フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1954
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201917

作品紹介・あらすじ

幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり……。生死を賭けた衝撃のラストに心震える、愛と運命の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が純粋すぎていいやつなのに救われなかったのが悲しいな〜…。ビックリしてしまったんは分かるけど、彼女さんの方には何が何でも救う!って気持ちはなかったんかな?
    医者がいきなり死んだのはやっぱり自分の子供ためだったんかな。もう体ボロボロになってるって自分で言ってたし、あと一回だけ使える力を消費して死んじゃったんかな〜。特別な力を持っててもいいことばっかりじゃないんだよなあ…。
    終始主人公純粋すぎかよ…と思って感情移入はできなかったけど、最後までノンストップで読めて面白かった。

  • SF作品。オルフのカルミナブラーナを聞いたあとだったので、フォルトゥナという単語にひかれて手に取る。

    主人公はなぜ最後にその選択をしたのだろう。社会的なヒーローになれないのに、正義感だけでそこまで行動する動機はなんだったのだろうか。
    彼が子どもの頃に救えなかった家族への罪悪感なのかな。
    火事で家族を失い孤児として孤独な人生を送った主人公。大切な人の寿命を知る絶望より、寿命を知りたくない相手がいない方がより辛いと感じていたのに、幸せな未来より自分の中の倫理を貫く


    与えられなかった主人公は、自分は幸せになることなど許されないとどこかで思っていて、堕ちた元カノ?のことさえ自分のせいではないかと考えてしまう優しい人だと思う。
    できれば彼女との幸せな未来を選んでほしかったな。

  • 途中から、きっとそうなんだろうなって思いながら読んでいたことが、やっぱりそうだった。
    自分も見えている事を告白して、2人で救わなかった事を慰め合いながら生きていけなかったのかな。これまでの二人の生き方の違いかな。淋しい結末。

  • 三時間くらいで一気に読めるくらい引き込まれました。

  • 淡々と説明していく書き方で、感情移入できなかった。
    指輪のくだりも、70万の指輪を何の躊躇もなく購入→カフェで盗まれる→幸せになっちゃいけないんだと、あっさり諦める。
    「それだけ!?」って感じ。
    最後の線路上でも、主人公の決意や緊迫感が何も感じられません。
    期待しすぎた。

  • 映画が2月15日公開なので事前に読んでみた。この手の小説は一気読みしてしまう。
    葵が慎一郎を死から遠ざけようとした夜のせいで慎一郎の死が決まってしまったという、、最後のエピローグを読んで胸の締め付けがすごい。
    同じ体験から生を選ぶ者と死を選ぶ者をつくる。
    そのふたりの選択の違いはどこから生まれたのか、、、
    生に固執する理由、死を受け入れる理由をかんがえる。

  • やや盛り上がりに欠けるストーリーで、オチもなんとなく読めてしまう内容でした。ファンタジーの設定が少し苦しいのかなぁと感じた作品でした。

  • 人の死が見える能力があっても、助けると自分の命が削られてしまう。。。
    そんな力あっても辛いだけ。
    辛い思いをして生きてきた木山を、なぜ更に痛めつけるのか。
    百田さんを呪った(笑)
    彼の選ぶ道は分かっていたけど、幸せになって欲しかった。

  • 自分がフォルトゥナの瞳持ってたらどうしたかな、って考えた。

  • このフォルトゥナの瞳は、
    「他人の死の運命が見えてしまう」
    という、過酷な運命を持つ男性(慎一郎)のお話。
    他人の運命を知ったときに、一体どんな行動を選択するのか。
    ましてや、その選択によってわが身に代償を受けてしまうとしたら・・・!
    読むほどに息苦しく辛い葛藤が襲ってくる。

    人の死なんて、人の数だけあるわけで、ひとつひとつを気にしていたらきりがない。そもそも死のタイミングって運命なのかもしれないし。。けれど優しい慎一郎は放っておけないわけですよね・・・。

    私に慎一郎のような能力があったとしたらどうしただろう。
    死が迫っているのが赤の他人ならまだしも、
    知人なら?
    愛する人なら?
    わが子なら?
    自分を犠牲にしてでも助けたい人。私のその境界線はどこにあるのか、なんて考えてしまいました。

    それにしても、最後の最後に納得がいかないことがあって・・・!
    「なぜ行動してくれなかったの~~~!」
    と悶々としてしまいました。
    女の冷静さとしたたかさを感じる最後となりました。

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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