ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2022年4月26日発売)
3.77
  • (20)
  • (45)
  • (38)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 409
感想 : 29
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784101209722

作品紹介・あらすじ

女性刑事が命を絶った。彼女を死に追いつめたのは、伊豆倉陽一。問題を起こし続ける不良警官だ。そして、陽一の父、伊豆倉知憲は警察庁長官の座を約束されたエリートだった。愚直なまでに正義を貫く相馬美貴警視と、非合法な手段を辞さぬ“ドッグ・メーカー”黒滝誠治警部補。ふたりは監察として日本警察最大の禁忌に足を踏み入れてゆく。父と息子の血塗られた絆を描く、傑作警察小説。

みんなの感想まとめ

警察組織の腐敗と権力の闇をテーマにしたこの作品は、女性刑事の自殺をきっかけに、正義を求める主人公たちが危険な真実に迫る姿を描いています。主人公の黒滝誠治と相馬美貴は、隠蔽された事件を追い、警察内部の問...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドッグ・メーカーの続編。主人公の黒滝誠治、その上司の相馬警視や白幡部長、井筒は今作ももちろん登場して個性を光らせている。深町秋生さんの作品はシリーズ化していて、映画やドラマになっている物も多いのでこちらも映像化しても面白そう。

    前作、ドッグ・メーカーと呼ばれている黒滝の手口を読んだ時のインパクトに比べると今作は控えめ。(ドッグ・メーカーとは情報提供者に仕立てる為にあの手この手で弱みを握って、首輪をつける事)
    合鍵を作って家に侵入したり、不倫現場を押さえたり、警察がそこまでやるの?な描写はなかった。

    言動は激しくても正義の味方になりかわったように思えるのは白幡の犬と化してしまったからだろうか…

    とはいえ今作も面白く、白幡の裏切りの展開や最後の締め方も良かった。次作があるのか、ないのか。次作をにおわせる締め方ではあるけど、個人的には続きは読者の想像に任せるのがいいなと思った。
    『ヘルドッグス』シリーズも3部作でストーリーを完結させるより、みなまで語らず1冊目で終えてほしかったな。面白いには面白いが。

  • 久々の深町。
    ドッグ・メーカーのシリーズ化か。
    今回も黒滝の機転と行動力と暴力が炸裂する。
    ちょっとスーパーマン的になっている。
    まあでも一気に安心して読ませる手腕はさすが。
    次の敵はどんな感じ?と期待させるシリーズになるか。

    作品紹介・あらすじ
    女性刑事が命を絶った。彼女を死に追いつめたのは、伊豆倉陽一。問題を起こし続ける不良警官だ。そして、陽一の父、伊豆倉知憲は警察庁長官の座を約束されたエリートだった。愚直なまでに正義を貫く相馬美貴警視と、非合法な手段を辞さぬ“ドッグ・メーカー”黒滝誠治警部補。ふたりは監察として日本警察最大の禁忌に足を踏み入れてゆく。父と息子の血塗られた絆を描く、傑作警察小説。

  • 感想
    これ系の警察の上層部は暗い部分がある小説をよく目にするが本当だったら怖いなぁ。

    官僚は足の引っ張り合いばかり!?真面目に働いてる人は報われないのかな。


    あらすじ
    ドッグ・メーカーこと黒滝と相馬美貴は警察庁の監察官だ。数ヶ月前に波木巡査が自殺した。その原因は、同僚の伊豆倉による強姦だ。波木は強姦を訴えたが、警察庁次官を父に持つ伊豆倉は素知らぬ顔で同僚も見て見ぬフリ。それに絶望し、自殺した。

    美貴は上司の白幡からの命令でその事実を追う。伊豆倉陽一を追うと派手な金遣いが明らかになり、医師の弟にタカっていることがわかる。

    その後、陽一が入れ上げているホステスを尾行し、彼女が中国のスパイと会っていたことが分かる。そこには陽一が所属している公安の外事二課がはっており、黒滝たちは外事二課とことを構えることになる。黒滝は二課が放った右翼を退け、ホステスを助ける。

    白幡は、美貴と一緒に伊豆倉次長と公安の永守と対峙する。白幡は伊豆倉と出世を土産に手打ちしようとする。永守の指令で右翼が動き、黒滝とホステスを襲撃するが、失敗する。黒滝は、永守が確保している陽一の在り方を聞き出し、助けに入る。

