- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101204314
感想・レビュー・書評
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2024.2.1-
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ハードカバーでの出版が1999年ですからずいぶん前のアンソロになるのですが錚々たる顔ぶれですね。ストーリーも楽しみましたが全員が書いてくださっているエッセイも面白かったです。火村さん目当てで読み始めたのですが有栖川さん以外の作家さんもみなさんすごいです。北森鴻さん蓮城那智シリーズは初読みでしたがストーリーもキャラもとっても好きでした。シリーズを是非読んでみたいと思います。いちばんの好みは法月さんの「使用中」かな。中身の濃いアンソロでした。
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面白かったです♪本格的なミステリーが読みたい、でも誰の作品を読もうかなと迷っていたので、選りすぐりのミステリー作家が書いた短編でできているこの本を選びました。
火村先生、お久しぶりでワクワクしました。
「密室」ってほんとに色々なタイプがあるなーと楽しめました。それぞれの作家さんのあとがきも面白かったです。
西澤保彦さん。初めて読みましたが面白かったです。この方の本は何冊か持っていたので今度読んでみたいと思いました。怪獣シリーズがかなり気になりますが、これは持っていないので探したいです。 -
いろんな作家の密室をテーマとした短編集
好きな作家さんが参加してて面白かった -
おもしろかった。それぞれ最後に密室についてのエッセイ付き…というのが、読む前は「ハードル高い感あるな〜」と思ってたけど、あってよかった。色んなタイプの、でも全部密室的状況!の小説を読むには気分的区切りにちょうどよかったし…、知らない作家の開拓に「短編+短いエッセイ」は便利かも〜と思って。どれもそれぞれ風味は違えど密室。読んだことない風味でも、短編で気軽に楽しめた!
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有栖川有栖【壺中庵殺人事件】
恩田陸【ある映画の記憶】
北森鴻【不帰屋】
倉知淳【揃いすぎ】
西澤保彦【怪獣は密室に踊る】
貫井徳郎【ミハスの落日】
法月綸太郎【使用中】
山口雅也【人形の館の館】
全8編収録。
かなり豪華なラインナップです。作品の後のエッセイでそれぞれの作者が密室に対し本音を語っていますが、やはり密室トリックは難しいんだなと感じました。
正統な密室ネタがあまりなかったのはやや残念ですが、【不帰屋】と【使用中】は良作だと思いました。 -
恩田 陸さんの短編が良かった!
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よく、贅沢三昧なんて言葉を聞くけれど、これはなかなかの、三昧だったと思う。
普通に考えて西澤保彦さんと恩田陸さん、貫井徳郎さんの作品が横グシに刺さるとは思えないもの(誰かに対して非常にシツレイ?)。でもこういた短編集では、何かのキーワードをフックに、もうまったく色の違う作品が並ぶから嬉しい。
密室、というからやはりハードの部分がキーなのかと思いきや、さにあらず。そりゃそうかこの布陣だもんね、そんな単純な訳がない!
地の部分にたっぷりと、いやーな情緒を絡ませる恩田作品と言い、地の部分の色合いの変わったことと言ったらもちろん、西澤作品!これはもう、ハードが別物になっているという噂すらある。
ジャケ買いをしてもこれなら安心の一冊。ちょっとひまだな、という人に、好きな作家を決めあぐねている人に、おススメです!