最後の恋 プレミアム―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 938
感想 : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201245

作品紹介・あらすじ

これで、最後。そう切に願っても、恋の行く末は選べない。大人になるほど、いちばん悲しいことがどんどん誰にも話せなくなる。だけど…。今なら前より知っている、ままならない心を甘受する方法を。泣きたい記憶を、自分だけのものとして慈しむやり方を。7人の作家が「最高の恋」の終わりとその先を描き出し、またいつか新たな出会いを受け入れたくなる、極上の恋愛アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の恋・最高の恋シリーズ、プレミアム版が出ていたんだ!豪華作家さんの最後の最高の恋を堪能。女性の恋心は分からんな~というのも多々あった。自分の中で乃南アサさんの独り勝ちだった。台風による土砂崩れが起き、自家用車の安岡はトンネルを抜けるがトンネンル内に戻る。そこで見たのがバスの横転。1人の女性が泥だらけで助けを求める。安岡とこの女性はお互い既婚者。しかし、2人の微妙な距離感、真っ暗闇で手をつなぎ、トイレ中にお互い歌を歌い合う。女性としての魅力を感じ胸がきゅんとした。阿4、井4、大5、島5、乃⑤、森5、村4

  • 森絵都さんの『気分上々』に載ってた「ヨハネスブルクのマフィア」きっかけで、図書館で借りてきました。
    私は、好きな作家さんが偏っているのでいろんな方の短編が読めてとてもよかったです。

    「それは秘密の」がよかったです・・・!唯一の男性視点のお話で新鮮でした。顔もほとんどわからず、名前も知らない相手と過ごした不思議で特別な一夜。
    随所できゅんとしました。特に、最後の別れと会話、お互いの日常にもどっていくところ・・・

    最後の恋のとらえ方がそれぞれ全然違ってておもしろかったです。
    「TUNAMI」と「ときめき」は変化球な感じでした。村山さんのは相手が驚きで、悲しいんだけどあたたかい気持ちになれました。島本さんのは視点がおどろきでした。
    「森で待つ」はせつなくて、ちょっと怖かったです。なんだか、最後のシーンがロマンティックなようでどこか怖いと感じました。カワウソへの嫉妬が、何歳になっても女は女だなぁって思わされました。
    「ブーツ」は思いのほかせつなかったです。タイトルのとおり、最後のブーツの件が・・・

  • 以前読んだアンソロジー『最後の恋』のプレミアムバージョンということで。
    あらすじの、ままならない心を甘受する方法を、っていうフレーズ、とてもよいです。

    「ブーツ」井上荒野
    バーで演奏するバンドの臨場感があって雰囲気ごと楽しめました。
    レイモンドのこと好きだったのかなぁ。
    好きというより、執着に近いような。
    なんだかその感情ってすこし分かるような気がします。

    「ヨハネスブルグのマフィア」森絵都
    描写や比喩がすごく好みだった。
    まさに最後の恋、というテーマに相応しい話だったと思います。
    何年経っても、他の人と結ばれても、思い出すだけで身体が発熱するような恋。
    まさにままならないって感じだ。

    「それは秘密の」乃南アサ
    むしろ恋の始まりのを描いたかのようなストーリー。
    ミステリ作家というだけあってか、サスペンス調のようにも感じて少しゾクッとするところすらありました。
    でもおもしろかった!

    最後の恋、って人によって本当にいろんな捉え方があるんだなと実感した一冊です。

  • 最後の恋(女性作家編)が良かったと思ったので、期待を込めて、読み進めていった。最後の恋だが、年齢層もバラバラなので、色々な世代間の考えなどが垣間見え、良かった。
    特に良かったのは、森絵都さん、阿川佐和子さん、乃南アサさんの話である。
    阿川佐和子さんのは、イゾにやきもきしてしまったが、妻とカワウソが話し合ううちに、カワウソが人生を棒に振られたと感じ、気の毒で居た堪れない気持ちになってしまう。イゾが旅に出てしまい、夫婦生活が終わってしまうのか思った矢先に、イゾが妻のもとへ帰ってきて、壮大な景色を見せたのは、ほんとうに愛し合っているからこそなんだなと感じた。
    森絵都さんのは、一瞬の恋という、タイトルにあっているなと感じる話だった。出会った彼を追いかけるかのようにアフリカに旅行した女性。そこには一瞬の恋ではあるが未練も感じさせるなと。「人間は恋の始点を選べない。同時に終点も選べない」というのが印象に残った。自分の最後の恋はどうなるのかわからない、最後の恋は結婚ではなく、また違ったものなのかもしれないなと感じる。
    乃南アサさんのは、他の作者が女性視点なのに対し、男性視点で書かれていたのが良かった。「辛くたって、未来に向かえる分、希望の方が大きいでしょう」というのに心が打たれた。歌が出てきたときは、頭の中でメロディーが流れながら読みすすめてしまった次第である。

  • 恋愛小説は、あまり読まないのですが、気分転換にセレクトしてみました。
    アンソロジーだから読み易かったです。
    「甘い記憶」と「ヨハネスブルグのマフィア」が良かったかな。
    「TSUNAMI」は切ない。
    「それは秘密の」は、ヒロインが浮世離れした感じに描かれていたので、「実は人ではないのでは!?」と勝手に妄想していましたが、そんな事はなく・・・ちゃんと「人」でした(^-^;
    これ以外の作品にも、多かれ少なかれ不思議なフワフワとした雰囲気を感じつつ、読了となりました☆
    これは、第2弾なんですね。
    第1弾も読んでみよう。

  • 『最後の恋』をテーマにした女性作家によるアンソロジー、第2弾だ。
    名だたる作家が名を連ね、それぞれの「最後の恋」を描いている。
    人間ではないものを主役に据えた物語もあれば、失われたものにしがみつく物語も、ほんの一瞬の逢瀬に胸をあたためる物語もある。
    いろいろな作風が楽しめ、どの短編もさらりと読める手軽さでいい。

  • 7人の作家さんたちのアンソロジー。

    「自分史上最高の恋」という副題に
    期待して読んでみたけど…
    それほど 熱烈、身を焦がすっていう
    話もなく 淡々とした話が多かったです。

    乃南アサさんの「そらは秘密の」は
    よかったです。

  • 最後の恋=結婚、じゃないものがほとんどで驚いた。
    色んなベクトルの恋があるなぁ。
    典型的な恋愛、典型的な結婚、幸せ、みたいなところから抜け出した感覚を持ちたい。

    多分この本、本棚にずっとあって前も読んだんだけど、思ったより覚えていなかった。
    森絵都の「ヨハネスブルグのマフィア」だけはなんとなく内容を覚えていた。
    眠れない時の、全く関連性のないものを思い浮かべていくゲームが印象的で覚えていた。

  • 新幹線の中で読む本が欲しくて手に取ったら、思いの外心に残った一冊。

    恋愛小説というより、いろんな形の愛を描いたお話。

    すべてがハッピーエンドではないけれど、どこかに前向きになれる要素があって、あたたかく、読んでいて素敵な一時を過ごせました。


  • あんまりキュンキュンしたりしない。
    最後の恋というくらいなので
    年齢が年配な印象。

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著者プロフィール

阿川佐和子

一九五三年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。九九年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、二〇〇〇年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、〇八年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。一二年、『聞く力――心をひらく35のヒント』がミリオンセラーとなった。一四年、菊池寛賞を受賞。最近の著書に、『ことことこーこ』『老人初心者の覚悟』『アガワ家の危ない食卓』など。

「2022年 『ないものねだるな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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