邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルⅣ (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101207247

作品紹介・あらすじ

明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった! 異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を探ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社……。ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた本当の日本史が、あなたの眼前に現れる。

感想・レビュー・書評

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  • 明治維新、鳥取県が島根県に吸収され復活した際に消えた阿久仁村。阿久仁村遺聞に隠された秘密。那智が調査する「邪馬台国」と廃村の謎。講座の生徒を装い三國に近づく榊原。阿久仁村遺聞を那智に渡した越名の豹変。冬狐堂・宇佐見陶子の調査。越名にかけられた後催眠。チベットへの第二皇軍派遣計画。出雲の国の国譲り。

  • 先生が亡くなってからパートナーの女性が紡いだ物語。このシリーズ初の長編でしたミクニの成長が感じられて良かった

  • シリーズ④長編。明治初期、突然地図から姿を消した阿久仁村。魏志倭人伝や邪馬台国を絡めつつ、古書『阿久仁村違聞』を頼りに島根と鳥取の県境にあった阿久仁村跡、吉備津神社などのフィールドワークにより、その謎に迫る。何者かによる妨害や、殺人事件といったミステリと共に、スケールの大きい謎解きを堪能。ラストの蓮丈による邪馬台国の考察がおもしろい!今作では内藤さんが逞しく見えた。

  • 異端の民俗学者が、ついに邪馬台国を考察する。
    骨董商が持ち込んだ古文書の謎から壮大に展開するシリーズ初長編とあって、期待が膨らんだ。

    途中で作者が亡くなってしまった作品だが、書き継いでくださったお蔭で最後まで楽しめる。
    もっと読みたかったなぁと思うシリーズ。

  • ミステリ  民俗学

  • 明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった! 異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を追ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社……。ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた真の日本史が、あなたの眼前に現れる。
    (2011年)

  • 北森鴻4作品目

    蓮丈那智シリーズとして続けて読みました。

    異端の視点からの考察の数々が今回も面白かったです。

    600ページ強と長いですが、次々に新発見が出るので中だるみせず読めます。
    これまでは短編でしたが、長編ならではの深掘りにも満足です。

    ただ本作は北森鴻「旗印 冬狐堂 狐闇」の続編としての位置付けもあるらしく、読み始めてから後悔…

    みなさんお気をつけてください。

  • 阿久仁村
    卑弥呼
    邪馬台国

  • 明治時代に忽然と消失した村が残した文書「阿久仁村遺聞」を入手した異端の民俗学者・蓮丈那智がその文書にまつわる謎を助手・内藤三國、佐江由美子を含む仲間たちと追っていくうちに新たな事件に遭遇するという長編です。村の消失、文書は何故記録されつつも隠されていたのか、また那智の抱えている邪馬台国の謎(考古学ではなく民俗学での)も合わせて解き明かされていく内容です。那智たちの研究と平行して起こる現在の事件もあるのですが、今作は現在の事件の謎ときと幕引きがアッサリで村の消失と邪馬台国に関する謎に重きが置かれているように感じました。

  • 5

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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