カエルの楽園 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1910
レビュー : 193
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201924

作品紹介・あらすじ

国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。

感想・レビュー・書評

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  • 百田尚樹『カエルの楽園』新潮文庫。

    久し振りに読む百田尚樹。何とあからさまな日本の国政批判的な小説を創作したものだ。面白いことは面白いが、内容については両手を挙げて共感できるものではなかった。一種の洗脳小説と言っても過言ではない。

    楽園のナパージュはジャパン、すなわち日本で、三戒は日本国憲法の第九条か。さすがに、ここまであからさまだと下品な感じがする。もう少しオブラートに包むなり、婉曲的な表現であれば、受け入れられる可能性があったかも知れない。

    平和を求め、ナパージュにたどり着いたアマガエルのソクラテスとロベルトは難民なのだろう。ヌマガエルは在日韓国人で、スチームボートがアメリカなんだろうな。

  • 書店に行ったときに、何か面白い本ないかなー?と見て回ってたらこの本が目についた。
    カエルが好きだからという単純な理由だけで購入したこの本。
    作者も何も関係なく、あらすじも読まず。
    いつ買ったかも覚えてない、積読エリアにいたやつ。
    楽園というからにはおもしろおかしい話と思い込んで。
    絵的にも、完全にジェレミーフィッシャーどんの頭で入ったのよ。


    でも読み進めてるうちに、ン?という違和感。
    だんだんと日本国内での問題や外交のことが連想される。


    社会情勢とか外交問題に疎くても、
    上記漢字の羅列とか、政治の難しい用語が苦手です、
    て無意識に拒否反応を起こしてた人でも(私)、
    「これって…?
    うちの国大丈夫かな、
    もうちょっと勉強しようかな」
    て思えたんだから、そういう意味でいい本と思った。
    何が正しくてなにが誤りかなんてその人の考え方次第で、
    世界でいえば悪からみれば善が悪みたいなもんだから
    何を信じるかは自分で判断するしかない。
    そしてその上でどう行動するか。


    なんとなく違和感を感じていて疑問を持ってはいるものの、その人たちの声は大きくなくて、いつも大きな声でしゃべる人たちにかき消されてしまう。
    そういうことって普段からよくあるよね。

  • 右翼でも左翼でもないけど
    今まで教育的に「争いはダメ、9条は必要。」って受けてきたからこそ、こんな考えもあるんだって学習にはなった

    安保について勉強しようって気にはなるし、何より中々面白いからスイスイ読めた

    作者の思想を全面的に支持はできないが、久しぶりに面白い一冊に出会えたと思えた

    あと解説に出てきた朝日新聞の「予言」の部分はかなりへえ〜ってなって面白かった

  • 寓話という形で、日本の問題を切り取っている。
    何が正解かは分からないけど、色んな思考があるんだなと漠然と思う。

  • カエルの楽園の後に永遠の0を読んで平和についてすごく考えた。政治的な背景と戦争のリアルな残酷さが見えてくるので、深く広がるとおもいます。
    ただ、両方読むとずっしりと重たく感じたので、読書経験として身になりましたが、時間を取れるときに短いスパンで読むのがおすすめです。

  • 読了。
    表紙を見て、イギリスの児童文学のThe Wind in the Willowsみたいな本かなと思い手にとって読み始めたら、何が何がさらに風刺が効きすぎて、良い意味で期待を裏切られた。
    政治的なことはさて置き、物語としても面白く最後は少し背筋がゾッとする。今だからこそ、この本は日本という国について考えるキッカケになると思う。今一度、平和について考える機会を与えてくれる本。
    なにより解説を櫻井よしこ氏が多くの頁を執筆されている。百田氏が織りなす寓話の謎解きがここに書かれてあるわけですが、本文を読んで分からなかった人は解説を読んだ後、再度本文を読み直すとよい。気づかなかったことが見えてくるかもしれない。
    おそるべし百田尚樹。

  • 平和ボケしている日本をカエルの世界に例え、その末路を上手に表現している。
    個々人レベルでの解決は困難であり、せめてできることとすればメディアやマスコミの情報を鵜呑みにせず、真実を知る必要がある、と改めて思うことぐらいだろう。

  • デイブレイク=朝日がなるほどです

  • 憲法第9条に関する風刺的小説

    「留まることは居心地がいいが、世の中は常に変化している」

  • 百田尚樹著
    カエルの楽園 文庫版 新潮社 H29/9
    2019/5/4読了


    保守右派ともっぱらの作者
    百田尚樹さんの渾身の寓話。

    まあ結局のところ悠久の時はいろんな思想すら呑み込んで正しい結果だけが残る…ということなんだろうが

    この戦、非戦論争も
    何万年後には物哀しい人間のサガをただ表すだけになるんだろうなぁ。

    思想が強く出過ぎて物語としての面白さにはちと欠けたような印象です。

    櫻井よしこ氏の解説を読むだけで充分なのかも。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『クラシック 天才たちの到達点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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