BRAIN VALLEY〈上〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.40
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本棚登録 : 403
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101214313

作品紹介・あらすじ

人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか-。超弩級エンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • アブダクションと臨死体験の原因、ハナの脳の動きの測定方法などは、読み返してもやはり難しくてよくわからなかった。雰囲気だけつかんでおけばよいか。
    アブダクションを科学的に説明したと思ったら、まさかの形態形成場仮説で、やはりSFだったかという。しかし、形態形成場仮説は、内容としてはオカルトとしか思えず、グリセリンの都市伝説も眉唾らしいのだが、シンクロ二シティという現象が想像できないかといえば、ありうるような気もしてしまうので、なんとも面白い仮説だと思う。

  •  小説ではなく学術書を読んでいるような気分になる難しさ。
     この作品の難しいところは作者が科学者だということもあるだろうが、内容を深く理解するには脳科学に関するある程度の知識をもっていなければならないことだ。作者はそこをカバーするために大量のページを割いて説明を入れてくれているものの、本の半分ほどが説明シーンになっているので小説の本質からは少々外れているのかもしれない。
     何はともあれ大体の説明はこの上巻だけで済んでいる筈なので下巻はもう少し読みやすくなっていることを期待したい。

  • 脳内の秘密にも迫りつつ、エンターテインメントとしても非常によく出来た作者渾身の一冊
    臨死体験をした人たちが、天国であったりアブダクションにあったりする理由が、論理的かつ精緻に描かれているのが印象的。

  • レビューは下巻にて

  • 面白かった。
    ちょうど読みたいテーマと合致していた。
    脳科学に関する難解な専門用語が多いが、それもまた興味深く読めた。
    ただストーリー後半はファンタジーよりで、安っぽく感じた。

  • 世界の終わりとハードボイルドアイランドとかと同時期に読んだ記憶があります。
    人間の脳内。そこは海底、宇宙などと同じく人間の探査が及ばない未開の地。 科学考証に唸らせられつつ楽しく読んだなぁ。

  • 人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか―。超弩級エンターテインメント。


    ・レビュー


    SF作品として、ここまで洗練された作品も少ないと思う。
    ノンフィクション学術書を読んでいるようなレベルの豊富な情報量と、それらの密接な関係性をたった一人の作者が書き上げていることに驚く。
    前作『パラサイト・イヴ』と同様、学問に興味のない人にとっては目が眩むような専門用語の量であったが、逆に知的好奇心の強い人には、専門的な説明シーンも楽しんで読むことが出来る。
    その内容は「脳・心・記憶・人工知能・人工生命・動物心理・神・エイリアンアブダクション・臨死体験」と、多岐に渡り、しかもそれらが関係ない事象ではなく科学的に結びついてくる。
    科学を持って宇宙人やUFO、神や奇跡をある種の証明に導いているこの作品は、オカルト嫌いの人や、逆にオカルトを信じやすい人にも読んで欲しいと思えるほどに一つの説として完成している。
    主題となっている「神」についての作者の一つの解答も非常に納得の行く面白い説だと思った。「哲学すること」のなかで自分の中の科学と哲学の知識を総動員して神について考えたことがある人には、より結末は解りやすい。
    個人的には、終盤にかけての「アイデンティティ」というテーマも物語のまとまりを演出していて素晴らしいと感じた。

  • 読了。

  • 再読。

  • 科学の高みに到達したものは、却って神の存在を信じるらしい。
    その真偽のほどはさておき、科学の目的が万物への疑問を解き明かすものだとしたら、その極みは森羅万象を創造した神を追求することなのかもしれない。

    テーマがとても嗜好するものだったから、楽しみながら読んでいた。
    参考文献にみられるように、情報量が半端ない。なんか勉強している気分。とはいえ、その大半は理解できず…
    理解不足が故か、物語の核心部分をついに把握することが出来なかった。
    結末もモヤがかかっていて、なんか不満に終わった。

  • 脳みそとはなんぞや?なオカルトちっくなSF小説でした。

  • 脳の中の概念である神を、現実のものとするという話。
    多少こじつけ臭いが、こじつけこそがSFの醍醐味と考えると、これはアリだと思った。

  • NE-100の名前を久しぶりに見つけた。

  • 専門用語が難しくて、最初読むのがつらかったですが、面白かったです。霊と宇宙人が同じだってのがすごいです。

  • 死にゆくとき、人の脳はどんな働きをするのか?
    脳科学者、孝岡護弘が巻き込まれてゆく壮大なプロジェクト。
    臨死のメカニズムを解きあかそうと様々な人々の思惑が交錯します。

