ご破算で願いましては みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2017年6月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784101209517

みんなの感想まとめ

兄妹の絆と人情が織りなす物語が展開される中、事故で両親を失った16歳の妹・お瑛と兄・長太郎が、周囲の助けを借りて店を営む姿が描かれています。物語は全6編からなり、最初は温かい人情話として始まりますが、...

感想・レビュー・書評

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  • 事故で両親を失うとともに破産し二人きりになった兄妹。周囲の助けを受けて全品38文の店を開業するが、能天気な兄に振り回される妹。6編とも人情噺のような雰囲気があるが、徐々に違和感が増して疑問が湧いてくる。店を開業する援助をしてくれた人が実は敵方だったり、引き取って育ててくれた大恩人が敵方の指示を受けていたり。いつも不在の兄が実は破産の元凶だったり。ミステリの要素を持ちつつ、最後の章で敵とも和解し大団円。
    全て丸く収まってよかった、と思ったらシリーズはこの後も続いていたんですね・・

  • 最近時代小説が多く、梶よう子さんの作品も楽しみながら読んでいます。
    この話は、 16歳のお瑛が、みとやという、今の100均ショップを、兄の長太郎と営みながら、進んでいきます。
    5年前に、永代橋が落ちて、両親が亡くなり、店も借金に取られ、二人きりになったのです。しかし、元奉公人の益治やお加津さんに助けられ、頑張っているのです。
    6話からなります。最初は、可愛い楽しい人情話で、あまり手が込んでないように思ってました。
    しかし、6話目で、かなり進展がありました。お世話になってた益治は、実は叔父で、しかし妾腹だったので疎まれていて、恨まれていたのです。色々真相がはっきりしていきます。
    最後はなんとか、おさまります。
    人情味のある話で良かったです。

  • 江戸時代の百均ショップのような三十八文て食べ物以外を扱う店、みとや。
    永代橋の崩落で両親を亡くした兄妹の物語。

    本当に江戸時代にはいろんな商売が、あったんだなぁとある意味感心。

    そこで出会う色々な出来事は、現代と変わりなくて。

    次の巻も読むのが楽しみ(^^)

  • 江戸の柳橋界隈が舞台は初めてだったけど、もうちょい街の違いを知りたかった。毎回の長太郎が仕入れる品物の曰く付きから物語始まるので、そういう安定感が好きかも、同時に死んだ両親、借金、叔父と判明した増次が暗躍してこれから出て来ると思いきや。出てくるの早かったよ、お加津も隠し事をしていたけど、うーむゴールはお店再建でいいのかな。あと御隠居が火盗改めって相当凄い人物だったよ、亡くなった中村吉右衛門さんを悼みます

  • 主人公は、櫓を握ると人が変わったかのように逞しくなったり、武家の姫になりきってみたりで、なかなか勇ましいようにも見えますが、両親の事故があった橋にずっと渡れないでいることからすると、本当は両親の死を受け入れることができなくて自分を保つのでいっぱいいっぱいなのかもしれないと思いました。

    3つの切なさがある「我が待つ君」の章が印象に残りました。

  • 気楽に読む現代風時代小説。ハンドルを握ると性格が変わる人っているよなあと。続編を読みたいかというと、暇があってそこに本があったら読む感じ。

  • 永代橋の崩落事故で、両親を亡くしたお瑛。
    今は、兄の長太郎とともに、江戸の百均ショップ、
    なんでも三十八文の「みとや」を切り盛りする。

    今でも、橋が渡れないお瑛だが、
    その代わり、猪牙舟を漕がせたら、「ハンドルを握ったら
    人が変わる」のように、鬼の形相、すごいスピードで、
    櫓を巧みに操る、娘船頭に。

    実家の「濱野屋」を再興するといいながら、
    若旦那気質が抜けず、ふらふらと少々頼りない兄と、
    しっかり前を向いて生きようとするお瑛の
    心温まる物語。

    二人ぼっちになったお瑛と長太郎を、助け、
    面倒をみた料理屋の女将、お加津や、
    元火盗改方のお頭で、今はご隠居の森山孝盛らの
    あたたかい目に見守られながら、
    叔父の悪だくみや、幼馴染の悪意をかわし、
    乗り切っていく。

    健気なお瑛と、のらりくらりとしながら、
    お瑛を大切に思う長太郎の兄妹愛に、心をつかまれる。

  • 三十八文均一の店『みとや』の『お瑛』は、小物問屋を営んでいた両親を橋の崩落事故で亡くしてから、兄の『長太郎』と暮らしている。いずれ両親の店の看板を上げようと志してはいるが、風来坊の兄は少し心もとない。しかもたびたび曰くありの商品を仕入れてきて…

    今でいう『百均』の元祖。二文のおつりがすごく値引きされているように感じるなんて、本当に今も昔も変わらないんだなと、感じる。
    品物にまつわる謎解きと、江戸の人情やほろ苦さ、お瑛が生き生きと船を操る様などが楽しめた。

  • 内容(ブックデータベースより)

    お江戸の「百円均一」は、今日も今日とててんてこまい!

    看板娘の妹と若旦那気質の兄のふたりが営む

    人情しみじみ雑貨店物語。

    令和6年5月29日~31日

  • 最後の急展開には引き込まれたけど、それまでがどうにもなかなか読み進まなかった
    面白くないわけではない、かと言って続き気になる!とはならない
    でも最後ちょっと面白かったから続編は読んでみようかな、って感じの話です

  • 江戸の町にある38文屋、今でいう百均を舞台にした兄妹の物語。
    面白い。

  • 年末を前に図書館で借用。
    グイグイと読み進める、という感じには最後までなりませんでした。

    江戸時代の100円ショップ三十八文売りの『みとや』を営む兄妹の連作。登場人物はそれぞれ面白いし興味深いんだけど、何かが足らない。

    この作者の他の作品も図書館で借りてるので読んでみます。

  • 江戸時代の今でいう100均で商売をしてるお瑛の話。
    ヘンテコな物を仕入れてくる憎めない、そして妹思いな兄が良いし、
    駿河台のご隠居様があらわれると
    待ってましたって気分になる。
    まぁ水戸光圀みたいに活躍するわけではないけども。
    ご隠居様、誰なんだろうとワクワクしてたけど、
    私の知識不足で名前見ても誰それ?だった(笑)

  • 10

  • 裏表紙の内容紹介で「能天気な兄が仕入れてくるのはいわくつきの品物ばかりで…」と書いてあったので不気味で恐ろしいミステリー要素満載の内容かと思ってしまった。

    仕入れが風来坊、兄の性格が能天気というのも違う気がする。第二弾はもういいかなという感じです。

  • お兄さんの仕入れ先が、謎。

  • シリーズ。兄妹。お店。
    『波』にて?

  • 両親を亡くしたお瑛が兄と立ち上げた店は
    商品が全て38文均一だから「みとや(3・10・8)」。

    兄が仕入れるいわくつきの品物とそれをめぐる人間模様描く。

  • ちょいミステリーちっくなお江戸のお話し。何か毎回可愛くてほっこりします。

  • 曰く付きの品ばかり仕入れるとあるので、妖怪とか霊がらみと思ったら、そういう物騒なことではなかった。三十八文均一で採算とれてなさそうだけど、表紙の絵を見ると楽しそうなお店。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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