蟻地獄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 243
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101212418

作品紹介・あらすじ

二村孝次郎は、親友の修平と共に一攫千金を目論み、裏カジノに乗り込む。大金を手に入れたかと思いきや、イカサマは見破られていた。 5 日後までに300万円を差し出さなければ、人質にとられた修平は殺される。金をつくるため、孝次郎が向かった先は、青木ケ原樹海。19歳の青年は奔る! 地獄から生還するために─。圧倒的筆力で読む者を欺く、超弩級ノンストップ・エンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • お笑いコンビインパルスの板倉俊之さんの本。かなり分厚くて内容もあらすじを読んでかなりのハードボイルドだと思ってたけど読んでびっくり。
    カジノでイカサマをしたのがバレて友人を人質に取られお金を工面するために主人公が向かったのは青木ケ原の樹海だったー。ってなんでだろう?って思ってたけど
    めちゃめちゃおもしろかった。
    伏線回収もバッチリで可能性ゼロのような状態からの脱出、続きが気になり一気読みだった。
    もちろん表紙が主人公の彼なんだけど、つい、というかどうしても主人公は板倉さんの容姿で読んでしまうよね(笑)
    処女作のトリガーも読もう❢

  • 蟻地獄
    板倉俊之

    ∞----------------------∞

    主人公にはところどころで気の毒だなぁと思ったりはしたけど、それもこれも悪どいことに乗った本人が悪い。それでも色んな目にあって、人殺しをしそうな勢いでいて踏み切れないのは心底悪いやつでは無いんだろうな。目玉をえぐり出すとか自殺志願者の命を使うとかも結局は人から誘導された考え方だし。

    自殺志願者の中にいた殺人犯との会話はやけに説明的で、ちょっとこのシーン長いなと思いながらもなんか笑えた。

    とにかく誰も死なないで良かった。お金に関してはプラマイゼロ。ワインは勿体なかった。体を張った冒険物語ってことでしょうか。

    2023/11/12 読了

  • めちゃくちゃ分厚くて、板倉さん…こんなのも書けるの?と心配になったけど、ハードボイルドで面白かった!
    続編希望

  • 序盤は主人公のクズさに、イライラして、読み進めることができなかった。一気読みってかいてあるの嘘じゃんって思ったが、中盤以降は一気読み。楽しめた。どうしても板倉がちらついてしまうから、伏せてほしいような、ほしくないような。そのため主人公の若さが薄れた。

    しかしまあ、話しながらスマホ操作したり、みずのんだり、できるものなのかな。

    絶妙なタイミングでの伏線回収も楽しかったです。自作も期待。

  • ストーリーは面白かった。文章が少しリズムが悪いと感じてしまった。もちろん個人の好みなので人によりけりかな。

  • 芸人・板倉さんが書いたという興味本位のみで手に取ったが、読み始める前は「非小説家が書いた小説」って事で、正直どこかでナメてた部分があった。が、読んでみると「さすが」の一言。芸人さん(特にネタを作るほう)も物書きという点ではプロという事に気付かされた。本編後の解説でも道尾秀介さんが、そんな思った通りのことを分かりやすく書いていた。
    中身でいうと、各シーンをかなり丁寧に描いていて、少し字数を割きすぎだなと感じる箇所はいくつかあったものの、情景の説明の仕方がかなり上手く、画がハッキリと見え没入感が高かった。黒幕との「種明かし合戦」の場面は、ちょっと喋らせ過ぎかなとも思ったが、でもそれもミステリー小説あるあるの空気感の感じもして、板倉さん、本当に小説好きなんだな、という感じがして好感が持てた。

  • 2023.11.09 図書館

  • お笑い芸人だからと言ってバカにできない、素晴らしい作品だった。時にはハラハラさせ、時にはホッとさせて、場の臨場感をより正確に捉えることができる言葉の扱い方がうまい。さすが芸人である。

  • 説明が過多気味か

  • この著者は本業がお笑い芸人さん。
    帯で作家・道尾秀介が大絶賛だったので手に取ったけど
    楽しめました
    600ページ弱の長編ですが、字がちょっと大きいかな
    と感じました
    テンポよく読めストーリーもおもしろかったです

    作家としてもやっていけるのでは?

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著者プロフィール

吉本興業所属。お笑いコンビ「インパルス」のすべてコントの作・演出を手掛けている。2009年、初の小説『トリガー』を発表。その他の著作に『蟻地獄』『機動戦士ガンダムブレイジングシャドウ』『月の炎』シリーズなどがある。

「2021年 『鬼の御伽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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