悟浄出立 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 514
レビュー : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101206615

作品紹介・あらすじ

おまえを主人公にしてやろうか! これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語――。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔に捕えられた日、悟浄は「何も行動せず、何も発言せず」の自分を打ち破るかのように、長らく抱いてきた疑問を八戒に投げかけた……。中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルや装丁にある西遊記より、三国志や司馬遷の話のほうが、私は好きだ。

  • 西遊記や三国志、史記など中国の古典の登場人物を取り上げた短編集。
    それぞれの物語の一場面を切り取って描いている。
    話としてはソツなくまとまっている感じ。文章はとてもまじめ。いつもの万城目さん節はないのでそれを期待していると肩透かしを食う。

  • 中国古典から切り取られた5つの短編。万城目作品だけど、いつものおかしみとはちょっと味わいが違って、湿度のある憂いを感じる。
    「西遊記」を思い出そうとすると、昔読んだ絵本の絵と、『最遊記』の漫画とアニメ両方に、香取慎吾のドラマ版の映像がぐるぐるする。
    なので『悟浄出立』は表紙絵があってありがたかったです。脳内再生の補正が楽だった。(20170219)

  • 泣けた。
    中国史さっぱりわからないし、真・三国無双しかわからないし、でも泣けた。

    虞美人の話と司馬遷の話がいいなと思った。
    あとは、諸葛孔明に惚れそうになった。

    で、つられて中島敦を読んでみようと思いました。

  • 短編集
    中島敦も読まなきゃ
    いろんな方法で人は戦う

  • 物語の登場人物のその後を想像することはままある。でも本作ほど掘り下げてられていると、只々凄いと感心してしまった。遊び心なんだろうけど、そんな万城目さんがますます好きになりました。
    あらすじ(背表紙より)
    おまえを主人公にしてやろうか! これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語――。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔に捕えられた日、悟浄は「何も行動せず、何も発言せず」の自分を打ち破るかのように、長らく抱いてきた疑問を八戒に投げかけた……。中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

  • 有名な西遊記や三国志などの一部を切り取り、登場人物の心情に迫るお話。
    2019/6/12

  • 西遊記のドラマは見たことがあるけど、原作は読んだことないので、悟浄のイメージは地味な河童でしかなかった。
    せっかくなので、中島敦の悟浄出世と悟浄歎異も読んでみた。悟浄がこんなに自己について悩んでいたとは。

    名前は知ってて、なんとなくイメージはあるけど、深く考えたことのなかった中国古典の登場人物の、心の内を少しだけ覗いた気分になれる。

  • 学生時代に中島敦の山月記を読んで鳥肌が立ったことを思い出します。悟浄出立、上手いね。確かに中島さんと同じ匂いがする万城目作品です。大満足です

  • 悟浄の視点で書かれた西遊記という感じ。なかなか良いと思いました。万城目好きにはたまらないでしょう。あっという間に楽しめた一冊。

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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