庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 101
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101205434

作品紹介・あらすじ

私は夫と離婚をする。そのことを両親に報告せねばならない。実家へ向かう路線バスのなかで、老人たちがさかんに言い交わす「うらぎゅう」。聞き覚えのない単語だったが、父も母も祖父もそれをよく知っているようだ――。彼岸花。どじょう。クモ。娘。蟹。ささやかな日常が不条理をまといながら変形するとき、私の輪郭もまた揺らぎ始める。自然と人間の不可思議が混然一体となって現れる15編。

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と読み進むほど不気味な日常を垣間見る

  • 初めて手に取った『工場』ではまり、『穴』そして本作と読み進めてきた小山田浩子。
    ストーリー自体は幻想的で、ざわっとするようなできごとも含まれていて、ほぼ主人公の視界の範囲から外れていないのだけれど、圧倒的な描写力(文庫版の帯で津村記久子が「とても小さなことを書いているのに、ものすごく奥行きのある小説」と述べている)で、短編集なのに、それぞれの話ごとに読みごたえを感じる。
    小説好きの全ての人にお勧めしたいけど、虫が絶対ダメって人は、少し覚悟してどうぞ。

  • 小山田浩子さんの観察力と独特な表現力に魅了されます。不思議な読後感が好きです。

  • 短編15作
    どれもそんなに長い話ではないけど、たっぷり読んだ感
    この少ない文字たちで、どこか別の場所に連れていかれる不思議
    知ってるような、どこか経験したような、理解を超えた理解は妙にリアル
    好物のダルスープよろしく、どう美味しいは説明できないけど最初から好きでずっと好きみたいな

  • 全然わからんねんけど、不思議とそのわからなさに引き込まれてぐいぐい読んじゃう。一貫した不気味さが凛々しい。

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著者プロフィール

1983年広島県生まれ。2010年「工場」で新潮新人賞、織田作之助賞、広島本大賞を受賞。14年「穴」で芥川賞を受賞。他の著書に『工場』、『穴』、『庭』がある。

「2020年 『小説版 韓国・フェミニズム・日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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