咲見庵三姉妹の失恋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 82
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101214511

作品紹介・あらすじ

蔵の町、川越。くず餅が人気の和カフェ・咲見庵を営む美人の長女、花緒。ボーイッシュで夢見がちな次女、六花。そして、二人の姉とは母親の違う十六歳の三女、若葉。そんな高咲三姉妹が暮らす家に、父を亡くした少年、薫が居候することに。姉たちはそれぞれに恋の甘さと苦しみを味わい、同い年の若葉と薫は次第に心を通わせていくが──。めぐる季節の中、姉妹が織りなす優しく切ない恋愛模様。

感想・レビュー・書評

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  • 影のある恋愛をする三姉妹+α

    お互いを想い合う姉妹の仲の良さがいい

    ドキドキしたりはしないけれど
    先が気になる4章で構成されている

  • 陶芸作家の父を亡くし、行き場のなくなった薫。葬儀に来ていた亡父の友人・高咲の誘いで彼の家に居候させてもらうことになったのだが、訪ねた高咲家は、高咲の娘たちが住む女ばかりの家だった。
    女嫌いの薫にとって、三姉妹との同居は苦痛でしかなかったのだが…


    成田名璃子さん、初読。
    和カフェ、美人姉妹、そして失恋。甘くてほろ苦い綺麗な話かと思ったら、まるで違っていた。

    それにしても薫以外の大人の男たちが、まぁどいつもこいつも揃って不倫男とは。芸術家の男はみんな倫理観がなくて人たらしなのかと思うほど。
    三姉妹の失恋も、既婚者だの複数恋愛主義者だのが相手で、ぐったり。
    せめて若葉と薫がわかりやすく平凡な恋をしてくれるかと思いきや、それも無く…ほんの少し、若葉の束の間の恋に一服。

    どうにも、波長が合わなかった。

  • 川越の町で咲見庵を営む3姉妹の長女。芸術家で放浪癖がある父が親友の息子を家に住まわせる事になった。3姉妹は何のことかわからずも父の約束事だからと一緒に生活を始める。3姉妹の様々な恋のいくえ。ある日突然昔に置き去りにした母が現れ息子を取り返しに来た。中々面白くて一気に読めた。

  •  成田名璃子 著「咲見庵三姉妹の失恋」、2018.6発行。三姉妹の家に居候することになった美少年の薫。前半はどう展開するのか楽しみで結構期待しましたが、後半読むに連れて、あれって感じで終わってしまいました。私には残念な作品でした。

  • 期待せずに読んだけど、すごく良かった。青春!甘酸っぱい感じ

  • 2020#17

  • 2019.09.22

  •  読みやすい文章が、沁みてきます。

     川越、和カフェ、三姉妹、ひねくれた美少年。ありがちな設定ですが、しっとりした雰囲気で結末もキレイでした。

  • Tぬオススメ本の恋愛もの。
    三姉妹のもとに訪れた女嫌いの薫の話から始まり、次女の六花の話、長女の花緒の苦しい恋、最終章は三女の若葉、エピローグは薫に戻る。
    どの話も切なく胸にくる。
    恋愛モノはハッピーエンドに限るとか思うのだけど、こんなそれぞれの終わりかたも良いよねと思う。
    確かに女子におすすめできる本だと思う。
    あ、あと、なんだか川越に改めて行ってみたくなった。

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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