七つの死者の囁き (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 620
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101204352

感想・レビュー・書評

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  • アンソロジーは大好きです。
    このアンソロジーも自分の知らない作家さんの作品が入っていて嬉しかった。
    お目当ては道尾秀介だったけど、どの短編もそれぞれ味があってよかった。

  • 「幻の娘」有栖川有栖
    殺人犯のアリバイを証明するのは幽霊の少女。推理小説かと思ったら当たり前のように幽霊だった。

    「流れ星の作り方」道尾秀介
    友達の両親が殺されたと話す少年。犯人はどうやって逃げたのか。シリーズものらしく、キャラがつかめなかった。

    「話し石」石田衣良
    話し石を集めると1001個集めると願いが叶う。自殺した友に会った男。ここで終わり?という感じ。

    「熱帯夜」鈴木光司
    映画館に入った電話。メンヘラ彼女とヘラヘラ彼氏の誤解から生じた惨事。自業自得感も。

    「嘘をついた」吉来駿作
    死んだ幼なじみ。嘘をつく主人公。まさかのレズビアン。ホラーなのだろうか。

    「最後から二番目の恋」小路幸也
    父親と結婚した親友。ラブストーリーかと思ったら微妙に違った。

    「夕闇地蔵」恒川光太郎
    第二の層が見える地蔵助。殺人を犯す冬次郎。雨蛇さま。
    古い日本の幻想的な雰囲気。面白かった。

  • 死者はそこにいる。生きている私たちの記憶の中に、夢の中に、そしてすぐ背後に。私たちを見つめ、語りかけ、時に狙っている。ひそやかで絶え間ない、死者たちの攻勢―。少女の幽霊は窓辺に立ち、死んだ恋人からのメールが届く。自殺した女の呪詛が響き、亡くなった男は秘密を打ち明け、死霊の化身が地底から出現する。怖恐と憂愁を纏った七つの死者たちの物語。文庫オリジナル。
    有栖川有栖「幻の娘」
    道尾秀介「流れ星のつくり方」
    石田衣良「話し石」
    鈴木光司「熱帯夜」
    吉来駿作「嘘をついた」
    小路幸也「最後から二番目の恋」
    恒川光太郎「夕闇地蔵」

  • ココにはもういない「誰か」の囁きに、耳を傾けたくなる物語でした。

  • 収録作家は有栖川有栖、道尾秀介、石田衣良、鈴木光司、吉来駿作、小路幸也、恒川光太郎。
    ホラーアンソロジーかと思いきや、その括りだけでは捉えきれない幽霊譚の集まりでした。同じテーマだからこそ、それぞれの作家の味わいの違いが顕著になり、それぞれの面白さを味わえるのが楽しいですね。ただそれだけに作品としての好みの差も、ハッキリと判ってしまうんですけどね。

  • 七つ、という事で、七人の作者からなる、死者にまつわる話。
    夜に思い出したら怖い系? と思ったのですが、そうでもなかったです。
    ものは薄いし、短編だし、人によっては
    10ページ程度で終わっているので
    かなり読みやすいかもしれません。

    最後の話が目当てだったのですが、2話目の話の方が印象に残っているのは
    多分やられた感がすごかったからかと。
    ああでもないこうでもないと考えて、最後のあの落ち。
    盲点を突かれたというよりは、なぜそこに思いつかない! と。
    思い込みで考えてはいけませんよね…やっぱり。

  • 実力ある作家さん7人による死者にまつわるオムニバス作品集。うん、怖いのかなドキドキしながら、でも好きな作家さんもいるからワクワクしながら読みました。
    短編ばかりだから、通勤の時にでもゆっくり1日1話でも読んでいこうかなと思ったのですが、一気に読んじゃいましたね。

    各物語を簡単に感想を言うと

    『幻の娘』有栖川有栖
     最初から怖い話が来るのか?と思ったら、なんか良い話でした。殺人の容疑が掛かってる男のアリバイを証明できるのは10年前に死んだはずの女の子。犯行時間にあったのが幽霊だったのか?嘘だったのか?本当に証明されるのかなとドキドキしながら読んでいたのですが、なるほどこういう解決方ね~って納得しちゃいました。実際に霊視出来る刑事がいたら未解決事件も少し減るのかな~なんて。実は有栖川有栖さんほとんど作品読んだことないのですが、流石、人気作家、今度長編読んでみようという気持ちになります。

