本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1646
レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101202426

感想・レビュー・書評

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  • 「赤毛のアン」を中心に、様々な少女小説を下敷きに書かれた小説。
    タイトルに惹かれ購入しました。
    ダイアナや彩子、ティアラ、各登場実物の思いが共感を呼び胸が締め付けられる思いです。
    女の子同士のコミュニティ独特の悩みが突きつけられます。
    読んでいる間、また読後感からも赤毛のアンが彷彿とされました。

  • めちゃくちゃ面白くて好きな要素しかなくて一気読みしてしまった…。一見正反対なふたりが唯一無二の親友になる、母娘の愛とままならなさ、幼馴染の男の子からの優しい思慕、自分で自分の呪いを断つ。ああ〜〜、とにかくよかったです。しかし彩子が大学時代に経験したことは生々しくて地獄感がすごかった…。その負の連鎖を断ち切る姿がいい。ダイアナと父親のラストのシーンもとても好き。赤毛のアンのダイアナが、少女たちにとっての等身大って台詞は少なからず驚いて納得しました。

  • 読む前は、(なんか大丈夫かな;)と警戒しつつ手に取ったけれど、そんな心配はすぐに消えました。
    二人の少女それぞれの思い・悩み・成長を大人になるまで書き綴った物語。
    共感し楽しみながら、時に痛みを伴いながら読み耽りました。(微笑ましいだけじゃない、時には衝撃的なことも…)

    同著者の「王妃の帰還」より奥が深い感じがした。

  • 境遇の違う2人の少女、大穴(ダイアナ)と彩子を主人公に物語が展開する。
    お互いがお互いを羨ましく思う描写がリアルだと思った。
    表面的な部分だけで見れば満たされているように見えても、本人の中では様々な問題に葛藤しもがき苦しんでいる。

    『赤毛のアン』のアンとダイアナの立場を逆にして描かれているのも斬新。

    読後感はとてもよかった。

  • なんていい本なんだろう。登場人物全員が愛おしい。柚木さんの作品は、キャラクター全員に共感できる部分があって、みんなを応援したくなる。そして主人公のダイアナが、本当に魅力的だなぁ。
    いままで柚木さんの「ナイルパーチ〜」など読んだ時には、後半の雑さ?というかあまりにも荒々しい感じを受け取っていて(そこが好きでもあるけど)、今作は最初から最後まで、抱きしめていたい文章だと思った。たくさんの女子たちに読んで欲しい。

  • さまざまな少女小説への愛とオマージュが詰まった1冊。ふとした仲違いを10年もこじらせてしまうところも女の子っぽい。わたし自身は、彩子の人生に共感しながらも、ダイアナを応援しながら読んだ。ダイアナのたくましさにひかれるのも、彩子目線だからかもしれない。

  • ないものをお互いにもっている女の子2人の物語。彩子の「誰にでも胸を張れる完璧な人間なんて居るわけないじゃない!」の言葉が胸に突き刺さる。きらきら見える部分の後ろにはいつだって影がある。成長しまた出会う2人。今後も2人はお互いに影響しあって自分らしさを身につけ生きていくのだろう。

  • 女の子というのは本当に難しいなぁ。
    清廉潔白でも、孤高でも、裕福でも、そうでなくても、どんなに愛されていてもいつも何か足りなくて、隣のあの娘がうらやましくて、苦しい。人と同じではいたくないけれど、ひとりぼっちでは寂しくて不安。
    そういう不安定な女の子という生き物として生きていくのは、本当に難しい。
    ダイアナと彩子がこの先手を携えて、その難しい人生を二人で乗り越えてくれるといいなと思う。
    そして、世界中の女の子がみーんな幸せになるといい。
    そんな風に思える結末だった。

  • 今年読んだ本の中で早くも「一番」だと思った一冊。鴻巣友季子さんが解説で『ただのパスティーシュではない』と仰っているが、まさにその表現に尽きる。ダイアナと彩子。正反対の女の子がダブルヒロインとして描かれているが、私は二人の「呪いの解き方」が胸にぐっときた。名作へのオマージュの仕掛け方も巧妙で、本好きの私にとって胸が高鳴ることこの上ない。

  • 2人の主人公、ダイアナと彩子の友情物語。
    出自も性格も正反対の2人だけど、お互いに惹かれ合い、尊敬し合う素敵な関係だったけど、ちょっとしたことですれ違ってしまい、10年間疎遠となるけど、また本を通して2人の関係が再開する。
    どちらにも感情移入しやすく、疎遠になっている間の2人の葛藤にやきもきする~!!

    美しい容姿に恵まれた家庭環境、周りに人が絶えないような彩子が、大学に入ってから派手な外見になり就職活動もろくにせず、いかがわしいサークルに出入するなんて…ひえーっ!親だったら卒倒しちゃう(・o・)
    大学内で権力を持ってそうな男に媚びて、自分を大事に出来なくなってしまう…昔のかっこ良かった彩子はどこに!?
    でも、芯の部分では変わってなくて、最後には自分で呪いを解くことが出来て本当に良かった^^

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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