- 新潮社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (631ページ) / ISBN・EAN: 9784101223124
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
歴史の重大な瞬間、真珠湾攻撃の前夜を舞台にした物語が展開されます。情報戦の緊迫感と、日系人スパイの複雑な背景が描かれ、読者は当時の日本と北方の人々の厳しい現実に引き込まれます。主人公の個人の葛藤や人間...
感想・レビュー・書評
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1990年第8回 日本冒険小説協会大賞
1990年第43回 日本推理作家協会賞(長編部門)1990年第3回 山本周五郎賞
『ベルリン飛行指令』
『ストックホルムの密使』
と共に佐々木譲の戦争三部作の1作
そして、今日は真珠湾攻撃のその日。
本書冒頭の「はしがき」にも
〈1941年12月7日、オアフ島真珠湾の米国海軍太平洋艦隊基地が奇襲された〉
と始まり、歴史上の重大な瞬間へと読者を引き込んでいきます。
ストーリーの基軸は、真珠湾攻撃の情報がアメリカ側の日系人スパイによって事前に察知されていたのか、そして第二次世界大戦中の諜報活動とはどのように行われていたのか、という点にあります。
読み進めるうちに、私は自分が「北方」を何も知らなかったことに驚きます。千島列島には、クリル人と呼ばれたアイヌ民族が生活しており、隣国ロシアとの混血も存在していた。酷寒の自然と厳しい環境の中で営まれる暮らしがあったのです。
そして当時の日本は、他国との開戦以前から、この地に対し厳しい支配と侵略を強いていたのだと、改めて思い知ります。
第二次世界大戦下のインテリジェンス小説として読めるのでは、と期待していました。けれど実際に描かれていたのは、訓練されたスパイの鮮やかな諜報戦というより、日本を恨み、複雑な出生を背負った男の力ずくの潜入劇。エトロフを目指すその道のりには、荒々しさと生々しい人間味が濃く漂っています。
私の中にあるスパイ像の柳広司『ジョーカー・ゲーム』のような知略に満ちた冷静さ――とはかなり異なったアプローチでした。
真珠湾へ向かう艦隊が、単冠湾にひそかに集結していた――その情報を送る緊急電。この場面は歴史のリアリティを感じさせるものの、カバーに描かれた繊細な空母の姿とは裏腹に、「この物語の軸はどこにあるのか?」と、後半になるほど揺らぎが生じてしまい、大作でありながら掴みきれない印象が残ります。
とはいえ、開戦前の日本の緊張感や
北方の地元民の様子等、読みどころは
この長編の中に幾つもあります。
私がもっとインテリジェンスの奥行きを読むつもりだったんですね、きっと。
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プロローグ
時は、1941年冬
鈍色の空が低く垂れ込み、海は重たい鉄板のようにうねっている
流氷の破片が軋む音が島全体のうめき声のように響く
遠く、霧の向こうでカモメが嘶く
その鳴き声は、希望ではなく恐らく警告か!?
コントラストの強い影と光が交錯しこの島は今日も
黙ってそこにいる
そう、その島とは択捉島に他ならない!!!
今、不穏な物語が始まろうとしている、、、
本書
『エトロフ発緊急電』1989年刊行圧巻の★5
おびさんの本棚から
おびさんのレビューでビビビッときた!!!
最初の頁を捲る
はしがき〜プロローグで物語は始まるがその時点で
ノックアウトだ
740頁にも及ぶ濃密且つ総重量も相当だが
どの章も面白過ぎて箸休めや息継ぎが出来ない
良い意味でアップアップしながら物語は終結へと
一気に向かっていく
本作は、真珠湾攻撃が主ではない
そこに至るまでの過程や駆け引きが主だ
また、日本が犯した数々の罪も赤裸々に描いている
そして、各国の思惑や思想は前提にあるものの
最終的にそこにあるものは、個だ!
人間が決してあがらう事が出来ない、血や本能、
そして愛という感情の前には誰もが平伏すのである
作中に何度も登場する“アメイジング・グレイス”に
なぞらえた、魂の歌、人間讃歌に他ならない
日本冒険小説協会大賞
日本推理作家協会賞
そして山本周五郎賞の納得の3冠である!!!