    伊豆倉親子は警察を去るが、お咎めなしだった。

  • 観察の闇が深すぎて主人公の狂気が少し薄まったようにも感じますが、変わらずに面白いです。これは物語ですが、実際の警察内部がこんなに闇がないことを祈るわ。

  • 深町秋生『ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治』新潮文庫。

    警察の身内でさえも飼い犬に仕立て上げるドッグ・メーカーと恐れられる黒滝誠治を主人公にしたハードな警察小説シリーズの第2弾。

    今回もまた警察組織の腐敗と対決することになる黒滝。最後の最後まで、読み応えがある作品だった。

    有能な若手女性刑事・波木愛純が飛び降り自殺する。警察は内務調査の結果、ただの自殺として処理する。

    しかし、警務部長の白幡一登から再調査の指示を受けた黒滝誠治が強引な方法で警察関係者が隠蔽していた波木の遺書を手に入れる。遺書によると波木は上司の伊豆倉陽一にクスリを盛られ、レイプされていたことが浮かび上がる。陽一の父親、伊豆倉知憲は警察庁長官の座を約束されたエリートだったのだ。

    黒滝は上司の相馬美貴と共に危険を省みずに正義のために警察組織に牙を剥く。

    警察に限らず組織というのは上に行けば行く程に権力が集中し、その権力を己れの本来の力だと勘違いするところから組織の腐敗は始まる。権力というのは下に命令するだけと勘違いし、自ら汗をかいて働くことを止め、責任を果たさないようになる。権力は肩書きのオマケに過ぎないのに、下に仕事を垂れ流すのが仕事と勘違いするのだ。日本社会ではよくある話。

    本体価格710円
    ★★★★★

  • いくら警察トップの息子だからといってここまでのポンコツ不良警官を庇うものなのかなと思わずにはいられなかった。ソトニとの駆け引きや白幡の妖怪じみた寝業師振りには唸ってしまった。十分に楽しめたけど、伊豆倉側の私兵が弱すぎて前回よりはスケールダウンしちゃったかな。

  • 警視庁人事一課監察係のアウトローな警部補とその上司の正義感の強い女性監察官が、警察庁次長の息子の不良警官とそれを取り巻く組織悪に対峙する。
    監察という部署を舞台としながらハードボイルドなキャラと展開という異色の警察小説で、なかなか面白かった。

  • 再読

    ドラマ化したら面白いと思った。
    読む分には、もう少し深さが欲しかったかな。
    でも、シリーズものらしいし
    キャラクターの深掘りや変化は
    これからなのかもしれない。
    本棚から引っ張り出して再読読むということは
    大変面白いと感じていたのですね。
    期待もあって高評価です。

  • 主人公が普通の正義の味方という感じになってきた。ややもの足りない。

    • アンシロさん
      masatora4さん、はじめまして。
      正義の味方になっているってのは自分も感じました。前作は首輪を着ける為に何でもありでしたね。
      masatora4さん、はじめまして。
      正義の味方になっているってのは自分も感じました。前作は首輪を着ける為に何でもありでしたね。
      2024/11/16
  • シリーズ第2作。問題を起こし続ける不良警官伊豆倉陽一のせいで女性警官が命を絶った。しかし伊豆の父親は警察庁長官候補。周囲が動くに動けない状況に足を踏み入れたのは正義を貫く相馬美貴警視と手段を選ばないドッグ・メーカー黒滝誠治警部補だった…。白幡部長の存在感は半端ない。登場人物の個性と動きのある展開が次回への期待を持たせる。

  • 面白かった!
    ★4.5
    完璧そうでまだまだな美貴と、ドッグメーカー黒滝

    次はあるかな
    次が楽しみ

  • 前作からのシリーズ作。一応前作も読んだが余り覚えて無いが前作の方が面白かった感じ。やはり最初のインパクトが強く感じたからだと思う。

  • 深町にしては柔らかい

  • こちらの方が八神シリーズより好き。どの場面もワクワクした。白幡と敵対する日は来るのかな。

  • アウトローの刑事、キャリアの権力争い、正義より派閥への忠誠と保身を重んじる公安など、よくあるテーマにしては(だからそこ?)それなりに面白く読めましたが、鈴峯氏のシリーズが持つパワーには及ばないかな。

  • 3.8

  • 前作に比べるとずいぶん小さくなってしまったなぁ、という印象が強くなった。緊迫感やスリル、暴力的な描写がどこか大人しくなってしまった。拍子外れだった。

  • 警視庁人事一課監察係・黒滝誠治シリーズ。

    「ドッグ・メーカー」の続編。シリーズ化されたら良いな、と思っていたので嬉しい。黒滝自身、えげつないところがあるけど、前作よりはまともな正義感が出てきてダークさよりもヒーロー感が増しているような。まぁ、相手が同情の欠片すら湧かないような連中だからかな。今作はとりあえず白幡の狸っぷりが圧倒的で、展開がどう転んでいくか最後まで予測がつかない。面白かったデス。

  • 69クズと正義と偽の権力との戦い、まあ小説やから負けるはずないねんけど。ちょっとダークな勧善懲悪かな。まほろさんの作風にもちょっと似てます。三作目もお願いします。

  • 単純な勧善懲悪でないのがいい。

全26件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深町秋生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×