警官の血 上 (新潮文庫)

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レビュー : 149
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223223

感想・レビュー・書評

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  • 警察官の血、まさに。面白かったです。

  • 親子3代に渡る、警官の物語。
    戦後すぐの焼け落ちた日本から、高度経済成長を経て、成熟社会と移りかわっていく、社会派ドラマとしても楽しむことができた。

    タイトルにある、警官の血、とはなんなのか。

    警官=「正義の人」であるべき、と世の中は当然期待をしているだろう。悪に対して敢然と立ち向かう、それこそが警官の本分であり、警官の血であると。

    ただし忘れてはならないことは、
    警官もまた「唯の人」である、ということである。1人1人の性格があり、価値観があり、生い立ちがあり。そして、家族があり、恋人があり、それ故の苦悩もある。葛藤もある。

    警官の血、とは、唯の人の血、でもあるのだ。
    警官の血、とは、「警官」という職業への誇りや憧れや夢を描きながらも、その一方でこの職業が放つ独特の「粘着質な匂い」に、好む/好まざるとにかかわらず惹きつけられた、その「血」を持つ、3人の血族の話である。

  • 親子二代にわたる作品です。二代目の民雄には、感情移入しづらかったですが、ストーリーの壮大さは圧倒されます。なぜなら、まだ上巻。戦後の時代背景が伝わってくる描写も読み応え十分です。

  • 内容に関しては下巻の方に記したので,そちらを参照されたい。

  • 三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。
    2007年、日本冒険小説協会大賞を受賞。直木賞にノミネートされ、2008年版の「このミステリーがすごい!」では第1位になった。途中まですごく良かったけど、下巻で失速。種明かし的な展開にがっかり、孫の恋愛も後味悪いなぁ。

  • およそ60年間、警察官三代の人生を追った壮大な物語。その上巻、清二・民雄編になる。
    北海道警察シリーズなど佐々木さんの作品は読んできたけど、これも含め共通して言えるのはストーリー完成度の抜群の高さ。素晴らしいと思う。
    この作品は東京下町が舞台で、馴染みある地名がたくさん出てきて個人的にはそこも楽しめた点。
    ここまで読んだ限り、物語はどんな展開を迎えるのか全く予想がつかない。下巻へ続く。

  • 駐在として真っ直ぐ勤めている最中に殉職した父の背中を追って警察官になった息子は、公安の潜入捜査官としてのストレスに精神を病むが、ついに夢であった父と同じ駐在所勤務となった。

    ここまで特に劇的な展開もなく、淡々と物語が進行しています。

  • 第一部は退屈、第二部は面白い。

    <第一部 清二>
    戦後の無秩序な状態から、徐々に近代化していく日本で警察官になる至って普通の人の物語。

    語り口や、当時の情景描写はいいのですが、たいした事件も起きず、ちょっとダレました。
    まー導入部分なので仕方ないのですが…

    第一部だけいうと、退屈な物語です。

    <第二部 民雄>
    清二が謎の死を遂げる。

    息子の民雄は、大学を諦め警察官になるが、警察から大学を受験し、左翼の情報を探れと命令される。

    公安のスパイとして成果を挙げつつも、虚偽の生活に精神が蝕まれていく…

    左翼の活動や、公安という、あまり知らない世界の話が結構面白い。


    父親の死の真相は…?
    民雄の精神状態はどうなるのか?

    やっと面白くなってきました。
    もう一波乱あることを期待して、次巻へ

  • 最初の話が一番好き。だからこそ、その死が三代に渡って影響を与えることに無理がないのかも。こっちも気になるからね!重厚な読み応え&情報量だけど、無理なく読み進められるのはさすが。

  • 作者の作品はエトロフとか戦時もの以降、読む機会を失っていたので、警察ものとして初読。作者本人も書いているように、警察署長の様な警察大河小説。

  • 警官の条件を先に読んでしまい、なぜ和也が父を意識し過ぎるのかわからなかったが、読み終えて納得。
    これは和也の祖父の話から始まる、
    壮大な親子三代の物語。
    戦後すぐの混沌とした時代に、柔軟で機転がきき、頼られ息子も憧れるような警察官だった祖父の清二。とくに工藤親子との対峙シーンは胸熱だ。
    と、突然に、謎を遺したまま亡くなったあとは、その息子の民雄の話が続く。

    クールで秀才な民雄に想像は膨らみ、潜入捜査シーンなど、公安、カッケー!で読み進めた自分を恥じる、、、公安とは人をこんなにも変える。

    読み終えて今、全体を、清二の遺した謎が包む。
    明日下巻読むの楽しみ過ぎます。
    久々に一気読みしました。眠い(z_z)

  • 2014.6.16 〜 25 読了
    三世代に渡る警察官を戦後から現代までの時代を背景にして描いている。各時代の事件、事故を通じて社会世相が想いだされる構成がよい。三世代を通して持ち続ける疑惑、祖父と父の本当の死因が最後に明らかにされる構成も巧み。

  • 三代に渡る物語。
    一気に読めます。

  • 昭和23年組 時代背景 変わりゆく世の中がよく伝わって来ます。先の展開が楽しみです。

  • 重い

  • 2014.04.03 最初、進まず何回か積読だっが、民雄の項からスピード感が出て面白くなってきた。下巻が楽しみです。

  • 私が今まで読んだ警察小説で、
    複数世代に渡って話が展開するのは初めてなので、
    興味深く読んだ。

    過去の事件を調べて~というのは幾つもあるけれど、
    基本的にその事件を再捜査している世代で
    解決するので個人的には目新しいなと。

    清二・民雄編は時代背景になじみが無いので、
    ややとっつきにくさを感じた。

    基本的に話は面白いと思うのだが、
    登場人物に対して思い入れができる前に
    次の世代に移っていくのは個人的に物足りない。
    でもこれ以上各世代の話を長くしても冗長と思うだろうし、
    世代をまたぐ話って難しい。

    上巻は民雄の駐在所勤務手前まで。

  • 三代の警官の人生を通して警察の仕事というものを見直していくような小説。駐在所に配属された安城清二が求めていたものは何だろう。息子の民雄が父の姿を通してみたものはなんだろう。警察官という職業を通して戦後の時代や上野、谷中といった土地をを描いていくところも興味深い。ミステリーの謎の部分がでてくるのは下巻からだろうか。

  • 親子三代が警察官になるという話。

    実際にそういう人もいるだろうけどなかなかなれるもんじゃないよねと思う。

    今回は二代目の民雄までだが赤軍に潜入するとか時代背景にマッチしたストーリーで面白かった。

    ただ、☆4をつけるほどではない。

    これから三代目の話になってくるだろうから読んでみようと思う。

  • 続編が文庫本になったので、それを読む前に再読。意外と結構覚えていないな。楽しく読める。レビューは最終巻で。

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著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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