エピローグ
荒れた岬の先、朽ちかけた監視塔が一本、空に向かって突き刺さる
錆びた鉄骨は赤黒く、過去の緊張と血の気配を今も孕んでいるかのようだ
足元の苔は濃く、湿った土と混じり合い、踏みしめるたびに鈍い音を立てる
ここでは一歩一歩が、生きている証明であり、同時に島への挑戦でもある
ただ、冷たい風と荒波、そして重苦しい静寂で、訪れる者の覚悟を試す
この島で邂逅した登場人物たちは、何を思い
何を護って生きてきたのか
そして、何を糧に生きていくのか
その答えは、我々読者に委ねられているのかもしれない
完
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おびさん♪
船戸与一は、天才っていうか、私には非常に相性がよく、ハードボイルド、冒険、ミステリーの三拍子揃った作家❢
是非
最初は、砂のか...おびさん♪
船戸与一は、天才っていうか、私には非常に相性がよく、ハードボイルド、冒険、ミステリーの三拍子揃った作家❢
是非
最初は、砂のか虹のをどうぞ
蝦夷地別件も良いけどね2026/01/23 -
読みたい本が山積みになって行きますorz
1日36時間にならんかな、もしくは寝ないで良い体が欲しいです…読みたい本が山積みになって行きますorz
1日36時間にならんかな、もしくは寝ないで良い体が欲しいです…2026/01/23 -
これは、ゆっきーさんも萌えますよー&燃えます^^;
己の血潮が滾るというか
何というか
ガッツポーズですかね、、、∠( ゚д゚)/これは、ゆっきーさんも萌えますよー&燃えます^^;
己の血潮が滾るというか
何というか
ガッツポーズですかね、、、∠( ゚д゚)/2026/01/24
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ずーっと前(25年くらい前かな?)、NHKのドラマで見てから、ずっと原作を読みたいと思っていた。
昭和16年の日米開戦前夜の話。
1月、連合艦隊司令長官 山本五十六は、ある大胆な作戦を立てる。それは、もし日米開戦が避けられないことだとしたら、開戦初日に米国太平洋艦隊をハワイで撃滅するしか方法はないということであった。この決意を海軍大臣に対して手紙に書き、信頼出来る部下に手渡しさせる。そこから、秘密裏にハワイ奇襲攻撃の作戦は進めていたはずだった。
しかし、秘密は微かな穴から漏れる。東京のある教会のアメリカ人宣教師の元へある日本人から「日本はハワイを奇襲攻撃するつもりだ。」という情報が伝えられる。愛国心によりアメリカとの戦争をどうしても避けたかったその日本人は、その宣教師が実はアメリカ軍のスパイであることを知っており、アメリカ海軍極東課の情報士官テイラー中佐とも知り合いだった。
日本のハワイ奇襲攻撃作戦について複数のところから情報を得た、テイラー中佐は、ケニー・サイトウという日系アメリカ人に白羽の矢を立て、日本にスパイとして送り込む。サイトウはアメリカでは差別されて育ち、スペインで義勇兵として戦い、その後、殺し屋となっていた、アメリカにも日本にも帰属意識の無いアナキストだった。サイトウは日本語、日本海軍の艦船の見方、武闘、暗号解読などの訓練を受け、偽のパスポートを用意され、日本に送りこまれた。
日本でのサイトウのスパイ活動を助けたのは、先に登場したアメリカ人宣教師(彼は、南京大虐殺で中国人の婚約者を日本軍に虐殺され、日本に恨みを持っていた)、それから「日本に全てを奪われた」という在日朝鮮人だった。アメリカ人宣教師スレイセンは、親しくなった日本海軍の技術者を騙して、暗号通信機を作らせ、サイトウに渡す。
サイトウは海軍の要人の家に忍び込み、ある重要な海図を目にする。何処かの島の何処かの湾。日本地図を端から端まで目を凝らして見ると、それが千島列島の中の択捉島の単冠湾(ひとかっぷわん)だと分かった。
ハワイ奇襲攻撃のために日本艦隊が集結するのが択捉島の単冠湾だと分かり、スレイセンの情報からも大体の時期が分かったサイトウは択捉島に向けて、暗号通信機を持って出発する。その頃、サイトウがアメリカのスパイだと察した日本の憲兵は追いかける。
サイトウは追っ手を避けるため、わざと直通の汽車を使わなかったり、途中でヒッチハイクをしたり、家族連れのふりをしたり、最終的には舟を盗んだり(その過程で殺人を犯したり)して、足跡を残さずに単冠湾に到着する。一方、追いかける憲兵のほうは、サイトウの行き先も目的もはっきり分からず、偽装にも気付かないので、てんやわんやである。
サイトウは択捉島では、駅逓(馬を交換する所)の美しい女主人ユキとその使用人、宣造の好意を受け、正体を隠して匿われる。ユキはロシア人との混血児で私生児、宣造はクリル人。どちらも差別されているので、サイトウとは通じる所がある。
