- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101207247
作品紹介・あらすじ
明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった! 異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を探ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社……。ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた本当の日本史が、あなたの眼前に現れる。
感想・レビュー・書評
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異端の民俗学者が、ついに邪馬台国を考察する。
骨董商が持ち込んだ古文書の謎から壮大に展開するシリーズ初長編とあって、期待が膨らんだ。
途中で作者が亡くなってしまった作品だが、書き継いでくださったお蔭で最後まで楽しめる。
もっと読みたかったなぁと思うシリーズ。 -
ミステリ 民俗学
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明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった! 異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を追ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社……。ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた真の日本史が、あなたの眼前に現れる。
(2011年) -
北森鴻4作品目
蓮丈那智シリーズとして続けて読みました。
異端の視点からの考察の数々が今回も面白かったです。
600ページ強と長いですが、次々に新発見が出るので中だるみせず読めます。
これまでは短編でしたが、長編ならではの深掘りにも満足です。
ただ本作は北森鴻「旗印 冬狐堂 狐闇」の続編としての位置付けもあるらしく、読み始めてから後悔…
みなさんお気をつけてください。 -
明治時代に忽然と消失した村が残した文書「阿久仁村遺聞」を入手した異端の民俗学者・蓮丈那智がその文書にまつわる謎を助手・内藤三國、佐江由美子を含む仲間たちと追っていくうちに新たな事件に遭遇するという長編です。村の消失、文書は何故記録されつつも隠されていたのか、また那智の抱えている邪馬台国の謎(考古学ではなく民俗学での)も合わせて解き明かされていく内容です。那智たちの研究と平行して起こる現在の事件もあるのですが、今作は現在の事件の謎ときと幕引きがアッサリで村の消失と邪馬台国に関する謎に重きが置かれているように感じました。
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5
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民俗学蓮丈那智シリーズ。久しぶりにシリーズを読んだ。
今まで短編だったので長編が良いと思っていたが、民俗学の長編はそれはそれで難しいものだなと感じた。
民俗学を知らなくても読む事ができ、しかも面白いと思わせるの、北森先生すごいです。
たたらの話、製鉄集団面白い。
北森先生は本作品執筆中に亡くなられ残り1/3を別の人が意思をついで書いたらしい。
残念です。 -
未完の遺作を、パートナーが完成した作品。
うーん。
那智とミクニのパワーバランスがちょっとな。
まぁそこのところは、本筋とは関係ないんだろうけど。
で、邪馬台国は?って話。
今更邪馬台国、って感じはあったのだけど、さすが北森鴻は目の付け所が違う。
感心しきりなのであった。
にしても、わけのわからない、ってことの恐ろしいこと。
というか、わからさないようにされているものに対峙することの恐怖か。
<故意に隠す>ということは、もうそれだけで負の領域におかれるということなのかもしれない。
面白かった。