ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101209517

感想・レビュー・書評

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  • 事故で両親を失うとともに破産し二人きりになった兄妹。周囲の助けを受けて全品38文の店を開業するが、能天気な兄に振り回される妹。6編とも人情噺のような雰囲気があるが、徐々に違和感が増して疑問が湧いてくる。店を開業する援助をしてくれた人が実は敵方だったり、引き取って育ててくれた大恩人が敵方の指示を受けていたり。いつも不在の兄が実は破産の元凶だったり。ミステリの要素を持ちつつ、最後の章で敵とも和解し大団円。
    全て丸く収まってよかった、と思ったらシリーズはこの後も続いていたんですね・・

  • 江戸時代の百均ショップのような三十八文て食べ物以外を扱う店、みとや。
    永代橋の崩落で両親を亡くした兄妹の物語。

    本当に江戸時代にはいろんな商売が、あったんだなぁとある意味感心。

    そこで出会う色々な出来事は、現代と変わりなくて。

    次の巻も読むのが楽しみ(^^)

  • 江戸の柳橋界隈が舞台は初めてだったけど、もうちょい街の違いを知りたかった。毎回の長太郎が仕入れる品物の曰く付きから物語始まるので、そういう安定感が好きかも、同時に死んだ両親、借金、叔父と判明した増次が暗躍してこれから出て来ると思いきや。出てくるの早かったよ、お加津も隠し事をしていたけど、うーむゴールはお店再建でいいのかな。あと御隠居が火盗改めって相当凄い人物だったよ、亡くなった中村吉右衛門さんを悼みます

  • 最後の急展開には引き込まれたけど、それまでがどうにもなかなか読み進まなかった
    面白くないわけではない、かと言って続き気になる!とはならない
    でも最後ちょっと面白かったから続編は読んでみようかな、って感じの話です

  • 江戸の町にある38文屋、今でいう百均を舞台にした兄妹の物語。
    面白い。

  • 年末を前に図書館で借用。
    グイグイと読み進める、という感じには最後までなりませんでした。

    江戸時代の100円ショップ三十八文売りの『みとや』を営む兄妹の連作。登場人物はそれぞれ面白いし興味深いんだけど、何かが足らない。

    この作者の他の作品も図書館で借りてるので読んでみます。

  • 江戸時代の今でいう100均で商売をしてるお瑛の話。
    ヘンテコな物を仕入れてくる憎めない、そして妹思いな兄が良いし、
    駿河台のご隠居様があらわれると
    待ってましたって気分になる。
    まぁ水戸光圀みたいに活躍するわけではないけども。
    ご隠居様、誰なんだろうとワクワクしてたけど、
    私の知識不足で名前見ても誰それ?だった(笑)

  • 10

  • 裏表紙の内容紹介で「能天気な兄が仕入れてくるのはいわくつきの品物ばかりで…」と書いてあったので不気味で恐ろしいミステリー要素満載の内容かと思ってしまった。

    仕入れが風来坊、兄の性格が能天気というのも違う気がする。第二弾はもういいかなという感じです。

  • お兄さんの仕入れ先が、謎。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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