- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101216218
感想・レビュー・書評
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マイ・ベスト着物本(それ何:笑)。幸田家の文筆家3代目、青木玉さんがご自身の着物やお母様の幸田文さんの着物と思い出を語ったエッセイです。母子で選ばれるご自身の婚礼衣装から話が始まりますが、この選び方がものすごく凝っていらっしゃいます。生地を取り寄せ、染め抜く柄をリクエストし…今では考えられないくらいですが、当時はまだそれで当たり前だったのでしょう。大振袖の生地は「九重の紅」と呼ばれる羽二重で、名前だけで最高級品とわかります。文さんの江戸弁も心地よく、幸田露伴の着物を評して「地味は粋の通り抜けでね、それがしゃれもの」という言い回しが素敵です。晴れ着や普段着の仕立てまで、お母様の思い出を存分に優しい筆致で書き残していらっしゃいます。「きものの栞」ということで用語集をつけていただいているのもありがたいです。今では着物も既製品の一部なので、こんなに贅沢なゆったりとした選び方をする機会は(和服を着ない私にとって)一度でいいから体験してみたいものです。
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ブクブク交換でもらいました。こんなに得していいのだろうか。
著者は、幸田文さんの娘さんです。
幸田氏から続く文章書きさんの中で、一番好きです。
文さんって、着物のセンスが抜群によかったんですね。
菜の花の帯と着物の取り合わせに、うっとりしてしまいます。
着物から掛け布団、そして座布団へ。
使い尽くしてこそ、女っぷりも上がるってものだ。
黒の似合う器量に、私もなりたいです。 -
本が一冊できるほど、語れるほど、着物と一緒に暮らしていたんだなって。
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非常に美しい日本語で、読んでいて気持ちがよく、気持ちまで整うような随筆集でした。玉さんのお母様の幸田文さんの美しい日本語が受け継がれているなあという感じ。着物が大好きなので、楽しく読みました。幸田文さんが娘の玉さんの目を通すとかなりお茶目で明るいお母様だったんたなーと意外でした。
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2004-09-00
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著者には、着物の愛好家のイメージそのままの面倒くさい人という印象だけが残った。やはり和服には面倒くさい上に意味不明な”不文律”が多すぎるので、正直あまり関わりたくないと思うし、同じように思う人が多いからこそ、街中で着ている人を探すのも困難なぐらい和服が使われなくなったのだろうと思う。
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癒される一冊。
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肌着から振袖まで、着物が日常着であり晴れ着であった世代のまさに「箪笥の引き出し」をひっくり返して見せてくれる本。意匠や色の注文だけでは飽き足らず、自ら染色や刺繍までこなす凝り様には圧倒される。と同時に、自宅での洗い張りや浴衣の仕立てなど、この時代ならではの手仕事の様子も活写されておもしろい。
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幸田文を好きになる本。
写真を見ると、帯締めの締め方が今とちがったりしておもしろいです。
菜の花柄の黒留袖、着てみたい。