まぶた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 262
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101215228

感想・レビュー・書評

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  • 短編8作。
    作品を読み終えるたびに深く重たいため息が出る。
    足りない何か・・・。
    息苦しさを覚えるくらいに濃密な世界。
    この閉塞感が心地よいのだ。

  • 一見、日常的な風景なのに、いつのまにか非現実な世界に入っていることに気づいた。
    小川洋子さんが描く静謐な雰囲気は変わらず。

  • とてもするすると読んでしまうのですけれど、この短編集も確かに小川ワールドでした。
    何度読んでも大好きな「詩人の卵巣」の眠りの描写が、心にひたひたと染み込みます。軽くはなりましたが、不眠症でもあるわたしの眠りの召し使いは何処に…。
    どのお話も死の予感がするのですが、「匂いの収集」の猟奇的な感じも好きです。
    「バックストローク」の、弟の片腕が体から離れていく描写も素敵。
    お話たちの薄暗さが心地好いです。日常を離れられました。

  • 奇妙で、面白いという印象から、「バックストローク」から圧倒を抱き始めた。詩人の卵巣、リンデンバウム通りの双子も圧倒的。死に触れるからこそ生を感じる。喪失、欠損から、いま、ここがあることが分かる。だから文学は偉大だ。

  • 詩人の卵巣に、ぐっときました。

    ひずみにひそむ世界を密やかに書き上げているように思いました。

    小川洋子さんを凝縮した一冊です。

  • いつか読んだ話の、本当のこと

  • 表紙の絵が少し気味悪くてなかなか読めなかった本。

    不思議な雰囲気を持った短編集。
    言葉や物語のそこかしこに魅せられるものが散らばっている。

  • 短編集です。収録作品「バックストローク」が大好きで、何回も読んでいます。他の作品も素敵なものばかりです。

  • 小川洋子さんの作品は、いつもどこか秘密めいた雰囲気が漂っている。ハムスターの描写は、少しだけ怖かった。

  • 現実と非現実の狭間にあるリアリティを書いた短編集。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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