警官の血 上 (新潮文庫)

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レビュー : 148
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223223

感想・レビュー・書評

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  • 歴史の流れを感じることができる。親子3代続く警官の話。上巻は伏線中心。一代目が1番好きだなぁ。

  • 文句なく面白い

  • 2010/2/22
    寝食を忘れて一気に読了。ミステリーとしては肩すかしがある点、和也パートが深みに欠ける点から4点としたが、これは単なるミステリーというよりは、戦後の日本人、我々の祖父母、父母、そして私たち自身を描いた一大大河小説として読まれるべきであろう。個人的には、どこまでも哀しい民雄のエピソードに涙、涙。

  • 上下巻読了
    戦後から平成にかけて、三代にわたる警察官の大河もの。
    それぞれの時代の薄暗い部分を淡々とかつ丁寧に描き出し、善悪の境界付近にいきる警察官という職業の苦しみや葛藤を浮き彫りにする。
     
    戦後の混乱期、昭和23年の大量採用によって警官となった清二。彼はその後、謎の死を迎えるが、父の死にわだかまりを残した長男民男もまた父が歩もうとした道を選ぶ。
    自ら望んだわけではない潜入捜査官という仕事で精神を蝕まれながらも、ようやく望んだ駐在警官の生活を歩み始めたのも束の間、父の死の真実を探る中ある日、非業の死をとげる民男。
    その息子、和也も叔父に反対されながらも、自らの身体を流れる警官の血に導かれるように警視庁で働き始める。 それが宿命であるかのように密偵の仕事につく和也。  望まれたとおりの結果を出すが、それが果たして警官として歩むべき道であったのか?
    祖父の死の真相とともに、父の罪をも知った和也だが、最後の場面ではゆるぎなき信念を梃子に、警官の正義を貫く。

    倫理とは、正義とはなんなのか、それをまさに父の背中を見て自らに染み込ませていった親子の物語には 地味ながらも力強いものがあった。
    なるほどの本屋大賞作品。

  • 学生運動ネタがよい。

  • まず上巻読み終わりました。

    評価ばっかり気にしちゃうけど。いまんところあまりのめり込んでない感じです。でも下巻も気になるので読みますよー。

    内容について

    どうやら三代につづく警官の話なんだろうね。

    時代設定が戦後から始まるので歴史の勉強にもなるよね。

    その当時にくるしいせいかつがよくわかる。

    そんななか民雄がとても残念な形で死んでしまう。殉職のはずなんだけど殉職とされない死。なんか不可解で警察からのなにかしらの圧力がありそうな感じだねぇ。

    そして2章の話。
    学生運動のなかにスパイとして送り込まれ、精神的にとてもやられてしまうんだよねぇ。ここの描かれ方がすごく嫌でした。
    気がつけば数年の話がどんと飛んで描かれているんだよね。
    まぁそこもえがいてしまえばどんなに長い話になってしまうのかもしれないけど。なんかあまりにもって感じ。。。

  • 傑作。
    ミステリーというよりは人間ドラマ。
    親子三代の生きざまとそれぞれの時代に、どっぷりと浸らせてもらった。

  • 戦後の貧しい時代にけいかんになった清二。そこで出会った同期たち。
    同じ警官でも、それぞれに進む道は違った。
    清二は希望の駐在所勤務となったが、志なかばで謎の死を遂げる。
    そんな父の死の真実を知るために、息子の民雄も警察官になる。

  • 下巻も終了。
    3代にわたる警官の話し。
    それぞれの時代背景と警官の仕事が見えてくる。
    その中に謎が巧みに織り交ぜられていて・・・。
    以前、映画(ドラマ?)で見ていたのでおちは知っていたが、映画の2時間と本ではやはり全然違う。

    3代にわたる警官の家系ってあるのかな?
    あったら素敵ですね。父親の仕事を誇りに思えているってことかな。
    医者とかはいそうですけどね。

  • 良かった!
    満足!

    高村薫さんのミステリが好きで、
    以降なかなか自分の好みに合った
    ミステリに出会えず早十数年、
    もう、自分がのめり込めるミステリには
    一生会えないのであろうと、とうに諦めていたところ

    来ましたよ。出会ってしまいました。

    佐々木譲さん

    たまりません。

    「制服捜査」という作品が評判になり、読みたい本に
    積んでおり、先日読んだところ、
    絶対に長編が面白い確信を得て本作を読みました。

    ミステリは、大概人がなくなるシーンが有るわけで、
    人が死ぬぐらいの出来事は、
    そーとー何かがあったわけで、
    となると、登場人物達が薄っぺらく描かれていたり、
    自分物描写が苦手で話のトリックに逃げ込んだ作品というのは
    かなりつまらなく感じてしまうんですね。

    佐々木譲さん良いです。
    たくさん著作があるよーなので、
    片っ端から読んでみます。

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著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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