  • この本は、表紙のイラストに惹かれて面白そうだなぁと思って買ってみたのですが、実際は内容が脳にまつわるサスペンスホラーで難しかったです。
    脳についていろいろ詳しく書かれているのと、神や宇宙人などのことも書かれていました。とにかく読まなきゃわからない!って感じです^^;

  • パラサイト・イヴと同様に、結構面白かった。まぁ感動するとか、そういう類の面白さではなく、一回読む分には十分面白い作品。たまには違う嗜好で、サイエンス系の小説を探しているときにはおススメ。

  • パラサイト・イヴの著者

  • ちょっと飽きてきた

  • どっかのレビューで人とは違う事をしたい高校生向けと書いてあった。
    評価は賛否両論。パラサイトイブで成功した作者の意欲作だが収拾出来ていないとも言われてる。
    ネタ自体は神と脳についてでとても面白いと思う。
    チンパンジーが出てきて、彼女が神をどう思うか、とか
    いちいち絶対面白い内容の準備を進めていたために、後半の流れが納得いかない人がいるらしい。
    自分の初見は高校生の時で、純粋に楽しかった。SFとして悪い事は決して無い。

  • オススメ!!タイトル通り脳をテーマとした話ですがフィクションとしておもしろい。

  • ハラハラして一気に読んだ記憶はあれど……
    正直なところ同性愛について扱ってる部分でハラハラした……

  • −未読

  • 瀬名さんの二作目。
    デカルト〜から入ったので内容が意外でした。
    アブダクションとか、臨死体験とか、
    眉唾っぽいなぁと思って嫌煙してたのですが
    そういう捉え方もあるのか、と。
    人間は脳の見せる幻影に怯えなければならないのだろうか。

  • 初めての瀬名秀明 本
    お風呂みたいな機械がとても気持ち良さそうに感じた。

  • 脳のメカニズムの話で相当ページを使っているので、
    その辺は興味ない人は読み飛ばしてもいいと思う。
    そのあたりを三行でまとめると、
    ・UFO等不思議現象は脳内で見る幻覚である。
    ・幻覚には良い夢と悪い夢がある
    ・それらの幻覚は分子のレベルで説明できる。

    神と人についての考えが興味深かった。
    この話では、神は『概念』である。

    ヒトは神という超越的シンボルを以って、
    思想を共有し、自己を形成した。
    神という『概念』によって「個」が確立し、
    「全」のうねりとなり、その影響は「個」に還元する。
    神という概念は『創発』のトリガーでもある。
    そして、共有された神が個であるヒトの脳に与える影響が『奇跡』である。
    人は進化するために神を創り、神は人を必要とした。

    物語のクライマックスにて神が降臨します。

  • 上巻。

    テクニカルタームのオンパレード。

  • パラサイト・イブの人

  • おっとこれはカミさんの本棚から紛れ込んできた本だ。
    どこの家庭でもこの傾向はあると思うが、全くジャンルがオーバーラップしない。本代のかさむ事、かさむ事。(書評でなくごめんなさい)

  • 脳みそー!!
    私は脳の働き、とか進化、とか遺伝子、とかを詳しく説明してくれる本が大好きです。(でもあんまり難しくないやつ)
    でもってストーリーも面白くてなおかつ真実みがあれば言うことなし、かな。
    そしてパラサイトイヴの時も思ったのですが、作者はクライマックスで理科系から文科系に頭を切りかえるくせがあるのか、表現を誇張するあまり真実みが薄くなっている気がします。まあ好みなんですが。
    ハナのシーンでは文科脳で感動しました。本気で。

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著者プロフィール

■瀬名 秀明(セナ ヒデアキ)
1968年静岡県生まれ。仙台市在住。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。
1995年に『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。
1998年には『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。
SF、ホラー、ミステリーなどさまざまなジャンルの小説作品に加え、科学・ノンフィクション・文芸評論など多岐にわたる執筆活動を行っている。
2011年に藤子・F・不二雄作品のノベライズとなる『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』を手がけ、大きな反響を集めた。
ほかの著書に『大空のドロテ』(双葉社刊)、『月と太陽』(講談社刊)、『夜の虹彩』(出版芸術社刊)、『新生』(河出書房新社刊)、『この青い空で君をつつもう』(双葉社刊)などが、また近著に『魔法を召し上がれ』(講談社刊)がある。

「2019年 『小説 ブラック・ジャック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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