    『流れ星の作り方』道尾秀介
    ヒントはラジオだったのですね~最後まで全く気付きませんでしたよ・・・。これに気付いていたらもしかして?と思ったかもですが、なるほど~って感じです。友達の話をするときって意外と本人の話だったりね。
    こちらの作品も怖いと思っていたら、なんかせつない感じに終わりました。

    『話し石』石田衣良
    冒頭に星新一に捧げると書いてあり、1001にまつわる話。話し石なるものを1001個集めたら何でも願いが叶うという伝説。1001個集めたS氏が願ったのは、地位でも名誉でもなく自殺した共に会うことだった。再会した二人の会話にすこし涙しそうになります。でも約20Pって短い!って思ってしまいましたね

    『熱帯夜』鈴木光司
    一つの選択ミスがこのような不幸を生んでしまう。もし?ということがあるのならあの時の行動一つで回避できたことのかなと思う。なんとなくTVの世にも奇妙な物語のような話でした。内容は理解し少しゾクッとくるのだが、やはり携帯の時代に携帯のない時代のすれ違いを題材にされちゃうと、うまく入り込めなかったかな。たった一つの行動で人生良くもなり悪くもなるって恐怖は感じました。

    『嘘をついた』吉来駿作
    はじめましての作家さんなのですが、面白かった!ここにきて怖い話かな?と思いながら読み進めていくと、怖くそして最後は悲しくそして嬉しくも成りました。この短い中に色々な感情が湧きあがるような良い作品でした。最後のは嘘なのかはわからないけど、こういう嘘は良いのではないでしょうかね♪

    『最後から二番目の恋』小路幸也
    うん?ここにきてラヴストーリー?って思うタイトルに死者が何絡んでくるのだろうと思いましたが、なるほどね~と思ってしまいましたね。ここでなんか一気にスタイルが変わってしまいましたが良い作品でした。自分が死ぬ時までに考えておくのでバクさんちゃんと現れてねって強く思います♪

    【夕闇地蔵】恒川光太郎
    最後に好きな作家さんの一人である恒川さんの作品。いや~不思議な話ですね
    一応、車とかチラって出てくるけど、馬に乗ってってのも出てくるから明治後半から大正とかになるのでしょうかね設定は。妹の死から心に闇を抱えた青年。彼に何が起こったのかわからず、地蔵助とは結局何者かわからず、ただただ話が進んでいく。恐怖とかは感じず不思議な感覚だけ残ってしまうんです。日本の昔話を少し残酷にしたような雰囲気です。でも。こういうのが恒川さんの良さなのかな?いつものような幻想的な雰囲気は薄かったけど。


    今回はじめましての作家さんが2人いて、今後読んでみようかな~って気になりましたし、こういうアンソロジー形式で色んな作家さんの作品読めるのは良いですね♪新しい発見が出来ます

  • 有栖川さんの作品が読みたくて購入したが、アンソロジーは次に読みたいと思う著者発掘にはいいよね。この本読んで、石田 衣良さんと恒川 光太郎さんの別の著書読んでみたいなと思った。

  • ミステリなのかホラーなのか微妙。
    作家のジャンルだとミステリもホラーもありなんだろうけど。
    アンソロジーならではで、いろんな作家の短編が読めるという点では面白かったけど、その分一つ一つの作品に対して評価がわかれたり比較しやすかったりして、こういう本は作家には大変そう。
    短編の得意不得意とかもあるだろうし。

    有栖川有栖の作品目当てだったのでその感想。
    幽霊刑事で出てきた霊媒体質?の刑事が再登場してすごくよかった。
    というか幽霊刑事を勝手に思い出してあの悲しい最後と重ねちゃうというか。
    ただ、幽霊刑事は傑作だと思うけど、読んでない人は神崎ってだれだよ、みたいな感じになりそうだな、とも。
    でもやっぱりこの人の上品な文章が大好きだ!

  • 石田衣良をぶっ飛ばしたくなった。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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