あの子とQ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2025年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784101206639

作品紹介・あらすじ

人間の血を吸うなんて、ありえない――! 吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。その黒くてトゲトゲの「Q」は、弓子が人間の血を吸わずに17歳を迎えられるか、監視しに来たという……。とびきりキュートですこぶる愉快、けれど忘れられない切なさを残す、新時代の青春小説!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの万城目学さん
    なんとも小説らしくない題名で
    読もうかどうしようかと
    迷っていたけど
    吸血鬼の話しと知って読んでみた
    ちょっとぞわぞわしてみたくて‥

    結果、おもしろかった!
    普通の人間とおなじように生活する吸血鬼
    しかも、可愛い17歳の女の子
    いまや、吸血鬼も寿命をもつことを選択できる
    時代となっていて‥なんて
    ありえそうな発想!
    いや、ほんとにあるかも

    吸血鬼プラス青春な一冊!
    やっぱり万城目さんは好きだな〜

  • またチョ~お久し振りの作者さん、本棚見たら9年振りだわ。この間に直木賞作家にもなられて、その本はまた文庫になったら読みましょう。
    こちらの本は、直木賞受賞作のひとつ前に書かれた話。相変わらずおかしな世界を考えつくものね。

    吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子の前に、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体が現われる。その黒くてトゲトゲの「Q」は、弓子が人間の血を吸わずに17歳を迎えられるか、監視しに来たという…。
    そんな謎な設定のままに、話は弓子の高校生活に入り、親友のヨッちゃんとの交流や彼女の恋をサポートするダブルデートが描かれるライトコメディ風の前半はなかなか楽しい。
    監視するまでもない話が続く中でどうお話が転んでいくのかと思っていたら、ダブルデートの帰り道から話は思いもかけない展開に。
    ただ、後半は色々登場してくる割には謎も心情もなんだか分かりにくくて、ラストに向かって昂っていく弓子には申し訳ないが、最後もあまりピンと来なかったのでした。

  • 奇想天外な、現実には絶対に有り得ないよっていう吸血鬼のお話。表紙のポップなイラストから、私の中で想像していた内容とはちょっと違ったかも。いや全体的に話はポップな調子で進んでいくので、それはそれで合ってはいるんですけど。ううーん...なんだそれ?σ^_^;

    いつも思うのだけど、一体万城目さんはどうやってこのような話の不思議設定を考えてるんだろう。一度是非、思考回路を見せて頂きたい(^-^;

    それでもいつも通り、もちろん愛あり、笑いあり、ドキドキハラハラあり、感動、涙あり、でした。たくさん心が動かされましたよ!楽しかった!

  • なんとなくなんだけどタイトルとあらすじにあまり惹かれず、なかなか手に取らなかった本。
    最近忙しいこともあり、読書をする気持ちのゆとりが無かったので、惹かれないならチミチミと読み進めるのにちょうど良いかなぁ、くらいの気持ちでいざ手に取ったら。
    面白かった。あり得なさが絶妙にマイルドになっていて読み始めからスルスルと受け入れられ、話の展開が気になり、どんどん読み進めてしまった。
    何もしない時間を取ろうと思っていたのに、読んでしまった笑。でも読みたいと思う気持ちは気分も上がるので、楽しかったしそれはそれで良かったのかも。
    少し分かりにくいところもあったので、次に再読する時にゆっくり読もうと思った。この本は続きがあるみたいなので、続きも文庫が出たら読もうかな。

  • 吸血鬼のお話?なんだか久しぶりにこういうおとぎばなしのような
    ストーリーに興味を持ってしまい
    買ってしまいました。

    そういえば、昔昔私が子供の頃
    吸血鬼が本当にいると信じていて
    夜になるとよくまわっていた
    チャルメラのラーメン屋さんの
    あのちょっぴり怖いあの音「ちゃららーらら…」が聞こえると
    何故か吸血鬼がやってきた音だと思って怖がってたなぁと
    ふと思い出しました。 笑

    今回の吸血鬼は
    かわいい弓子という血を吸わない17歳の高校生の吸血鬼が
    いろいろなことに巻き込まれる
    ストーリー。
    弓子の
    すごく勇気があってかっこいい
    青春のお話から、
    ちょっぴりわからない吸血鬼の世界のお話

    でもいちばんは、めちゃくちゃ
    大変なことに巻き込まれてるのに
    なーんか全然動じず、おおらかな
    親友のヨッちゃん。
    ただものじゃない感じが素敵で
    弓子といいコンビ。
    楽しく読めました。

  • 万城目学さんの作品はタイトルから世界観が難しそうでこれまで読んだことがなかったが、表紙のイラストとタイトルに惹かれて思わず手にとってしまった。
    前半は弓子とヨッちゃんの掛け合いが面白いことに加えて、「Q」とは一体なんなのかという謎が頭の中に常にあり、サクサクと読みやすかった。
    後半は一転して「Q」の謎に迫っていく怒涛の展開を見せ始めて、最後までどうなるのかとハラハラしながら読んでた。
    あまりにも弓子が何も考えずに行動を取るタイプなので、途中モヤモヤするところもあったが、最後には弓子の優しさや勇気に賛辞を送りたくなった。
    ヨッちゃんみたいな友達いたら楽しいだろうなぁ...