ある日、単冠湾に日本海軍の艦船が何隻も集結しているのを見た日から、サイトウは冬は稼働していない鯨の加工工場の発電機を利用して、暗号通信機を動かし、アメリカに暗号を送り続ける。そして、四日後、いよいよ出撃の様子。そのことを打電しようとした時、ようやく憲兵もサイトウに追いつき……。
結局、アメリカ側は日本の真珠湾攻撃に関する複数の警告を無視し、奇襲攻撃は成功した。
日米開戦の前、米国海軍情報部が日本国内に複数の協力者からなる諜報網を作り上げていたこと、「フォックス」のコードネーム(この小説でのサイトウのコードネーム)により、択捉島単冠湾から11月26日まで日本海軍機動部隊の出撃を報告する暗号電があったことは史実であったらしい。
国という大きな組織が戦争に向かって動いてしまっているときに、愛国者とは言えないアウトサイダーのような人達が、その大きな流れを変えるかもしれない活動を陰で、日本の端っこで行っていたということが興味深く、ハラハラすることだった。それが善であったか悪であったかは、その当事者にも今の私達にも言えないのであるが。
サイトウの持つハードボイルドな雰囲気にうっとり。テレビドラマでのサイトウ役の俳優さん、かっこよかったんだけどなあ。今は全然見ないな。
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「エトロフ発緊急電」(佐々木譲)
太平洋戦争の時の日米開戦の真珠湾攻撃前夜の話しでした。今の北方四島の択捉島に帝国海軍が秘密裡に集結してから奇襲攻撃を仕掛けた事は知りませんでした。史実に基づきその前夜の日米の緊迫した情報戦が筋立てですが、登場人物の全てが国家の単純なイデオロギーでは測れない奥行きを持っていて、その背景はまだ私には未消化です。冒険小説やスパイ小説というジャンルに収め切れない重厚な本に出会った気がします。 -
めちゃ面白い冒険小説。よくあるプロットを戦争というフィルターを通すことで奥行きが増している。陰のある孤独なヒーローとうら若き女性の報われぬ恋、孤立無援の状況などハードボイルドの基本を忠実になぞっているので一見難しそうにみえてサクサク読める。また脇役も魅力があり細部まで丁寧なのが好感触。前作との繋がりがみえつつ全く新しい戦争スパイ小説として(しかもアメリカ目線)一級品であることは間違いない。特に斎藤が択捉島へ逃げていく所は良い。追う側と追われる側の描写の迫力でグイグイ入ってくる。
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国際謀略小説のなかで、日本人が残した逸品。
太平洋戦争の始まりに踏み込んだ作品。めのつけどころがさすがと。佐々木譲にはまることになったきっかけになりました。 -
第二次大戦秘話三部作の2作目。
最初は本当に多くの登場人物が出てくるし、場所も東京、択捉島、アメリカと様々なので、どこで、どのようにすべてが繋がって関係してくるのかが分からないため、読むスピードが遅くなりがちなのですが、だんだんと関係性が見えてくると、スパイ活動を中心に描いているので面白くなっていきました。
日本の情報をつかむためにアメリカから潜入する主人公ですが、様々な危険を潜り抜けながら逃げ回ったりするので、ハラハラ、ドキドキする場面がある一方で、日本の南京大虐殺の描写もあり、現在もまだ戦争を続けている国のニュースのことを思い出し、余計に戦争のむごさを感じました。
この時代の愛国心、マイノリティ、そして人権とは戸言うことを考えさせられました。
最後に、択捉島の場面で出てくる北千島にいたとされるアイヌ人、クリル人という民族がいたことを知れました。今では彼らの文化も言語も残っていないそうです。日本が強制的に彼らの住んでいた地域を奪ったという歴史があることも知り、もっと第二次世界大戦前後の日本についてまだまだ勉強不足だな感じました。
*日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞 -
真珠湾攻撃と言う事で読了。佐々木譲さんの戦争三部作です。真珠湾攻撃の情報を掴む為、スパイとして採用されたケニー斎藤。
アメリカ、東京、広島、択捉島、、、と場面が転換して行く中で日系アメリカ人のケニー、混血のロシア人、タコからの脱出者、宣教師、クリル人、憲兵達が複雑に絡んで行きます。
中盤(北海道位まで)のスリリングさが終盤でややトーンダウンしてしまった印象を持ったのが少し残念だったかな。ベルリン飛行指令が良かった分期待値が上がり過ぎていたかも。 -
