フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1889
レビュー : 206
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201917

作品紹介・あらすじ

幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり……。生死を賭けた衝撃のラストに心震える、愛と運命の物語。

感想・レビュー・書評

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  • SF作品。オルフのカルミナブラーナを聞いたあとだったので、フォルトゥナという単語にひかれて手に取る。

    主人公はなぜ最後にその選択をしたのだろう。社会的なヒーローになれないのに、正義感だけでそこまで行動する動機はなんだったのだろうか。
    彼が子どもの頃に救えなかった家族への罪悪感なのかな。
    火事で家族を失い孤児として孤独な人生を送った主人公。大切な人の寿命を知る絶望より、寿命を知りたくない相手がいない方がより辛いと感じていたのに、幸せな未来より自分の中の倫理を貫く


    与えられなかった主人公は、自分は幸せになることなど許されないとどこかで思っていて、堕ちた元カノ?のことさえ自分のせいではないかと考えてしまう優しい人だと思う。
    できれば彼女との幸せな未来を選んでほしかったな。

  • 主人公が純粋すぎていいやつなのに救われなかったのが悲しいな〜…。ビックリしてしまったんは分かるけど、彼女さんの方には何が何でも救う!って気持ちはなかったんかな?
    医者がいきなり死んだのはやっぱり自分の子供ためだったんかな。もう体ボロボロになってるって自分で言ってたし、あと一回だけ使える力を消費して死んじゃったんかな〜。特別な力を持っててもいいことばっかりじゃないんだよなあ…。
    終始主人公純粋すぎかよ…と思って感情移入はできなかったけど、最後までノンストップで読めて面白かった。

  • 淡々と説明していく書き方で、感情移入できなかった。
    指輪のくだりも、70万の指輪を何の躊躇もなく購入→カフェで盗まれる→幸せになっちゃいけないんだと、あっさり諦める。
    「それだけ!?」って感じ。
    最後の線路上でも、主人公の決意や緊迫感が何も感じられません。
    期待しすぎた。

  • やや盛り上がりに欠けるストーリーで、オチもなんとなく読めてしまう内容でした。ファンタジーの設定が少し苦しいのかなぁと感じた作品でした。

  • 人の死が見える能力があっても、助けると自分の命が削られてしまう。。。
    そんな力あっても辛いだけ。
    辛い思いをして生きてきた木山を、なぜ更に痛めつけるのか。
    百田さんを呪った(笑)
    彼の選ぶ道は分かっていたけど、幸せになって欲しかった。

  • 興味深いタイトルと内容であった故にラストまでの展開の物足りなさを感じてしまいます。

  • 少し現実離れした
    死の近い人が分かる。という話。
    ただし、人を助ける度に
    自分の寿命はドンドン縮まるという・・。
    しかも、助けられた人から感謝されにくい
    まさに、奉仕の心が必要な話。

    ただ、主人公の真面目で素直すぎる性格や
    他の登場人物の罠の無い優しさに
    最近残虐なミステリーを多く読んでいたので
    正直ほっこりした。

    不思議な能力という設定の割に
    刺激は少ないが安心して読み進められるし、
    ラストまで綺麗にまとまっている。

    ただなぁ~
    私ならどうするかなぁ~
    人を救う度に自分が死に近づくわけで。
    家族は別としてやっぱり若者や子供は助けるかも。
    でも、助けた後にネチネチ言いそう。
    助けてやったんじゃ!
    と何度も恩着せがましく。

  • 何だかなー。帯に感涙必至みたいなん書いてあったけど、全然泣けなかった。切ないのは分かるけど、心動かされるものが無かったかな。

  • 三浦綾子の『塩狩峠』、或いは宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』のような物語なのだが、深みが無い。

    余りにも絵に描いたような不幸な生い立ちとサクセスストーリー、挫折と迷い、恋愛、自己犠牲が散りばめられ、どうにも好きにはいなれなかった。また、『永遠の0』『海賊とよばれた男』『影法師』のような面白さ、感動もなかった。

  • 息子NO.1が
    「映画見てきた」
    と言う。
    「何見てきたん?」
    と聞くと、本作の映画化されたものを見てきたらしい。
    息子NO.1いわく、思ってたより良かった、男2人で見てたんが残念、、との事。

    なんだ、最近流行りのキラキラした男の子と女の子が出てきてこれでもかと青春を見せつける系の、乙女心なんてものはどこかに落としてきてしまった私には鑑賞するのに努力を要する系の映画かと思い、漫画が原作か?と聞くと、

    「違うで、多分百田さんとか言う人が原作」

    ん?主演神木君と有村架純ちゃんやんな?
    百田尚樹さん原作?
    なんかイメージが…

    って事で原作本即購入。

    なんだろう、歳食ってるせいか感情が黒川医師よりに。
    慎一郎君にはよく考えろってコンコンと説教じみた事をいってしまいそうだ。

    映画はどんな感じになってるんだろうなぁ。

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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