海 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.62
  • (105)
  • (236)
  • (237)
  • (40)
  • (8)
本棚登録 : 1920
レビュー : 226
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101215242

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 小川さんの作品は、どれもこれも不思議な要素をもっているけど、何だか優しい。
    それは奇妙なものを受け入れる寛容さがあるからだと思う。
    そして文章には、静かでゆったりとした空気がいつも流れている。
    短編集なので、少しづつ違った趣の妄想に浸ることができた。
    特に「バタフライ和文タイプ事務所」のような、小川さん独特の官能的な世界が好きです。

  • 風薫るウィーンの旅六日間の琴子さんが意外と好きです。(私はあまり断れない性格なので連れまわられそうですが)
    ひよこトラックもおもしろかったです。

  • 大好きな作家さんです。
    彼女の言葉は沁み渡っていく感じがします。

    鳴麟琴の音を聞こうと思わず耳をそばだてる自分。
    ひよこトラックを見て、声をあげる少女と共に息をのむ自分。
    和文タイピストと共に、ひそかな思いに身もだえする自分。

    そんな風に本の世界にすっと導いてくれる、素晴らしい本・作家だと思います。

  • たった十数行の文字で、
    その光景を喚起する。


    それってやっぱりすごいこと。

  • 粒揃いで面白い短編だった。
    特に好きなのは「バタフライ和文タイプ事務所」
    最初読んだとき「なんだこの淫靡なにおいのする話は!」と思って、インタビューを読んだら納得。小川洋子版官能小説とは。直接的に触れていないのに、そういった想像を掻き立てるのがうまいなあ。

  • 5つ星じゃなくて7つ星をつけたいぐらい、私にとっては素敵な作品でした!
    特にバタフライ和文タイプ事務所には衝撃を受けました。小川洋子さんはこんなに官能的な作品も書けるのかと。こんなに品のある官能小説ないと思います。ぐっときてしまいました。笑
    それから”題名屋”という仕事をしている老人が出てくる「ガイド」もいい。小川洋子さんの作品は不思議な職業や不思議な楽器がしれっと出てくるのに、サスペンスものしか読めなかった理系の私がしっかりと受け入れられるのが自分でも不思議です。

  • eroticな短編がありますよと友達が勧めてくれて、挙句の果てにプレゼントまでしてくれた短編小説。薬指の標本と1,2を争うお気に入りっぷりです。マジでありがとうございました。
    活字管理人素敵過ぎる。どうしよう。
    ていうか何なんだ、この二人の会話。どういうことなんだ。ていうかこの二人の漢字知識も何なんだ。ていうより二人とも何なんだ。
    大好き。

    「ひよこトラック」も、「ガイド」も大好きです。
    ていうかどの短編も好きだった。大当たりでした。
    やっぱり綺麗で静かな話が好きだよ。妊娠カレンダーとかドロドロしてるやつより。

    • yamatamiさん
      ahiruさん、こんばんは!

      「海」にコメントをありがとうございます!
      そして、ムーミン好きでいらっしゃるということで、なんだか嬉し...
      ahiruさん、こんばんは!

      「海」にコメントをありがとうございます!
      そして、ムーミン好きでいらっしゃるということで、なんだか嬉しいです(*^-^*)

      私も小川洋子さんはどろどろより、綺麗なお話が好きです。
      あぁ、活字管理人...(>_<)!!ahiruさんのレビューを拝見して、久しぶりに彼に会いたくなりました(笑

      「薬指の標本」まだ読んでいないので読んでみようと思います(*^^*)
      2014/03/13
  • 素晴らしい

  • さらさらと読めます。
    静かで不思議な世界ですが、現実世界とどこか地続きの気がしました。この世の片隅に、本当にありそうな世界です。
    「ひよこトラック」が一番好きです。トラックから溢れたひよこの色彩と、声を発した少女の情景が浮かびます。
    「バタフライ和文タイプ事務所」も好き。小川洋子さんの手にかかると、官能表現はこうなるのか、と思いました。上品な言葉遊び。解説に、「薬指の標本」を思わせる終盤、とあって、そうか!となりました。また読みたくなります。
    好きな短編集です。

  • 短編集。なんてことないようで、圧倒的な世界がそこには存在する。題名屋が素敵。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

海 (新潮文庫)のその他の作品

海 単行本 小川洋子
海(新潮文庫) Kindle版 海(新潮文庫) 小川洋子

小川洋子の作品

ツイートする