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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784101201924
作品紹介・あらすじ
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。
感想・レビュー・書評
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凄く良い作品。最後の櫻井よしこ氏の解説を含めての作品だと思う。何が正しいかは各個人が考えれば良いと思う。ただ「カエルの楽園(ナパージュ)」が滅びる(変わっていく)フェーズから、最後にローラが放つ言葉までを、日本が陥いる一つのケースとして、考える必要があると思った。自分は、本作品が描いた悲惨な将来になるとは考えが及んでいなかったが、十分あり得るケースだと思った。
色んな人が読んで欲しい、とても良い作品だと思う。 -
楽園を求めたびに出たアマガエル
たどり着いたのは正に楽園のように平和な国
その国には戒律(三戒)があり、それによって平和が保たれているという
なぜ戒律で平和が保たれるのか疑問に思う主人公は、その後とんでもない事態に巻き込まれていく。
メタファーが効きすぎて笑える物語だが、比喩の対象が対象なだけに本当は笑えない百田文学 -
頂き本
一気読みしました。
百田さんは上手いですね。
日本のことをなぞらえているのだと、分かって読み進めました。
自分の主張がしっかりしている人には、本当に面白く、風刺的部分にニヤリとしてしまうのでしょう。
私は、、、。
本や絵画など、芸術に風刺はつきものでしょうが、私には毒が強すぎるかな?という印象かな。
百田さんの作品は、風の中のマリア が好きです。 -
百田尚樹『カエルの楽園』新潮文庫。
久し振りに読む百田尚樹。何とあからさまな日本の国政批判的な小説を創作したものだ。面白いことは面白いが、内容については両手を挙げて共感できるものではなかった。一種の洗脳小説と言っても過言ではない。
楽園のナパージュはジャパン、すなわち日本で、三戒は日本国憲法の第九条か。さすがに、ここまであからさまだと下品な感じがする。もう少しオブラートに包むなり、婉曲的な表現であれば、受け入れられる可能性があったかも知れない。
平和を求め、ナパージュにたどり着いたアマガエルのソクラテスとロベルトは難民なのだろう。ヌマガエルは在日韓国人で、スチームボートがアメリカなんだろうな。 -
寓話ですけどヒヤリとしました。他のカエルを信じ過ぎて国が滅びる?お人好しの平和な国に住むツチガエル。カエルを信じろ、カエルと争うな、カエルと争う力を持つな、カエルの三戒さえ守っていれば平和は保たれると信じるツチガエルの未来は。政治、マスコミ、国民、他国、全てひっくるめる考えないと。
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何か元ネタがあるなと思いながら読んでいたけど…
読みながら気づけなかったのが悔しい!こんなに露骨とは笑
個人的にはとっても楽しめた、登場人物は実在の人物という事でネーミングが面白い
読み終わって永遠の0の作者だと知り、「百田尚樹 右」って検索してしまった自分は右左に敏感になりすぎているな…とりあえず永遠の0読みたい -
寓話でとても読みやすいのだが、日本を取り囲む情勢のリアルが感じられてゾッとする作品だった。命よりも法を守ることが目的となり、反対意見が抑圧される様子は読んでいてもやもやした。真剣に日本のことを考えなきゃいけないと感じた。
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痛烈な寓話 と言うのは聞いてたケド……
確かに!っと思う事も多々ある。
しかし、この作品を読む層がこの本をバイブルにする様な事があってはやらないし、本質は各々が真剣に捉え 向き合う事【考える事】だと思ぅ。
手遅れになる前に……
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夜中に読んで、背筋凍った。
本当に平和ボケしてるんだなあ、、って思ったし政治のこときちんと考えなければいけない、って考えさせられた。
著者プロフィール
百田尚樹の作品





