヒヨッコな私でした。
無念。
もっと色んなジャンルを読んでみたいな。
推理小説一辺倒だった10代〜20代を経て、ヒューマン小説やエッセイも読むようになった30代の今。
歳を重ねたらもっと興味の幅が自ずと広がるかしら。そういうアンテナは意識して張ってたいな。
もはや感想じゃない← -
時代のヒーローではない下級武士、組頭、その妻、といった人々にある生きていく上での葛藤を描いた時代小説。その立場を取るか、友や家族をどう考えるのか、今の時代でも色々な悩みはあるもの。そんな揺れる心の描き方が面白い短編集。
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自分たちの居場所で必死に生きる人々を描いた
短編集
表題作の「春山入り」と「乳房」が特に好きかも。 -
2014年8月新潮社刊「約定」を改題して、2017年5月新潮文庫化。6つの短編。青山さんの短編は、珍しいらしいが、中編と変わらず、いずれも興味深く面白かった。
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単行本『約定』を文庫化にあたり改題。
六つの短編からなる一冊。
どの短編も素晴らしいですね。下級武士の生き様がしっかりと描かれていて、引き込まれました。悲惨な終わり方をしないのも好感が持てます。楽しく読みました。 -
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