薬指の標本 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7874
レビュー : 1096
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101215211

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな作品です。
    綺麗で少しゾクゾクして
    温度や空気感がとても伝わってくる。
    情景がはっきりと浮かび
    その世界観に入り込むことができる。
    小説を読むようになった
    きっかけである大切な本です。

  • 「フェティシズム此処に在り!」

    (アリフミ氏)

  • 博士が愛した数式の映画を観て以来とても気になっていた作家、小川洋子さん。何かに導かれる様に、薬指の標本を手に取りました。とても不思議な題材で予想も出来ない内容でしたが、読んで行くうち、安らかな空間と今迄感じた事がないような世界に引き摺り込まれたような自分がいましま。忘れることの出来ない不思議な世界を感じた一冊です。

  • 徹底的に静かで清潔感のある文章。性的な描写も含めて上品。妖しくて美しい独特の世界観に引き込まれてしまう小説です。

  •  恋という言葉も愛という言葉も使わずに、ここまでの表現ができるなんて。大切なものを標本にすることで、自分を解放するという発想もすごい。

  • 不思議な読了感。謎が残ったままでもどかしいけれど、だからこそ物語が自分の中でずっと生き続けるのではないかと思う。

  • 小川作品と初めて会ったのがこちらの薬指の標本で、ここからどんどん小川ワールドにはまっていきました。

    狂気と甘美な美しさが同居している作品です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「狂気と甘美な美しさ」
      小川洋子は色々な顔を持っているけど。秘めた狂気に絡め獲られてしまいました。。。
      「狂気と甘美な美しさ」
      小川洋子は色々な顔を持っているけど。秘めた狂気に絡め獲られてしまいました。。。
      2013/08/02
  • タイトルに惹かれた。

    時間を閉じ込められた標本たちに囲まれながら、
    弟子丸氏に閉じ込められていく「私」。
    古びた標本室、たくさんの標本、浴室のタイル、羽ばたくことのない蝶、
    散らばったタイプ、火傷の少女、黒い靴、
    そうして私は彼に「薬指の標本」を依頼する―

    透明な文章で紡がれる、奇怪で静かな物語。
    読み終わった後に切なく残る甘い痛み。
    この世界観は、小野さんならでは。



    「彼はわたしの標本を大事にしてくれるだろうか。時々は試験管を手に取り、漂う薬指を眺めてほしいと思う。わたしは彼の視線を一杯に浴びるのだ。 」

  • 薬指というのは
    恋における大々的な象徴ですよね。
    という感じで手に取った作品。

     「標本」っていう単語にもなんとなく
     その時の自分と合うものがあったな、そういや。


    わけわからんことはあるっちゃあるけども
    「これはこうだ!」とか
    あまり詳しくは語らないところが
    こっちの想像力っていうんかな、
    そういうのが試されてる感じがたまらなく面白い。

    何より抽象的なものが好きな自分は特に(笑)


     こわいねぇ。

      自分もいっそ「  」してもらうかな


    でもなんというか
    恋ってそういうもんだよね。
    半端じゃなく

     “全身全霊”



    それからこれは二篇の短編集で
    もうひとつの作品の「六角形の小部屋」

    これまた好き。


     どっちのほうが好き?

    と聞かれたらきっと


      こっち

    と答えるでしょうな。

  • ★5です!!この人、いい!!好み!!今まで読まず嫌いでした(笑)
    もうこれからこの人の本全部読むー。
    読み終わりたくない、と思える本、久しぶりに出会いました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「この人、いい!!好み!!」
      チョッと、ネットリした独特の雰囲気がありますよね。表紙デザインも、いつも素晴しくて、それが楽しみでもあります。
      「この人、いい!!好み!!」
      チョッと、ネットリした独特の雰囲気がありますよね。表紙デザインも、いつも素晴しくて、それが楽しみでもあります。
      2013/08/01

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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