太平洋戦争開戦前の日本、アメリカ、択捉島を舞台に繰り広げられるスパイ小説。真珠湾攻撃に関する諜報活動を取り扱っている。実際の歴史の結末の制限がある中で、ドキドキとするようなスパイものを描いている。最初は登場人物も舞台もあちこちに飛ぶことにちょっと戸惑ったが、だんだんと話の筋が見えてくる。登場人物も様々な背景を抱え、さらにまさに戦争が始まろうとする時代には民族の国籍の違いによる差別や弾圧も受けながら、それぞれに生きていこうとする姿が描かれている。映画に知れたらいいのにと思ったが、調べてみるとNHKでドラマ化はされたらしい。
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太平洋戦争開戦を巡る諜報活動の話。択捉島の取材なんてできなかったと思うが、リアルな描写に引き込まれる。佐々木譲さんの主人公は皆すごい能力を持っているのに恵まれない境遇で何処か諦念感漂う人が多い。
NHKドラマの「エトロフ遥かなり」見たいな… -
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前回の読書会でお借りした本、その3。
北辰軍盗録と迷っていたらどっちも面白いから、とおススメされたので。
うん、どっちも面白かった!
特にこちらはめちゃくちゃ面白かった!
メインの時間軸としては、日米本格開戦の直前、真珠湾攻撃の作戦立案から決行までなのかな。
最初はさまざまな場所、たくさんの登場人物がそれぞれにばらばらに動いているのからはじまり、その個々の事象が、大きく広がった風呂敷がだんだん畳まれていくようにだんだんと集約されていく様が圧巻。
スパイ小説は読んだことがなかったけど、ここらへんは極上のエンタメ小説な感じがしてめちゃくちゃ面白かったな、
追いかけられて追い詰められる夢をみてしまうくらい物語にのめり込んだ。
それと同時に、史実とフィクションの境目がわからないなぁと思えば思うほど、だからこそなのか、登場人物に共感してハラハラしたり、興奮したり、憤ったり、悲しくなったりしながらも、感情に流されずに歴史的事実は事実としてしっかり認識しておくべき、詳しく知っておくべきだろうなと冷静になったりもしたので、感情の振れ幅が大きくて忙しかった。
かなりの長編だけど、まったく飽きさせないし、エピローグまで小説としてすごく美しく纏まっていると思う。
そして読後にもう一度著者のはしがきを読むとさらにいろいろと考えさせられる。
内容はとてもハードだけどとても充実感のある読書になった。
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まず、凄い長編だった。佐々木さんの本は警察小説しか読んだことがなく、ストーリーの重厚さ故背景の説明が長くなってしまうのは仕方がないのだが…。
主人公がヒロインと出会うのが遅すぎた感は否めない。勿論、テーマはそこではないのは承知している。日本人の一人として過去の過ちを忘れてはならないという思いを新たにした。-
chieさん、もし未読なら以下の本もおすすめです。同系統で私は続けざまにはまりました。
藤田宜永「鋼鉄の騎士」
船戸与一「砂のクロニクル」
...chieさん、もし未読なら以下の本もおすすめです。同系統で私は続けざまにはまりました。
藤田宜永「鋼鉄の騎士」
船戸与一「砂のクロニクル」
逢坂剛「カディスの赤い星」
参考まで2017/09/24
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初めて読んだ佐々木譲作品、これでファンになった。
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20年前に上梓された小説でいまさらという方も多いでしょうが、こんな面白い冒険小説があったのか!一気読みで読後にジーンと余韻が残った。文句無しに面白い冒険小説!こんな感覚は箒木蓬生の「逃亡」以来。
最近警察小説で活躍し先日直木賞を受賞した佐々木譲の「エトロフ発緊急電」
日米開戦前夜、日本のハワイ真珠湾奇襲をめぐる日米の情報戦争に意図せずに巻き込まれ、アメリカのスパイとなって日本に潜入したアナーキスト日系人の冒険物語。太平洋戦争のしっかりした史実をベースにまるでノンフィクションと錯覚するくらいのリアリティで緊迫感あふれるスリリングなストーリーが展開する。日本軍憲兵の追跡をかわして東京から北海道、択捉島に潜入する追いつ追われつの展開はスピード感に溢れ圧巻。登場人物は、アイヌ人、韓国人、アメリカ人、アナーキスト日系人の主人公に彼と恋に落ちる択捉生まれの日露混血女性と多様で、日米開戦という歴史の流れのなかで国家と個人、少数民族、差別と被差別などがからみあいそれぞれの運命を生きる。
まあ解説はともかく、面白かった!