  • 笑えて泣ける、最高のエンタメ青春小説でした。
    吸血鬼でありながらも普通の高校生として暮らしている弓子は、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない「Q」に出くわす。「Q」は弓子が人間の血を吸わずに17歳を迎えられるか監視をしに来たのだが、誕生日の直前に思わぬ出来事に巻き込まれ……。
    序盤は弓子のほのぼのとした日常生活が微笑ましくクスクス笑いながら読んでいましたが、17歳の儀式を迎える直前に起きた出来事から様相が変わり、一気に物語に引き込まれます。
    ハラハラしながら読んだ先には、温かい感動が待っていました。ストーリーが面白いのはもちろんですが、登場人物が魅力的。親友のヨッちゃんのキュートでユニークな性格がたまりません。
    緊張を軽減させるため、手のひらに「人」ではなく違う文字を書くくだりや、大仏のマスクを被るくだりが最高!続編が楽しみ過ぎです!

  • 万城目氏の小説はなんとなく土地を舞台にしたものが多い気がしますが今回は人でした。というか血を吸わない吸血少女と謎の『Q』のお話。

    吸血鬼は人間にバレないよう社会に紛れて生活している。そして子ども吸血鬼は人間社会に完全に適応した吸血しない吸血鬼になるための儀式に入るが、そこであろうことか人間を巻き込んだ事件に発展していく。

    ちょっと後先考えない行動をとる主人公『弓子』にもやもやするところがあるけれど、そこは主人公、熱いとこもあるし基本は優しい。高校生活と吸血鬼、青春ものからギャグとシリアスも入ったライトな感じで終始楽しく読めました。次回作もありそうな終わりだったので出たら読みたい作品です。

  • 吸血鬼の少女弓子の元にQが突然現れた。血を吸わずに生活しているか確認するらしい。10日間ずーっと一緒で最悪。17歳の誕生日に脱吸血鬼の儀式を受けられるのか?

    ライトでポップな青春ストーリー&吸血鬼の城で繰り広げられる大冒険。あぁ、面白かった。登場人物達のキャラが立っているのもいい感じ。

  • ヨッちゃんマジ良いキャラだー!
    イッキに心を奪われてしまった。

    ときめきトゥナイトのヨーコを彷彿とさせる。

  • 帯通り、女子高生吸血鬼の、“恋アリ、青春アリ、大冒険アリ”な話でした。若さ故の無茶っぷりが良かった。

  • 吸血鬼の女子高生の青春小説!?
    想像はつかないし、しっくりこない組み合わせ‥と思っていたのですが、読み始めたら最初からすっと吸血鬼が普通に暮らす世界観に引き込まれ、どきどきワクワク、楽しい万城目ワールドを満喫しました。
    さすが万城目学さん。
    ぜひ続編が読みたいと思いました。

  • 吸血鬼のJKと、その監視役である"Q"という名の謎のトゲトゲ生命体が織りなす、ファンタジー・青春・冒険小説。

    表紙がキュートだったので気になって読んでみたら、これがなかなか読み易くて面白かった。

    読み始めてから『鴨川ホルモー』と同じ作者ということを知った。
    10年以上前に映画を観て、コメディとして割と好きだった記憶がある。

    てっきり「まんじょうめ」って読むんだと思ってたら「まきめ」なのね。

    吸血鬼と言えば
    血が大好物、陽の光に弱い、十字架に弱い、にんにく嫌い、
    みたいなテンプレがあるが、それらをほぼ完全に克服した世代の吸血鬼が主人公。
    途中まではほのぼの青春系かと思ってたが、とある事件が起きてからは一気にシリアスな感じに…
    なんか『鴨川ホルモー』もそんな感じだった気がする。多分。

    青春パートがただただ楽しそうで羨ましかった。
    読後感もスッキリ爽やかで、一味変わった青春物が読みたい人におすすめ。

  • 馬鹿らしいまでに非現実的ながら、妙なリアリティを持って展開される日常生活というのが、万城目学の真骨頂だが、これは流石に吹っ飛びすぎでイマイチ。まあ、暇つぶしにはこれくらいがちょうどいいとしたものか。

  • 現代に生きる吸血鬼の女子高生のお話
    
    --------------------
    見た目は普通の高校生、でも実は吸血鬼。
    平穏な日々を送る嵐野弓子のもとに「Q」が出現、試練と冒険の幕が開く!
    
