舶来屋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.70
  • (8)
  • (11)
  • (11)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 91
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101217291

作品紹介・あらすじ

闇市から出発し、エルメス、グッチ、セリーヌ、エトロ…数々の一流品を日本に紹介した銀座の高級ブティック「サンモトヤマ」。その創業者・茂登山長市郎は戦時中に天津で出会った西洋の逸品の買い付けに奔走する。パリやフィレンツェの老舗で何度門前払いされても挫けず、そして出会った幸運。日本人の逞しさ、美しい物への愛、商人の矜持を鮮やかに描いた、痛快で心にしみる一代記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 戦後経済史としては面白いが、会話に現実感がなく迫ってくるものがなかったかな〜

  • 「バイアウト」が面白かったので、同じ作家さんの小説を探して買ってみた。ちょっと美化しすぎな気もするけど、読んでいてワクワク出来るサクセスストーリー。主人公のモデルになった方は最近亡くなった様子。残念。でも、お店にはいつか行ってみたい。

  • 新書文庫

  • なにごともお月さまと同じ。満ちたら欠ける。欠けたら満ちる。

  • 昭和30年代、日本にグッチやエルメスを紹介した高級ブティック「サン モトヤマ」。その創業者、茂登山長市郎氏の奮闘ぶりを克明に描いた一代記。
    若者2人に「茂里谷」が語り聞かせる、という小説仕立て。そんな形より普通にノンフィクションとした方が良かったように思うが、氏の話じたいはとても興味深い。
    戦後の混乱期を生き抜き海外の厚い壁に立ち向かい、高齢になってなお新たな地平へ飛び出してゆく…その不屈の闘志とエネルギーに圧倒される。
    ちなみにHPのHISTORYのページがちょっと面白かった。

  • サンモトヤマの創業を元にした話。
    正直ブランドにはあまり興味がないというか、高級品に縁がないのもあり、なかなか興味が持てない話でしたが、そういう世界もあるのだなあ、くらいのありきたりな感想は抱いた。

  • 途中まではとても面白かった。実話だし。

  • サンモトヤマの創業者を題材にしていたなんて。しかもサンモトヤマも知らなかったなんて。
    最初は小説だと思って読んでたから、幸田先生の作品ってやっぱ楽しい、とおもってました。でもその事実を知ったらもっとおもしろかったです。

  • 「サンモトヤマ」創業者、茂登山長市郎氏をモデルとした小説です。一応フィクションのようですが、ほぼノンフィクションだとも感じました。人生における不思議な運と縁を感じました。

    「運は天からの授かりもので、縁は自分で育てるもの」という言葉に導かれ、長市郎氏は「美しいもの」に憧れ、戦後、闇市からヨーロッパへと向かい、グッチと日本総代理契約を結びます。

    当時日本になかったヨーロッパのブランド品を日本で売るというビジネスは軌道に乗りますが、やがて時代が追いつき、ついにはいくつかのブランドの商権を手放すことになります。

    メーカーやブランドに依存するビジネスの形態ではここで一旦終了となりそうですが、そこから素材そのものへと視点を移し、美しく希少性の高い高級な素材に目を向けられる長市郎氏は本当の商売人だと思いました。

    また、一見たくましく見える商魂は、ただ「美しいもの」への尽きることのない興味だけなのかもしれないとも感じました。

    「海賊と呼ばれた男」(百田尚樹、講談社)を読んでいる気分になりました。

  • 幸田真音らしい、優れた作品だった。経済的な背景を丁寧に説明。
    モデルは茂登山長市郎。日本においてブランド(グッチ、エルメス、セリーヌなど)を紹介したオトコ。
    数々のセレンディピティを、見事に体験したオトコ。
    戦争で、危険な局面に対しても切り抜けて生き延びた。
    軍旗を燃やすことで、茫然とし、自らの軍旗を探す。
    闇市を歩きながら、自分にあった商売をさがす。
    お客様の要望するものを、調達し、提供する。

    カメラマン 名取とあい、文化をうる商人となる。
    アメリカがすごいのではなく、ヨーロッパだと言われる。
    儲けることも
    そして、念願のヨーロッパに行き、カミナリに打たれる。
    『二、三回ぶつかって、すぐにあきらめるぐらいなら、最初からやめておいたほうがいいんだ。自分で刀も持たず、戦いもせず、安定した毎日を送りたいなんていう人間には、商人はできない。』といって、徹底して、気に入ったメーカーを狙う。
    長市郎は、果敢に挑む。それが、評価されこととなる。
    失敗は、諦めた時に、失敗となる。
    失敗しても、後悔しない。
    時代は、変化しブランドの会社もグローバルな経済効率を目指す。
    ブランドの大政奉還がおこなわれ、新たな展開が要求される。
    それを、オトコは生きている限り挑戦を続ける。

全17件中 1 - 10件を表示

舶来屋 (新潮文庫)のその他の作品

舶来屋 単行本 舶来屋 幸田真音

幸田真音の作品

ツイートする