フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1850
レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201917

感想・レビュー・書評

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  • SF作品。オルフのカルミナブラーナを聞いたあとだったので、フォルトゥナという単語にひかれて手に取る。

    主人公はなぜ最後にその選択をしたのだろう。社会的なヒーローになれないのに、正義感だけでそこまで行動する動機はなんだったのだろうか。
    彼が子どもの頃に救えなかった家族への罪悪感なのかな。
    火事で家族を失い孤児として孤独な人生を送った主人公。大切な人の寿命を知る絶望より、寿命を知りたくない相手がいない方がより辛いと感じていたのに、幸せな未来より自分の中の倫理を貫く


    与えられなかった主人公は、自分は幸せになることなど許されないとどこかで思っていて、堕ちた元カノ?のことさえ自分のせいではないかと考えてしまう優しい人だと思う。
    できれば彼女との幸せな未来を選んでほしかったな。

  • やや盛り上がりに欠けるストーリーで、オチもなんとなく読めてしまう内容でした。ファンタジーの設定が少し苦しいのかなぁと感じた作品でした。

  • 人の死が見える能力があっても、助けると自分の命が削られてしまう。。。
    そんな力あっても辛いだけ。
    辛い思いをして生きてきた木山を、なぜ更に痛めつけるのか。
    百田さんを呪った(笑)
    彼の選ぶ道は分かっていたけど、幸せになって欲しかった。

  • 興味深いタイトルと内容であった故にラストまでの展開の物足りなさを感じてしまいます。

  • 少し現実離れした
    死の近い人が分かる。という話。
    ただし、人を助ける度に
    自分の寿命はドンドン縮まるという・・。
    しかも、助けられた人から感謝されにくい
    まさに、奉仕の心が必要な話。

    ただ、主人公の真面目で素直すぎる性格や
    他の登場人物の罠の無い優しさに
    最近残虐なミステリーを多く読んでいたので
    正直ほっこりした。

    不思議な能力という設定の割に
    刺激は少ないが安心して読み進められるし、
    ラストまで綺麗にまとまっている。

    ただなぁ~
    私ならどうするかなぁ~
    人を救う度に自分が死に近づくわけで。
    家族は別としてやっぱり若者や子供は助けるかも。
    でも、助けた後にネチネチ言いそう。
    助けてやったんじゃ!
    と何度も恩着せがましく。

  • 三浦綾子の『塩狩峠』、或いは宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』のような物語なのだが、深みが無い。

    余りにも絵に描いたような不幸な生い立ちとサクセスストーリー、挫折と迷い、恋愛、自己犠牲が散りばめられ、どうにも好きにはいなれなかった。また、『永遠の0』『海賊とよばれた男』『影法師』のような面白さ、感動もなかった。

  • 優しく正直な人ほど長生きしてもらいたいのに優しい者ほど馬鹿をみる。これは現実世界でも一緒。
    フォルトゥナの瞳を持っていたら確実に病むわ。しかし私は自分が一番可愛いがために多くの人を見殺しにするだろう。

  • 映画につられて読んでみました。(映画は観てないけど)
    またまた違うタイプの百田作品。

    「他人の死の運命」が見えるという主人公、木山。
    なんとも苦しい能力を持ってしまって、
    純粋な彼はさらに苦しむという。

    純粋すぎて綺麗すぎて逆に感情移入できなかった。
    なぜそうなる??という選択や展開についていけず、
    結果も読めてしまった感じがちょっと残念。

  • 積ん読してたら映画化した。笑
    神木くん好きなので先に映画を観ていろんながっかりを回避。

    単体ではどちらもうーんって感じだけど、両方観ると補完されあってどっちも良く思えた。
    指輪とか。
    金田とか。

  • 慎一郎の葛藤って、まっすぐな人、真面目な人に起きることなのか。揺れ動く心にひかれるものがあった。
    自分なら、葵みたいな方向に動いてしまうかな。

著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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