    吸血鬼の一族である嵐野家。でも、現代の吸血鬼は人間社会に溶け込んでいて、人の血を吸うなんてもってのほか! 嵐野家の一人娘・弓子は親友のヨッちゃんと楽しい高校生活を送っていたが、ある朝突然「Q」というトゲトゲのばけものが出現。弓子が17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人の血を吸わないか監視に来たと言うのだが……。
    「Q」にまつわる秘密、親友の恋の行方、そして巻き起こる大騒動の結末は……!? 
    ミラクル吸血鬼ストーリー!
    --------------------
    
    不思議な力を持つ家系の高校生の物語という点では、「偉大なるしゅららぼん」に近いものを感じる
    
    吸血鬼という存在と、色々と課せられているルールが、物語が進むにつれて少しずつ明かされていく
    
    現代で吸血鬼として生きていくためには、不老不死を手放す代わりにデメリットを軽減する「儀式」
    その儀式を受ける事ができるのは、17歳まで人の血を吸った事がない者
    ウニのような外見で突然現れた「Q」は弓子が17際になるまでの10日間の監視役
    過去に血を吸ったことがあるのであれば、血の渇望で10日間も我慢できないという
    
    これまで通りに日常生活を送ろうとしていたところ、友人とのダブルデート中にバスの事故に遭ってしまう
    瀕死の友人を助けるために、血を吸って眷属にすしようとするが……
    
    
    弓子は結構迂闊
    自分では気をつけているようだけど、Qから指摘されているように、絶対に誰にも見られていないか確認しているわけでもない
    しかしまぁ、そんな力を持っていながら普通の生活を送りつつ、むしろ目立たないように行動できる自制心はあるようだけどね
    
    序盤は結構コメディで面白く読める
    中盤の「血を吸ったはずなのに、何故吸ってない事になっているのか?」という謎が提示されてからはシリアス度が増してくる
    それでも所々にユーモアを感じる描写もある
    佐久との吸血鬼の常識のすれ違いなんてそんな感じ
    そもそも、ヨッちゃんに対しては吸血鬼であることを隠さなければいけないという状況だからこそ、無理筋の誤魔化し方になるわけで
    その設定がいいのだろうな
    
    あと、使われてるネタの対象層が結構中年以上向け
    AKIRAの横滑り停止とか、司馬遼太郎とかね
    まぁ、私としてはかなり直撃世代だから面白いけど、若い子は理解できるのだろうか?
    
    
    どうやら続編があるらしいけど
    あの終わり方からどう続くのだろうか?
    それとも、他の子が主人公になるとか?
    まぁ、文庫化待ちですね

  • 万城目学のあの子とQを読みました。

    今年17歳になる女子高生、嵐野弓子の物語でした。
    弓子は普通の高校生活を送っていますが、実は吸血鬼で17歳になるときに儀式を受けなければならない定めなのでした。

    万城目学の物語は荒唐無稽ではあるけど、荒唐無稽なりに論理は通っているイメージがありました。
    しかしこの物語では登場人物が記憶を消されてしまうという設定のため、読者側でも実際に何が起こったのかがわからないのでフラストレーションがたまります。
    ちゃんと読者に分かるように種明かしをしてほしかった。

  • JKの吸血鬼

    能力を隠して
    バレないように
    人間社会に溶け込んで
    人を襲わない

    血を吸わないから不死でもない

    なんかすっごく苦労をしているけど、
    報われる時とかあるの?

    そんな現代の吸血鬼たちのおはなしですが、
    万城目さんの手にかかれば
    こんなに面白くなるんだ

    次作も楽しみ

  • 久しぶりの万城目ワールドを堪能しました。不思議過ぎて展開が読めないです。弓子とQの関係性が良いですね。
    吸血鬼青春小説でした。とても良い青春でした。

  • 読みやすい一人称。
    もうすぐ17歳になる高校生の吸血鬼が人間の世界で暮らす青春劇。と思いながら読み進めていた。実際にそうだった。親友との何気ない会話や休日のイベントなど。
    それがQ激にミステリーになっていく感覚。読みやすくて面白い。
    ただ、最後は読者に委ねる感じのふわっとした終わり方。
    これはこれであるあるな締め方だけどもう少しだけ掘り下げてもよかった気がする。
    余韻と物足りなさは紙一重なので難しいけど。

  • おそらくしゅららぼん以来の万城目学。
    ゆるーい吸血鬼一家に訪れる事件。
    高校生の弓子は吸血鬼。もちろんママもパパも。
    普段は能力を隠してひっそり生活しています。
    人間社会に上手く溶け込んでいます。
    太陽の光もニンニクも克服。
    なんなら吸血しなくて大丈夫。
    成人の儀式みたいな儀式の見守りとしてやってきたQとの不思議な友情。
    弓子の混乱もQも気持ちもちゃんと伝わりました。
    エターナルのサクが低身長な理由に納得。

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著者プロフィール

1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。2024年、『八月の御所グラウンド』にて第170回直木賞受賞。ほか小説に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『バベル九朔』『ヒトコブラクダ層戦争』『六月のぶりぶりぎっちょう』など、エッセイ集に『ザ・万歩計』『ザ・万遊記』『万感のおもい』などがある。

「2025年 『新版 ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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