「エトロフ発緊急電」はこの著者の太平洋戦争に取材した三部作の第二作目であり、他に「ベルリン飛行指令」「ストックホルムの密使」があるという。どちらも未読なので楽しみである。
佐々木譲氏は近年警察小説で人気があり気にはなっていたが、まだ一冊も読んだことがない。警察小説で人気のある作家は何人かいて少しは読んだが黒川博行以外は世評のわりにはイマイチだった。こんな面白い冒険小説を書く人なら警察小説も面白いはずなので、そちらも楽しみ。-
この三部作、いいですね。
自分としては「ベルリン飛行指令」が一番ですが。
佐々木譲さんの警察小説・・・その後、お読みになりました...この三部作、いいですね。
自分としては「ベルリン飛行指令」が一番ですが。
佐々木譲さんの警察小説・・・その後、お読みになりましたでしょうか?
黒川博行さんが好きならば、「警官の血」か「制服捜査」あたりから入るのがよさそうです。
内容は薄めですが、エンタテイメントとして秀逸なのが「笑う警官」から始まるシリーズものも良いですよ。2014/01/06
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【256冊目】バーのママに「佐々木譲先生の作品で一番おもしろい」と勧められて読んだ本。山本周五郎賞とってるのね。知らなかった。真珠湾攻撃に択捉島が関わっているとは知らなかったけど、それよりも佐々木先生の物語構成力と人間像の描き方に注目が行く。スペインと函館から始まった物語は、ニューヨーク、ハワイ、東京、そして択捉島へとダイナミックに場を移しながら展開していく。複数の人物を並行して描きながらも、物語の筋を読み失うことがない。良い意味できちんとまとまっている。こういうのが文章力というか、小説家の力なんだなぁと痛感。
それと、前半で出てくるセックスと後半で出てくるセックスの対比が良い。詳細に描いているわけではないけど、主人公の獰猛さから愛情への変遷を印象づける上手い小道具として使っている。 -
佐々木譲の第二次世界大戦三部作の第2作。終わり方があっけなかったなぁ。
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悲劇の島「択捉島」。太平洋戦争の開戦のキーポイントとなり、戦後はソ連の実効支配化となる。緊急電はいまだに鳴りやんでいない。
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こちら「面白いおすすめ本」として記憶にあって、やっと読むことができた。すすめていたのが雑誌なのか小説のあとがきだったのかは不明。『エトロフ発緊急電』は太平洋戦争三部作の2冊目、他に『ベルリン飛行指令』『ストックホルムの密使』がある。この2冊もぜひ読んでみたいものだ。ところで『エトロフ発緊急電』は吉村昭著『大本営が震えた日』(新潮社 1968年)の日本軍が真珠湾攻撃に際し、敵軍の発見を恐れ北上海路を取った経緯が細かく小説になっているが・・・1989年新潮社発行された本書はこの本を参考にしているのだろうか、ちょっと気になる。
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自分でもどうかとは思うけれど、読み始めてようやく題名のエトロフと択捉島がつながった。島の地名が北海道ととても似通っていて懐かしく、ああ同じ国だったのだな、と初めて実感できた気がする。国という枠組みは本当は流動的なもので、帰属意識を感じられない登場人物たちは、国のためというよりは出会った人のために動き、だからこそ共感できる。ずっと読みたかった名作に満足。山本周五郎賞キャンペーン。
著者プロフィール
佐々木譲の作品

砂のクロニクルと
虹
は 読まないとって思ってます
砂のクロニクルと
虹
は 読まないとって思ってます
こんにちは
歴史とか戦略や戦術 詳しそうですもんね
私は インテリジェンスのかっこいいところだけ読もうとしてるんでしょうね(//∇/...
こんにちは
歴史とか戦略や戦術 詳しそうですもんね
私は インテリジェンスのかっこいいところだけ読もうとしてるんでしょうね(//∇//)
他の皆様も私の偏見に流されないで
お楽しみください
横さん
いつもいいねありがとうございます
これからもよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)